MS-17 ガルバルディαとは、ガンダムシリーズのメカニックデザイン企画『MS-X』に登場するMSである。『トミノメモ』に掲載されたガルバルディにMS-Xで設定を与えた機体であり、打ち切りにならなければシャア・アズナブルの搭乗機となる予定だった。
「MS-X」の時点では単にガルバルディ表記だが、アニメ「機動戦士Ζガンダム」におけるガルバルディ後継機の登場に伴いガルバルディαと呼称されるようになった。
概要
YMS-15「ギャン」を発展させた高性能MS。
対MS格闘戦を想定したギャンにゲルググの宙域戦能力を採り入れる事を目指した。全面的な再設計と統合整備計画により、両者の長所を取り入れている。
頭部やシールド等、設計にはゲルググの意匠も見られる他、YMS-15で使用不可能とされていたビーム・ライフルを使用できる。
ガルバルディα(A型/B型)
GALBALDYα ガルバルディα |
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型番 | MS-17A (地上用) MS-17B (宇宙用) |
頭頂高 | 18.4m |
重量 | 41.7t |
出力 | - |
推力 | - |
搭乗 | パッカデリア シャア・アズナブル |
兵装 | ビーム・ライフル |
ビーム・サーベル | |
シールド |
ガルバルディには地上用のA型(MS-17A)と宇宙用のB型(MS-17B)の2通りのプランが存在した。
A型は大気圏内飛行の実現を目指したMS-07Hの延長線上のプラン。機体の軽量化とスラスター推力の強化、並びに胸部に熱核ジェットエンジンの増設が予定されたが、所期の性能には至らず開発が中止となっている。
一方で宇宙用のB型だけは開発が続行された。B型は要求したスペックには達したものの、高い運動性能がパイロットの肉体に負荷をかけ、性能をフルに発揮出来なかったという。このためMS-17の開発は停滞、結局一年戦争の早期終戦により戦中に解決を見ず、本格的に投入されることはなかった。
B型は重力下でも優秀な機動性を示した。実際に生産された少数のB型がグラナダに配備されているとの事である。
漫画『ギレン暗殺計画』やWEB小説『アナハイム・ラボラトリー・ログ』にはチューンナップされたB型が登場する。
バリエーション・発展機
- MS-17R 高機動型ガルバルディα
- 『アナハイム・ラボラトリー・ログ』に登場。
- アクシズがガルバルディαを空間戦特化仕様に改修した状態。脚部にMS-14BR「ゲルググR」と同規格のパーツを用いており、脚部アウトラインは殆ど同じ形状になった。通常のガルバルディαと異なりビームマシンガンにギャン用のシールドとビームサーベルを携行する。
宇宙世紀0084年にドワス改のAE社への移送(本作戦においては囮)の為に護衛機として随伴。グラナダ宙域の戦闘でティターンズ部隊のジム・クゥエルを機動力で圧倒し、僚機と連携して勝利している。
パイロットは『C.D.A.若き彗星の肖像』のリカルド(『Ζガンダム』に登場するロベルトの本名がリカルド・ヴェガ)。ドワス改にはアンディ(アポリー・ベイの本名)が搭乗していた。 - RMS-117 ガルバルディβ
- 『機動戦士Zガンダム』に登場。
地球連邦軍に接収されたガルバルディαの改修機。ベース機はA型ともB型とも言われ、はっきりしていない(B型という説が有力)。グリプス戦役前期の機体に匹敵するポテンシャルを有しており、腕の良いパイロットに優先的に配備された。 - AMX-117R ガズアル / AMX-117L ガズエル
- 『機動戦士ガンダムZZ』に登場。
ネオ・ジオンの警護(ロイヤルガード)用MS。ベースはB型という説がある。元が一年戦争時の機体とはいえ、設計が優秀だったことでチューンナップ・換装により第一次ネオ・ジオン戦争期の標準的な性能を獲得している。
その他
関連動画
ガルバルディαに関するニコニコ動画の動画を紹介してください。
関連項目
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