ガルバルディβとは、機動戦士Zガンダムに登場する地球連邦軍のモビルスーツである。
形式番号はRMS-117。
開発までの経緯
ガルバルディβは、地球連邦軍が一から設計したモビルスーツではない。
一年戦争末期、ジオン公国軍は高性能モビルスーツ「ガルバルディα」(MS-17)を開発した。ガルバルディαはゲルググと次期主力機の座を争い、敗れたギャンを再設計した機体で、ギャン系列のモビルスーツと言える。しかし生産ラインや部品規格はゲルググと同一だったため、ギャン系列でありながらゲルググに近い見た目となった。
しかし試作機がロールアウトする前にジオンは敗戦。ガルバルディαが歴史の表舞台に立つ事は無かった。
一年戦争が終結した後、地球連邦軍はジオンのモビルスーツを次々に接収していった。その中でもガルバルディαは破格の性能を持っていた。これに目を付けた連邦軍は、ガルバルディの量産化に着手するのだった。
ガルバルディβとして
ガルバルディに着目した連邦軍は、量産化するためルナツー基地の7番目の機体として開発。外装を軽量化して機動力を向上させたり全天周囲リニアシートを導入したりするなど独自の改良を加え、局地用モビルスーツとして戦力化。RMS-117という新しい形式番号を与え、ガルバルディβに生まれ変わらせた。
ビームライフルとビームサーベルという標準的な装備に加え、シールドにはミサイルが備え付けられている。また頭部には信号弾が装填されており味方への指示に使われる。
完成したガルバルディβは主に月面やルナツーに配備された。Zガンダム劇中ではライラ・ミラ・ライラ率いるガルバルディ隊所属機が初登場となった。ジェリド・メサもガルバルディβに搭乗している。
性能は至って良好で、連邦軍の士官から好まれたという。
派生機
高機動型ガルバルディβ
『A・O・Z アドバンス・オブ・Zティターンズの旗のもとに』で登場
宇宙世紀0087年には旧式化していたガルバルディの強化改修機として可動式スラスターを追加した機体。スラスターには武装懸架用のラックも兼ねており継戦能力が上がっているが、大推力の可動スラスターを装備するため扱いやすいベース機に対して操縦難度が高く熟練を要する。元ティターンズのマキシム・グナー大尉がテストをしていたが、訓練中に脱走。機体共々エゥーゴに渡り、以後は消息不明。
ガズアル・ガズエル
機動戦士ガンダムZZ劇中及び後の派生作品に登場。ガズR・ガズLとも。形式番号:AMX-117R/L
アクシズがガルバルディ(α)をベースに近代化改修した機体(資料によっては連邦軍から接収したガルバルディβを改修したとも)で左右に大きく突き出た肩装甲と色違いの胴体(ガズアルが青、ガズエルが赤)白磁の装甲、全身を彩るエングレービングが特徴。
目立つ外見の通り、ネオ・ジオンのロイヤルガード専用機で実質的な総大将であるハマーン・カーンのキュベレイの左右を護る直掩を主目的として建造された。本来キュベレイはファンネルによるアウトレンジ攻撃がメインの運用であり、ファンネル運用の際に無防備になる恐れからこのような機体が必要とされた・・・のであるが、ハマーン様の超絶技巧と高いニュータイプ能力によるプレッシャーで結局目的通りの運用が無く、強化人間となったキャラ・スーンのゲーマルクの護衛(+監視)として運用された。
武装はガルバルディβとほぼ同形のビームライフルに加えて、ビームキャノン兼用の大型ビームサーベル(2本連結してビームナギナタになる)ヒートランスなど。
プラモではガルバルディβのパーツ追加でリリース。ZZ放映時はガズアルとガズエルのコンバーチブル。2018年プレミアムバンダイから再びHGUCガルバルディβのリデザインとして2機セットでの限定販売を行っている。
関連商品
関連項目
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