ガストロ(学名:Gasterochisma melampus)とは、南半球に生息するサバ科魚類である。
曖昧さ回避
- gastro- - 「胃の」を意味する接頭語。関連して、「ガストロ」は食品関連のブランド等の名称でよく使われる。
- ガストロ(暗殺教室) - 漫画『暗殺教室』の登場人物。
- GASTRO - ドイツのキッチンメーカーGSW社の鉄製フライパン。
- ガストロ - ガストログラフィン(消化管造影剤)もしくはそれを用いた消化管の造影検査の略称。
- ガストロ - ユーザー生放送の配信者。
概要
ガストロ | |
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目 | スズキ目 |
科 | サバ科 |
学名 | Gasterochisma melampus |
英名 | Butterfly kingfish Butterfly tuna Butterfly mackerel Big-scaled mackerel Scaly tuna |
南半球の温帯~亜寒帯の外洋の深さ200mまでに広く分布する大型回遊魚で、ガストロ1種で1亜科1属を構成している。体長1.5mから2mに達する。大きな特徴として、サバ科としては珍しく鱗が発達しており、胴全体が大きな鱗(円鱗)で覆われていることと、幼魚や若魚が大きな胸鰭を持っていることが挙げられる。英名の「Butterfly kingfish」「Butterfly tuna」などはこの胸鰭を蝶に見立てたことに由来する。また、大きな鱗からウロコマグロの別名がある。
日本人にとっては見慣れない魚だが、ミナミマグロと生息域が被っていることから、マグロ延縄漁で捕らえられる。日本でも切り身や加工品に姿を変えて白身魚やマグロ類などの「代用魚」として流通していたが、近年は「ガストロ」「ウロコマグロ」の表記で出回ることも増えたようである。ニコニコ大百科を見ている貴方もガストロを知らず知らずの内に食べたことがあるかもしれない。身はマグロより白っぽく、さっぱりしていて美味とのこと。過去には海洋水産資源開発センター(現:国立研究開発法人水産研究・教育機構開発調査センター(JAMARC))の代表的な開発魚だった。
「ガストロ」という名前は属名のGasterochismaに由来するが、それだけではなくガストロが漁獲され始めた時期がキューバ革命が起こった時期と重なったため、キューバのフィデル・カストロ議長と掛けていると言われている(顔も似ているからとか)…が一次ソースが不明である。ちなみに、Gasterochismaの前半部分は古代ギリシャ語で「胃」を意味するγαστήρ(gaster)が由来なので、曖昧さ回避にあるgastroと元々の語源は同じだったりする。
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関連項目
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