ガンダムジェミナスとは、新機動戦記ガンダムW デュアルストーリー G-UNITに登場するMSである。
概要
物語の舞台となる資源衛星MO-Vで開発された試作型MS。G-UNITと呼ばれる換装システムを用いており、どのような戦場においても運用可能な汎用機を作ることを目的とされた機体である。劇中では01・02の二機が登場した。
そのため非常に拡張性が高く、コアとなっている胴体を除けばそのパーツの交換などが容易に行える。その特徴が後のガンダムジェミナス兄弟に魔改造人生を歩ませる要因の一つとなった。
裏を返せば、素のジェミナスはアフター・コロニー世界のガンダムとは思えないほどシンプルな外見と武装に落ち着いており、劇中際立った魔改造されることによって、アフター・コロニー臭を身につけることが出来たとも言えよう。
本編として一般に認知されているときた洸一版G-UNITにおいては、地上用タイプと宇宙用タイプのみが運用された。後に同作者の描いたガンダムEXAにおいて未登場だった高機動タイプと陸戦タイプが登場した。
それ以上にこの機体の系列において有名な特徴は、PXシステムであろう。
これはパイロットの脳波を解析し、機体の反応制御などに反映する、ブースト機能の一つである。ただしこれを扱うにはパイロットに適正が求められるうえ、そのパイロット用に機体を調節しないといけないという面倒が付きまとっている。
しかも「脳波を解析」と説明されているように、PXシステムを使うパイロットにも多大な負担をかけるため、無茶な使用は使用者の廃人化を招くことにもなる。
よって普段はリミッターがかけられており、「PX、オーバードライブ!」という掛け声があるのはリミッターを解除してシステムを発動させるためである(なお、別に音声認識で発動するわけではない)。
ガンダムジェミナス01
アディン・バーネットが搭乗する1号機。色はガンダム伝統の白を基調としたトリコロールカラー。
型式番号はX-GU01Aだったが、OZに接収されてからはOZX-GU01Aに変更された。
PXシステムは元々搭載されておらず、後付けで装着された。
当初はガンダムとは呼ばれておらず、「G-UNIT」・「ジェミナス」と呼ばれていたが、OZのロウ・サーナン特士がジェミナスを見て「ガンダム」と呼んだことから、ガンダムジェミナスという愛称が定着する。
アディンはその名前がよほど気に入ったのか、サインペンでジェミナスの頭に「GUNDAM」とマーキングした。
劇中ではOZプライズの星屑の三騎士と交戦し、その能力のほどを見せつけたが、シルヴァ・クラウンが駆るガンダムアスクレプオスとの戦いでダメージを受け、改修の際にL.O.ブースターとして強化が図られた。
その色といい、シンプルな武器といい、02以上にアフター・コロニー感のないガンダムである。
ガンダムEXAではレオス・アロイがG-UNIT本編ではついぞ登場しなかった高機動装備でテスト目的で使用した。が、「あんま傷つけないでね」と言われたのにも関わらず、ヒイロのウイングガンダムをかばうために盾となり、盛大にぶっ壊してしまった。
ガンダムジェミナス02
オデル・バーネットが搭乗する2号機。1号機と外見に大差はないが、色は宇宙での隠密性を意識したため、青を基調としている。
01と同じく、型式番号はX-GU02Aだったが、OZに接収されてOZX-GU02Aに変更される。
PXシステムは最初から搭載されていた。恐らくパイロットのオデルの技量がアディン以上に高いためであろう。
劇中ではジェミナス01とともにOZプライズと戦いを繰り広げたが、敵の罠にはまったアディンを助けるためにオデルが01の盾としたため、機体は大破した。機体はOZプライズに回収され、ガンダムアスクレプオスへと改修された。
しかし、まさか読者の誰もが、あのシンプルな外見のガンダムが、海産物みたいなゲテモノガンダムへと変貌するなんて、思ってもみなかっただろう……。
一方で、そういう設定が大好物なSDガンダム世界では、その設定が大変重宝された。新SD戦国伝 天星七人衆編では主人公、武者頑駄無零壱の兄・頑駄無流星王として登場し、ゲテモノ変形するギミックなどの設定が活かされた。
関連動画
関連商品
関連項目
- 0
- 0pt