ガンダムスローネとは、機動戦士ガンダム00に登場する機動兵器「モビルスーツ・ガンダム」のひとつである。
名称の由来は第三位の階級を持つ座天使"スローンズ(Thrones)"からと思われる。
機体の系統には、スローネと、スローネのデータを元にして造られたGN-Xの二種類がある。
概要
初登場は15話。第1期中盤で三大勢力の攻撃にあっていたCBの4機を助けに来た際に姿を現した。
以降は武力介入と称して各地で過激な軍事行動を展開するが、第1期後半にはアインとツヴァイが大破、第2期終盤にドライが大破した事で、ガンダムスローネは全滅した。(ただしスローネのデータを元に造られたGN-Xなどは第2期以降も地球連邦軍側に引き続き配備されているので、スローネ系統のMSが完全にいなくなったわけではない)。
ガンダムスローネは、正確にはもともとCBによって開発されたガンダムではなく、「監視者」アレハンドロ・コーナーの先祖が、木星近くの宇宙船の残骸から見つけた情報端末(ハロ)のデータを元に開発した機体である。そのため、CB側が搭載するオリジナルとは異なった赤い粒子を放つGNドライヴ(擬似太陽炉)を搭載しており、この粒子で生成されたビームは人体に障害を引き起こす毒性を持っている。
また、機体の設計方針もCBのガンダムとは大きく異なる。CB側のガンダム4機はそれぞれが特定の戦闘を想定して頭から足まで異なる機体設計がなされており、GNドライヴはメインフレームの中に格納されている。それに対してスローネの場合は量産を前提とした設計であるため、武装と頭の形が違うこと以外は全く同じ機体設計となっており、GNドライヴは格納される形ではなくドライヴそのものがメインフレームとなっている(スローネの腰が異様に細いのはそのため)。
スローネシリーズ
- ガンダムスローネアイン
- ヨハン・トリニティの乗る、砲撃・狙撃に優れる長距離戦仕様の黒いガンダム。背中にはGN粒子を圧縮して発射する「GNランチャー」を装備している。兄弟機の連結により威力と呼び方が変わり、2機連結では「GNメガランチャー」、3機すべての連結では「GNハイメガランチャー」となる。
- ガンダムスローネツヴァイ
- ミハエル・トリニティが乗る、近接~中距離戦に特化したオレンジ色のガンダム。エクシアと同じように近接戦用の大剣を持つほか、GNファングと呼ばれる誘導型兵器を8本装備している。
- ガンダムスローネドライ
- ネーナ・トリニティの乗る、深紅色のガンダム。前の2機とは違って戦闘用の強力な武装は持たず、機体の各部にあるGNコンデンサーを使用したGN粒子供給や、GN粒子の大量散布によるジャミングなど、サポートを中心とした戦闘を行う。
- ガンダムスローネアイン トゥルブレンツ
- 『機動戦士ガンダム00V』に登場する、高機動型スローネアイン。飛行用ユニット「トゥルブレンツ(乱気流)」の追加で飛行形態へ変形できるようになった。トゥルブレンツ側にも擬似太陽炉が搭載されているため、活動時間を延長したりユニットを分離して支援マシンにすることもできる。
スローネ系統
- ジンクス(GN-X)
- →GN-X の項目を参照
- アルケーガンダム
- アリー・アル・サーシェスが乗る、第2期より登場のガンダム。開発に際してイノベイター側の技術が使われているが、ベースとなる機体データは大破したツヴァイのものであるため、分類のうえではこの機体もスローネシリーズである。
メイン武器であるビームライフル兼用の大剣に加えて両足にもビームサーベルを装備、さらにGNファングも8本から10本に増えており、ツヴァイよりも攻撃性が増したMSとなる。また、胸部に1つと両足に2つ、計3基の擬似太陽炉を搭載しているが、アルケーのドライヴは胸部の1つだけで両足にあるのはGNコンデンサーではないか、とも言われている。 - 粒子の色が赤い色をしていることからもわかる通りビーム兵器として高圧縮して撃ち出すと細胞障害が発生する毒性を持つ旧来のGNドライヴを使用しておりこれは無害化や制御などの改良の調整の際に出力が落ちる事をサーシェスが嫌った話もあるが彼は相手を確実に殺すためにそのGN粒子の毒性を込めた弾丸が入った拳銃を愛用しており、彼がこの毒性を明確に殺傷手段として使用している意図が伺える。
- 名前の語源は権天使(アルケー)。なお、アルケーはギリシャ語で「根源・起源」を意味する言葉でもある。
- ヤークトアルケーガンダム
- 『機動戦士ガンダム00V』に登場する、アルケーガンダムの重武装型。ガンダムスローネ3機がそれぞれ搭載していた武装を全て搭載しており、「ステルスフィールドによって敵を孤立化し、GNランチャーで長距離砲撃を行ったあと、GNバスターソードによる近接戦闘で敵を撃破する」というこれまで3機で行っていた作戦行動を単独で行える。ただ、これは多対1に対応した装備であり少数精鋭相手には重武装では分が悪くソレスタルビーイングのガンダムマイスター達には使われなかった。
- GNバスターソードは2つに増え GNランチャーも従来では3機のドッキングが必要だったGNハイメガランチャーの使用をトランザムを行なう事で単機でも使用可能となっている。
3機分の武装を搭載しているため重量とGN粒子消費量が著しく増えており、両腰部にGNコンデンサーを搭載した追加アーマーを装備している。GNファングは10本から12本に増えた。このファングコンテナはGNファングかGNミサイルを選択して搭載することができる。 - アルケーガンダムドライ
- 『機動戦士ガンダム00V戦記』に登場する、ガンダムスローネドライの設計思想を引き継ぎいだ戦闘支援仕様機。
ネーナ・トリニティがアリー・アル・サーシェスに復讐するためにリジェネ・レジェッタの協力を得て開発されていた。強力になったGNステルスフィールドはレーダーや通信妨害だけでなく敵のビーム拡散やGNファングを使用不能にし、自機のみがビーム兵器とファングにより一方的に攻撃することができる等対アルケーガンダムを意識した仕様になっている。
機体色はダークグリーン。GNバスターソードは非搭載で新たにビームサーベル搭載のGNハンドガンを装備し(つま先のビームサーベルは廃止されている)GNファングは2本に減っている。 - ネーナはこれで勝てると思っていたらしいがサーシェスには一番得意とする白兵戦の実体装備のGNバスターソードが残っており、本当に勝てていたかは不明である。
- スローネヴァラヌス
- 『機動戦士ガンダム00V』に登場する、アレハンドロ・コーナーによって開発された試作型MS。スローネのデータを元に開発されており、このスローネヴァラヌスを元としてGN-Xが造られた。開発に際してスローネのパーツを多く流用しており、スローネとGN-Xの両方の特徴が伺えるデザインとなっている。
関連動画
やってみた系
関連項目
関連項目
- 4
- 0pt