ガタイ、がたいとは、「体の大きさ」や「体の頑健さ」を指す日本語である。
概要
例えば「ガタイがデカすぎて服選びに苦労する」とか「いいガタイですね。スポーツとかやってた?」といった文章に用いられる。
「体格」「図体」といった言葉とほぼ同義であるが、それらの言葉と比べてより俗語的であるため、フォーマルな文章ではまず用いられない。
古くは「がかい」という言葉が建造物や人体の「外観」「大きさ」を形容する言葉として用いられていた[1][2]。現代では既に廃れていてほとんど使われることは無いが。「がたい」はその「がかい」と「図体」が混じって生まれた言葉ではないかという推測が一部の辞書には記されているが、明確な根拠はないようだ。あるいは本来「ずうたい」と読む「図体」の「図」を、意味の似ている漢字「画」の読み「が」で読んで「がたい」と読んだのかもしれない。
漢字表記は不明であり、通常はカタカナもしくはひらがなで表記される。おそらく「タイ」の部分は「体」であろうと推測されるが。元になった可能性がある言葉「がかい」の漢字表記を参照しようにも、こちらの方も語源や漢字表記は不明であり辞典にもひらがなで掲載されている。
一部では「~の大きさ」といった含意を省いて、「体」というだけの意味で「ガタイ」を使っている用例もある[3]ようだが、あまり一般的な用法とは言えない。
関連項目
脚注
- *「「がかい」自体はけっこう古くからあることばで、イエズス会宣教師が編纂(へんさん)した『日葡辞書』(1603~04)には、「Gacai (ガカイ)〈訳〉建造物又は大建築物の外観。ヲウキナgacai (ガカイ)」とある。」(第86回 「がたいがいい」の「がたい」って? - 日本語、どうでしょう?
より)
- *「がかいが大きいから十四、五には見えるけれど、本当はそれより下か上かさえわからないが、がかいに比べて幾分の低能であって、」(中里介山『大菩薩峠』より)
- *例えば「ガタイ休めなきゃ」など
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