ガンダムアストレイ ブルーフレームセカンド(L/G/リバイ)とは、外伝『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』シリーズに登場するモビルスーツである。
この記事ではセカンドGと呼ばれる形態からセカンドリバイまで順を追って解説する。他のバリエーションは「ガンダムアストレイ ブルーフレーム」の記事や、当記事の関連項目を参照して貰いたい。
ガンダムアストレイ ブルーフレームセカンドG
| ASTRAY BLUE FLAME SECOND G アストレイ ブルーフレームセカンドG |
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| 型番 | MBF-P03 Second G |
| 全高 | 17.78m |
| 重量 | 64.4t |
| 搭乗者 | 叢雲劾 |
| 装甲 | 発泡金属装甲 トランスフェイズ装甲 |
| 武装 | |
『小説版ASTRAY』でソキウスとの決闘に敗北し中破、頭部を切断されたブルーを改修した機体。
改修作業にはロウ・ギュールと「モルゲンレーテ社」の技術主任、エリカ・シモンズが全面的に協力している。
素体の肩アーマーと脚部を新規のパーツに交換。
破損状況が特に深刻だった頭部及びバックパックを、規格が同じレッドフレームの強化用パーツに変更。この頭部のアンテナとパックは互いに連動する特別仕様(後述)だが、それを使わない任務ではノーマルタイプのパーツに換装される。
さらに両肩部にはフィンスラスターという専用バーニアを装備し、機動性の向上を図っている。
また、バックパックは通常のタイプと変形機構を備えた戦闘用マルチツール型の二種があるが、よほど特殊な任務でない限り、通常は後者が用いられるケースが多い。
前者の通常バックパックの物にした形態を“G”、後者の戦闘用マルチツール型を用いた形態を“L”と称する。
名称の由来や機能については後述。
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「トランスフェイズ装甲」
ロウの改修案で従来の装甲からPS装甲を組み込んだ「二重装甲」へと変更。
外部装甲をそのままに、コックピット周辺の内部装甲材にPS装甲を使用。外部装甲に設置されたセンサーが外圧・ダメージに反応して内部のPS装甲材へ通電する。
必要な時だけ相転移を起こすため、電力をPS装甲の相転移維持に消費する必要が無くなった。 - 「アーマーシュナイダー」
ビームコーティングが施された特別仕様の実体剣である。
機体ウェイトが嵩むシールド装備を良く思わない劾だが、ビーム対策は必要と考えている。とはいえリーチが短いコンバットナイフで受け切るのは常人なら危険なことに変わりがないのだが・・・。
アーマーシュナイダー自体はブルーフレームに乗る以前から、取り回しの良さを理由に好んで使用していた。
セカンドのそれは前述のコーティングだけでなく、形状にもストライクガンダムのものと差異が見られる。
普段は手持ちのものが二本、左右の腰部サイドアーマーのホルダーに格納される。
また、脚部が新規になったことに伴い、つま先とかかと部分にも隠し武器として装備された。
つま先は先端から刃が飛び出し、かかと部分はかかとに沿って斧のような形状をしている。
特にセカンドLの形態ではソードフォームが有効ではないと判断されるとビームサーベルの代わりに使用される。
セカンドG スナイパーパック
セカンドGに折りたたみバレル型の大型ビーム砲を装備した形態。パック使用時は右腰にライフル、左肩部にセンサーが置かれる。またこのビーム砲はある程度曲射が可能である。
ただし原作での扱いはハイペリオンガンダムに通用せず邪魔だから即パージ→囮に使用して木端微塵になった。
そんな不遇な子を見兼ねたのか、ゲーム「スパロボW」ではセカンドGデフォ武装として最後まで使用出来る。
ガンダムアストレイ ブルーフレームセカンドL
| ASTRAY BLUE FLAME SECOND L アストレイ ブルーフレームセカンドL |
|
| 型番 | MBF-P03 Second L |
| 全高 | 17.78m |
| 重量 | 64.4t |
| 搭乗者 | 叢雲劾 |
| 装甲 | 発泡金属装甲 トランスフェイズ装甲 |
| 特殊 | ミーティア・核エンジン搭載型(5号機) |
| 武装 | |
このバックパックはフライトユニットの機能も持ち合わせており、大きな二枚の翼をフレキシブルに動かし、面積を利用したシールドとしても使用出来る。
頭部は電子機器を保護するべく装甲を強化している。バックパックと頭部アンテナは連動しており、切り離しや変形といったある程度の遠隔操作が可能。
バックパックは「タクティカルアームズ」と呼ばれ、ブルーフレームセカンドを代表する武装、あるいは多目的ハイブリッドツールとでも言える代物である。
タクティカルアームズはロウが自ら製造した可変ツールであり、状況によってフライトフォームや近接戦闘用・射撃用に特化した形態へと変形することが出来る。
Lはタクティカルアームズを装備する「ロウ」仕様、Gはタクティカルアームズを外した「劾」仕様となる。
しかしブルーセカンドと言えばどうしても「L」のイメージが強く、別媒体での扱いに差が生じてしまった。
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「タクティカルアームズ」
セカンドLを代表する複合兵装。普段は機体背部のバックパックとして機能していた物。
先述したようにこれが遠隔操作で切り離し変形が可能なバックパック(フライトユニット)の正体。
パージ後、必要に応じて「ソードフォーム」と「ガトリングフォーム」及び翼状の「フライトフォーム」に変形する。ガトリングフォームではウイング部分が「90mmガトリング砲」発射を固定するための脚に分かれる。当初、ガトリングは実体弾のみだったが、後に特殊装甲への対策として劾自身が手を加え、ビーム弾と実弾を混合する仕様となった。
ソードフォームではウイング部分が変形し、ブルーフレームの全長を超える巨大な大剣へと変形する。
ご丁寧にラミネート装甲が使用されており、ソードフォーム(大剣)の時はビーム防御にも使える。また、ハイペリオンガンダムのアルミューレ・リュミエールなどの光波防御壁を突き破る事が可能。
ソードフォームで突き刺してから刃部分を開き、内蔵されたガトリングを掃射するという事も可能。
ただしガトリングは反動が大きいため、もっぱら固定砲台のようにして大型目標を破壊する時に使われる。
ガトリングの銃身はバックパック装備時は機体後方に銃口が向くようになっており、アニメでは追ってくる敵機に背中を向けた状態で発砲する描写も存在する。
タクティカルアームズそのものに推進機(バックパック形態時のスラスター)がついているので、宇宙空間等ではソードフォームで投げつけた後遠隔操作で手元まで戻すといった芸当も可能。 - 「ローエングリンランチャー」
『ASTRAY B』『DESTINY ASTRAY(漫画版)』で登場。ローエングリンを携行用にダウンサイジングした武装。
威力の低下は免れなかったが、それでもMSが持てる武装としては破格の威力を誇る。ただし、通常機では動力の都合により使用不可能となっている。作中では核ジェネレーターを積む・接続する、といった工夫をした上でドレッドノートイータやベルグランデなどのNJCの効果範囲に入り本兵装を利用していた。
レッドフレーム改にも同オプション武装があるが、やはり非核エンジン機の宿命で単体での使用は出来ない。
ガンダムアストレイ ブルーフレームセカンドリバイ
ブルーフレームサードから得たデータをフィードバックし、「セカンドL」をベースにロウ・ギュールが改造を施した。
セカンドLのMG版リファイン機とでも言える形態である。やり過ぎ感の漂う『VS ASTRAY』のMS中、機能・形状は比較的コンパクトに纏まっており、「レッドフレーム改」とは対照的と言える。
他の機体と比較すると取り立てて目立つギミックはないが、サードを研究して作られた「ミラージュフレーム」、劾のカーボンヒューマンが乗る「ゲイルストライクガンダム」など、リバイ同様に二刀流で戦う敵を相手にしていた。
ミラージュフレームに関しては二度撃退しており、セカンドリバイ用に改修したセカンドイシュー形態との戦闘を劾の機転で切り抜けた他、その戦闘で必殺技「プルートフォースアタック」まで見事破り完勝している。
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「タクティカルアームズⅡ」
セカンドLのタクティカルアームズに分離機能を付加したもの。
元々あったフォームに新たに「ソードアーム」と「ガトリングアーム」が追加された。
変形機構はほぼ従来と変わらず、ソードフォーム、ガトリングフォームも引き続き使用できる。
セカンドリバイSS
『天空の皇女』に登場。
BFセカンドリバイに「スケイル・システム」を導入した制海仕様。前身のBFSSに新技術が導入されている。
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関連項目
プロトアストレイ単記事リンク
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