ガングレイヴ(GUNGRAVE)とは、2002年に発売されたPlayStation2用のアクションゲーム、または2003年に放送された同作を基とするテレビアニメである。原作・キャラクター原案を漫画家の内藤泰弘が、メカデザインを藤島康介が手がけた。ゲームは復讐、アニメは友情をモチーフに作られている。
概要
ゲーム版
2002年7月発売。発売元はレッド・エンタテインメント。コンセプトは「疲れ果てて家に帰って来た人が,10分間だけプレイして,すぐにストレスを解消でき,すぐ寝ることが出来るゲーム」。
プレイヤーは主人公である”ビヨンド・ザ・グレイヴ”を操り、二丁拳銃「ケルベロス」と背中に回した棺桶型の複合武器「デス・ホーラー」を駆使して、巨大組織「ミレニオン」に立ち向かっていく。
ジャンル名は「フルブレイク・ガンアクション」。その名の通り、敵以外に小物や背景などオブジェクトも破壊できるのが特徴。攻撃する事で「ビート」が加算され、一定値ごとに溜まっていくゲージを消費して必殺技「デモリッションショット(D.S.)」が使用できる。また、その場でカッコつけるだけの「見栄ポーズ」が取れるのも特徴で、これも評価に関わる。
ゲームはステージごとに区切られており、各ステージをクリアすることで次に進む方式になっている。クリア時にはリザルトが表示され、撃破数や被弾率、ステージ中で取った行動などを元に成績が変わり、高評価の場合は新しいD.S.や隠し項目がアンロックされていく。
2004年には続編である『ガングレイヴO.D.』が発売された。主人公の追加、ステージ増加、イベントシーンの大増量などボリュームアップを果たした続編である。
それ以降、新展開が見られなかったが2017年にPS VR専用の新作『ガングレイヴVR』が発売。翌2018年には続編(というか実質的な後編)『ガングレイヴVR U.N』が発売された。
『VR』と同時に4作目『ガングレイヴG.O.R.E』が発表されたが2019年発売予定が延期され、長らく情報が途絶えていた。その後、2022年にようやく発売された。2025年には随分と早いリメイク版『ガングレイヴG.O.R.E ブラッドヒート』が発表された。
アニメ版
2003年の10月から2004年の3月にかけて、テレビ東京、テレビ愛知、テレビ大阪の深夜枠で放送された。
ゲーム版を基にストーリーが再構成されているため、一部設定や結末がゲーム版と大きく異なっている。
本編よりも過去の話を中心に、物語の背景がより詳しく描かれており、主人公であるグレイヴ=ブランドン・ヒートが、親友ハリー・マクドゥエルと共にどのようにしてミレニオンに入ったか、そして何故ハリーが力に執着するようになったのかが分かる。その尺は26話中15話で、半分以上が過去回想となっている。
続編『O.D.』には繋がらない結末だが、『O.D.』にはアニメ版の設定が一部反映されており、アニメ版の登場人物も登場するなど少なからず影響を与えている。
登場キャラクター
- ブランドン・ヒート/ビヨンド・ザ・グレイヴ
CV-関智一
主人公。本名をブランドン・ヒートと言い、かつてはミレニオンに所属する凄腕の殺し屋だった。一度死んだ身であり、ネクロライズと呼ばれる死者蘇生・強化術を施されている。そのため強靭な肉体と驚異的な再生能力を得たが、定期的に全身の血液を交換しなければならない。感情と記憶を無くしているが、「ミカを守る」という意志は生き続けている。あと、何故か見栄ポーズは本気でカッコイイと思ってる。
現在のボスであるハリー・マクドゥエルとは親友で、アニメでは、あまり触れられなかった彼とハリーの過去が描かれている。ちなみに、ゲームではキャラの個性としてキャストはなく、続編の『O.D.』でも最後の方に一言喋ったきりだった。『G.O.R.E』では叫ぶシーンがあり、クライマックスでもまた一言だけ喋る。
- ハリー・マクドゥエル
CV-青年期:浜田賢二/壮年期:磯部勉
ミレニオンのボス。通称「ブラッディ・ハリー」。先代・ビッグダディの忘れ形見であるミカを抹殺しようとするが、彼女がDr.Tの元に辿りついた事で、その牙城は崩壊していくことになる。アニメでは彼のストーリーも同時に描かれており、裏の主人公と言った所でもある。
ビッグダディを裏切って組織を掌握しようとブランドンに持ちかけるが、意見の相違から対立し、遂には彼を殺してしまう。その後はボスの座に就き、秘密裏に進めていたネクロライズ計画を用いて「オーグマン」や「スペリオール」と言った強化人間を生みだし、支配を強めた。
『G.O.R.E』ではDLCでまさかのプレイアブル化を果たした。
- 浅葱ミカ
CV-ゲーム(O.D.まで):川上とも子/アニメ・VR以降:佐久間紅美
ヒロイン。ビッグダディの娘で、ハリーの襲撃によって家族を殺されるがひとり逃げのび、母・マリアに託されたケルベロスを届けるため、Dr.Tのいるスラム街を訪れる。
本作ではグレイヴに守られ、助けられるだけのか弱いヒロインだが『O.D.』以降は成長し、グレイヴのサポートを務めるようになる。
ゲームとアニメで声優が異なるが、ゲーム版を担当した川上とも子が2011年に鬼籍に入ってしまい、以降はアニメ版を担当した佐久間紅美がゲームでも役を引き継いでいる。
- Dr.T
CV-清川元夢
ブランドンの支援者で、ネクロライズ技術の第一人者。本名はトキオカ。ブランドンの頼みに従い、死後ネクロライズ化を施した。その後はグレイヴとなった彼と設備を持って組織を抜けだし、道義に外れた研究を続けてきた過去を顧み、本名を捨てて「T」と名乗っている。
- ボブ・パウンドマックス
CV-茶風林
ミレニオンの幹部。肥満体形で、いつも何かを食べている。独自のルートを活用した随一の情報力をもつ。アニメでは親友であるリーとの関係が深く描かれ、コレステロールの過剰摂取により命の危機にあった所を、リーの協力により、スペリオール化によって生きながらえた。
- バラッド・バード・リー
CV-小野坂昌也(ゲーム)/子安武人(アニメ)
ミレニオンの幹部。細目で殺人術の使い手。かつては敵対組織のスパイだったが、ハリーに魅せられ忠実な部下となった。ボブ・パウンドマックスを殺したかどうか問いただした時に発するセリフで有名。
ゲームとアニメでは結構違っており、声優が変更されていたり、スペリオール化によるオーバーキルフォームが違ったりと、ファンの中で話題になった。また、ゲームのリーはアニメほどボブと仲が良かった訳ではないらしく、上記の”ヨ”から始まる有名なセリフは出なかった。
- ベア・ウォーケン
CV-大友龍三郎
ミレニオンの幹部。先代ビッグダディの頃から組織を支える古株。和を好む武人で、刀を用いて戦う。スペリオール化されたその身体能力は、ケルベロスの銃弾を一刀両断するほど。アニメではシェリーと言う娘がおり、『O.D.』にも反映されている。
- 九頭文治
CV-立木文彦
ミレニオンの幹部。二丁拳銃で戦うハリーの右腕的存在。スペリオール化された体はブランドンをしのぐ再生能力を持つ。かつては「マッドネス文治」と呼ばれた一匹狼の殺し屋だったが、ブランドンに出会い、彼に惚れこんで舎弟になる。シブい長谷川さん
『O.D.』の主人公の一人「屍十二」は弟であり、文治も一時的に復活する。『G.O.R.E』では二度目の復活を遂げ、主人公の一人となった。
- 浅葱マリア
CV-井上喜久子
ミカの母で、ブランドンのかつての想い人。ミレニオンに襲撃された際、ミカにケルベロスを託すが、その後に殺されてしまう。ゲームでは元遊女と言う設定だが、アニメでは可憐な一般女性として描かれている。
- ビッグダディ
CV-家弓家正
ミカの父。妻のマリアとはかなり歳が離れている。ミレニオンの創始者であり先代ボスで、ブランドンを息子のように見守っていた。アニメではハリーに殺されてしまうが、ゲームでは終盤ものすごい姿になって登場する。
アニメ版スタッフ
原作である内藤泰弘など、一部にアニメ版「トライガン」と共通する部分がある。
- 原作:内藤泰弘、レッド・エンタテインメント
- 監督:都留稔幸
- 脚本:黒田洋介
- キャラクターデザイン:筏雅律
- メカニック、小物デザイン:木村雅広
- 美術監督:上野秀行、清水友幸
- 色彩設計:こしかわよしみ
- 撮影監督:白井久男
- 音楽:今堀恒雄
- 音響監督:本田保則
- プロデューサー:北山茂、久保亨、後藤秀樹、諸澤昌男
- アニメーション制作:マッドハウス
- 製作:PROJECT GUNGRAVE
アニメ版主題歌
エンディングテーマ「茜色が燃えるとき」
作詞:小山周 作曲:松木泰二郎 編曲/演奏:Scoobie Do
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