ガンダムウォーとは、バンダイから発売されているトレーディングカードゲームの一種である。
概要
ガンダムシリーズを題材とする、バンダイ得意のガンダムゲー。
キャラクターゲームではあるが、発売から15年以上が経過した現在でも多くのプレイヤーを獲得している。
このゲームを基に、サンライズクルセイドや、マクロスクルセイドといった派生TCGも生み出された。
ガンダムウォー自体がキャラクターゲームであるためか、他媒体での展開(アニメ、ゲームなど)は一切行っていない。
特徴
長い歴史を誇るガンダムシリーズを題材としているだけあって、幅広い年代から支持を得ている。
また、ゲーム内の用語をガンダムシリーズの劇中用語と一致させることで、より感情移入ができるようになっている。
例)デッキを「本国」と呼ぶ。特殊効果「マルチプル」、「プリベント」など。
ゲームシステム上の特徴として、デッキの残り枚数=残りライフポイントである事が挙げられる。
前述の通りデッキ=自軍の本国であり、敵の攻撃を直接受けると減少し、0になると敗北となってしまう。
さらにMSやMAを生産する際にも減少し、戦力の強化もライフポイントを削って行うこととなる。
このシステムがガンダムウォーの根幹であり、敵軍本国への攻撃、自軍本国の防衛、毎ターン手札にカードを引くだけで何もしなくても残り本国が減ってしまうなど、限りある資源をいかに有効に使うかを吟味することで、
プレイヤーを指揮官としてガンダム世界に没頭させる大きな要因となっている。
また、ゲームフィールド内のエリア(カードを置く場所)が細分化されているのも大きな特徴の一つ。
特に、戦闘を行うためだけにカードを移動させるエリアがあるTCGは珍しい。
カードの種類
カードの分類
ユニットカード | 劇中に登場するMSやMA、建造物など。 格闘力、射撃力、防御力からなる戦闘力が設定されており、 それによって戦闘を行うガンダムウォーの花形。 複数のユニットをスタックして戦闘力を向上させることが出来る。 |
キャラクターカード | 劇中の登場人物。 戦闘力が設定されており、ユニットカードを強化する。基本的にユニットカードにセットして(パイロットとして搭乗させて)使う。 |
コマンドカード | 劇中のイベント、出来事など。 唯一1ターン中に複数枚使用可能なカードで、様々な効果を発揮する。 カード毎に使用可能タイミングが設定されている、1回きりの使い捨てカード。 |
オペレーションカード | 劇中の作戦行動など。 コマンドカードと似ているがこちらは1ターンに1枚しか使えない。 効果は若干マイルドだが、使い捨てではなく永続的に効果を発揮する。 |
ジェネレーションカード (Gカード) |
ガンダムウォーにおける最重要カード。 各カードを使用するために必要なコストである「国力」を発生させるカード。 Gカード以外のカードは各カード毎に設定された国力を満たせていないと使用できない。 なお、国力は消費などはしないと言う特徴がある。国力5あれば、必要国力5までのカードは何枚でも使えると言う事。(ただし国力以外のコスト支払いが必要なケースが多い) |
ACEカード | 劇中のモビルスーツと、そのエースパイロットがセットになったカード。 新たに追加されたカテゴリーのカードで、ACEの名に恥じない効果とレアリティを持つ。 |
勢力の分類
GW内の勢力(色) | 勢力の特徴 | 劇中での勢力 |
青 | 幅広いユニット層と、本国の回復、 敵軍オペレーションの破壊が得意。 |
UCガンダムの地球連邦軍、A.E.U.G、 リガ・ミリティア、など。 |
緑 | コストパフォーマンスの高いユニットや、 ユニットへダメージを与える効果が多い。 |
ジオン公国軍、デラーズフリート、 ガンダム00の各国家、アロウズ、など。 |
黒 | 敵軍カードの破壊が得意。 高コストのカード(特にユニット)が強い。 |
ティターンズ、ザンスカール帝国、 ガンダム00外伝シリーズのフェレシュテ、 など。 |
赤 | 相手の行動の妨害が得意。 自分の手札を入れ替える効果が多い。 |
アクシズ、ネオジオン、木星帝国、 クロスボーン・バンガード、など。 |
茶 | 本国以外からのドローや展開が得意。 オペレーションカードが豊富。 |
∀ガンダム、ガンダムX、Gガンダム全て。 |
白 | 各色の特徴を再現できるが、器用貧乏。 ユニットの戦闘力が高い。高コストのユニットが多い。(=展開が遅い) |
ガンダムWシリーズ全て、 ガンダムSEEDシリーズ全て、など。 |
紫 | 特定の組織に属していないため、 どの色とも親和性が高い。 CBのガンダムは他の色を圧倒する。 |
民間企業、民間組織、民間人、 ソレスタルビーイング、など。 |
関連動画
GUNDAM WAR NEX-A (ガンダムウォーネグザ:GWN)
ガンダムウォーの次なる世代(NEXT-AGE)として、2011年秋から始まった新ルール。
GWとは別物であるため、従来のカードは通常では使用できない。
全てのカードがGカードに
「Gサイン」を持つカードをGとして場に置くことができる(サンライズクルセイドとほぼ同じルール)。
また、「ジェネレーションカード」が撤廃され、替わりに特殊な機能を持つ「グラフィックカード」が登場した。
ロールコストの導入
指定国力を同色Gカードをロールすることでコストの支払いを行う。
ロール状態のGカードは国力を発生しなくなる。
資源コストの撤廃。
プレイ制限の撤廃
1ターン中のユニット、キャラクター、オペレーションのプレイ枚数の制限が撤廃。
コストの支払いが可能な限りプレイ可能。
自動:A~Dの整理
GWにおいてあまりにも煩雑であった自動:A~Dのテキストが3種類に整理された。
新たなデッキ構築
ガンダムウォーネグザとしての遊び方以外に、「ガンダムウォーフォーマット」「ラピッドルール」という2種類のデッキ構築ルールが設けられた。
さらに2013年からは「作品対抗フォーマット」も登場。
- ネグザフォーマット
GWNの通常ルール。 - GWフォーマット
GWとGWN両方のカードを使用できるルール。但しGWのカードにはコストの読み替えが伴う。 - ラピッドルール
主にブースタードラフトやチームシールドで使用されるルール。本国が30枚になり、1度だけ捨て山とジャンクヤードを本国として再利用できる。 - 作品対抗フォーマット
デッキ内の全てのカードの「Gサイン」を統一することで、「ガンダム作品単デッキ」を作る制限ルール。本来のGサインが「NEX-A」となっているACEカードも、描かれているキャラクターの属する作品デッキにしか入れることができない。
サイクルコードの導入
増え続けるカードプールへの対策として導入されるルール。
エキスパンションを年単位で「サイクル」として区切り、最新+2サイクル(約3年分のカード)を選んでデッキを構築する。
マジック:ザ・ギャザリングに非常に近くなった。
勢力の再配置
GWにおいて紫のデュアルカードであったソレスタルビーイングは、固有の色を持つデュアルカードとして青、緑、黒、赤に再配置された。それに伴い、緑に纏められていたライバルキャラクター達も追従する形で再配置された。
- 刹那及び関連するキャラクター:青黒
- ロックオン及び関連するキャラクター:緑赤
- アレルヤ及び関連するキャラクター:赤青
- ティエリア及び関連するキャラクター:黒緑
- トリニティ / アイン:黒緑、ツヴァイ:緑赤、ドライ:赤青
※左側の色が所属する勢力になる。
さらに、空いた紫には機動戦士ガンダムAGEが収まった。
3弾より、ガンダム00の一部の勢力も紫に配置された。
4弾より「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」が参戦したが、シャア率いるネオ・ジオンは緑に配置された。
このためZZのネオ・ジオンは赤→CCAのネオ・ジオンは緑→その残党の袖付きは赤、というややこしい事態になった。
5弾より「機動戦士ガンダム0083」が参戦。アルビオン隊及びアナハイム・エレクトロニクスは黒に配置された。
参戦作品
1弾~1弾EX (サイクルA)
- 機動戦士ガンダム(地球連邦軍、ジオン軍)
- 機動戦士ガンダム 第08MS小隊(地球連邦軍、ジオン軍)
- 機動戦士Zガンダム(ティターンズ)
- 機動戦士ガンダムZZ(ネオ・ジオン)
- 機動戦士ガンダムUC(地球連邦軍、袖付き)
- 機動戦士Vガンダム(ザンスカール)
- 機動戦士ガンダム00(青、緑、黒、赤)
- 機動戦士ガンダム00外伝(青、緑、黒、赤)
- ∀ガンダム(全て茶)
- 機動武闘伝Gガンダム(全て茶)
- 新機動戦記ガンダムW(全て白)
- 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光(全て白)
- 機動戦士ガンダムSEED(全て白)
- 機動戦士ガンダムAGE(全て紫)
2弾~2弾EX (サイクルA)
- 機動戦士Zガンダム(A.E.U.G、アクシズ)
- ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者(ケラウノス、A.E.U.G.、ティターンズ)
- 機動戦士ガンダムSEED ASTRAY(全て白)
ベースドブースターパック「サイクルA」 (サイクルA)
- 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz(全て白)
- ガンダムビルドファイターズ(オリジナルガンプラに限らず全て紫)
3弾~3弾EX (サイクルB)
4弾~4弾EX (サイクルB)
5弾~5弾EX (サイクルC)
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
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