概要
ウニ綱ガンガゼ目ガンガゼ科ガンガゼ属に属するウニ。学名はDiadema setosum。体色は黒紫色。最大で30cmほどにも及ぶ、これでもかというくらい長く鋭い棘に全身が覆われており、触ることはまず不可能。ちなみに中央に見えている丸いものは、目ではなく肛門である。
その毒をもった(弱い毒なので命に影響はないが)細く鋭い棘は容易に人の皮膚に突き刺さり、ダイビングスーツをもいともたやすく突き破る。棘が刺さると激しい痛みが起こるのはもちろん、始末の悪いことにトゲが細いために非常に折れやすく、かつ一本一本の棘は更に細かい棘がびっしりと枝分かれしているため、刺さると抜けにくく、皮膚内部に折れて残ることが多く、非常に痛む。
なお棘に「かえし」がついていると言われることもあるが、ガンガゼの棘に生えている棘は「かえし」にはなっていない。近縁のガンガゼモドキ属の種の副棘(短い棘)には正真正銘「かえし」がついている[1]。
個体数も多く、日本の海にも岩陰などに大量に設置されている。海水浴の範疇ならば遭遇する危険性は無いが、スキューバダイビングなどでは見かける機会が多いので、不用意に近づかないように注意する必要がある。
利用
長崎県や熊本県の一部地域で食用にする。しかし、多くの場合はムラサキウニなどと同様、増えすぎて養殖産業に影響を及ぼすための駆除という意味合いが強い。
2021年、いわゆる「キャベツウニ」の実験をガンガゼで行う試みが報道されたが、トゲを除去する方法として、上記熊本県のガンガゼ漁で行われていたものがYouTube動画経由で導入されている。
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https://twitter.com/GFP_week/status/1402233948705640452
関連動画
関連項目
脚注
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