ガンダムチームとは、アニメ「機動戦士ガンダムZZ」に登場するモビルスーツ部隊である。
概要
ジュドー・アーシタを中心としたアーガマまたはネェル・アーガマを母艦とする実働部隊であり、その名の通り主にガンダムタイプで構成されたモビルスーツを使用する部隊である。構成員はジュドーらシャングリラ出身の少年・少女とエゥーゴの志願兵であるルー・ルカで構成されており、メンバー全員が十代半ばの少年少女というイレギュラーな部隊となっている。
部隊名はエゥーゴの補給士官であるメッチャー・ムチャがアーガマのモビルスーツ部隊の構成を「ガンダムチーム」と発言した事から、その呼び方がそのまま使われるようになった。
グリプス戦役直後のアーガマはモビルスーツ部隊の殆どが戦死あるいは戦闘不能状態であった事もあり、寄港したシャングリラにおいて苦肉の策として現地徴用という形でジュドーたちが加わった。ただシャングリラの少年たちは正規の訓練を受けておらず、人間的にもまだまだ未成熟だったこともあってメンバー間での衝突や身勝手な行動が頻発していた。彼らの素行に悩まされる日々を過ごした艦長のブライト・ノアだったが、ジュドーにアムロ・レイやカミーユ・ビダンと似た何かを感じてニュータイプの適正を見出し、仲間達と共にアーガマへと誘った判断は正しかった。
ジャンク屋家業で身に付けた操縦技術やニュータイプ的センスによって、正規軍人以上の活躍を見せており、運用する各機体の性能傾向が大きく異なるため本来であれば部隊単位での運用は難しいものの、各メンバーはこれを難なく使いこなしており、更には状況に応じて搭乗機を変更し運用する柔軟さも見せた。これまでとは違う、常識という眼鏡で覗けやしない彼らの発想があったからこそ最後まで戦い抜くことができたと言える。
第一次ネオ・ジオン抗争当時のエゥーゴは戦力の再建が間に合っておらず、アーガマとガンダム・チームがネオ・ジオンに対抗できる唯一の戦力といった状態にあったが、ダカールを占拠したネオ・ジオン軍に対し挟撃をかけるための別働隊として活躍。アーガマ、カラバとの連携でダカールを解放するなど地球で高い戦果を挙げていた。
その後、ネェル・アーガマに乗艦し宇宙へと出たときにはエゥーゴ解体を目標にガンダムチームを疎ましく思っていた地球連邦軍上層部により部隊を解散させられそうになるが、ビーチャ・オーレグを艦長代理としてネオ・ジオンの内部抗争に介入。最後はジュドーがハマーン・カーンを破ったことで戦争を終結へと導いた。
一時的にメンバーに加わったエルピー・プルの戦死などの悲劇はあったが、最終的には当初の全員が生存して終戦を迎えている。
メンバーとおもな役割
- ジュドー・アーシタ
- エースパイロット。詳細は個別記事を参照。
- メイン機体:ΖΖガンダム
- その他の搭乗機体:Ζガンダム、百式
- ビーチャ・オーレグ
- ネェル・アーガマの艦長代理。詳細は個別記事を参照。
- メイン機体:百式
- その他の搭乗機体:Ζガンダム、ΖΖガンダム、
- ルー・ルカ
- 唯一の正規兵。詳細は個別記事を参照。
- メイン機体:Ζガンダム
- その他の搭乗機体:ΖΖガンダム、コア・ファイターなど
- エル・ビアンノ
- シャングリラ組の少女。詳細は個別記事を参照。
- メイン機体:ガンダムMk-II
- その他の搭乗機体:コア・ベース、メガライダーなど
- モンド・アガケ
- ビーチャとよくつるんでいる腰巾着。彼と共にアクシズへ投降するなどトラブルを招く場面も多い。メカニックとしての腕が高く、アストナージ・メドッソらと共に搭載機の整備を行う事も多かった。光族のラサラ・ムーンに出会って恋をし、後に再会した後に死別。大切な人の死を経たことで人間的に大きく成長する。タイガーバウムではMk-IIで出撃し、ラサラを死なせたスタンパ・ハロウィのズゴックを撃破し、仇を討っている。
- おもな搭乗機体:ガンダムMk-II、百式、メガライダー、コア・トップ、コア・ベース
- イーノ・アッバーブ
- 温厚で控えめな性格。当初は言いたいことをはっきり言えず、ビーチャたちに押し切られることが多く、作中では何かと不憫な目に遭うことが多かった。だが、戦いを通じて自分の己の意見をはっきりと口に出せるようになるなど成長していき、無事に終戦まで戦い抜く。後方支援的な役割が多かったが、ブリッジ要員や機体の整備も務め、ビーチャ出撃時にはネェル・アーガマの艦長をこなすなど何気にオールラウンダーとして貢献度は大きかった。なお、女装には定評がある。
- おもな搭乗機体:コア・トップ、コア・ベース、メガライダー、ΖΖガンダム
- エルピー・プル
- ネオ・ジオンから離反。名目上は捕虜。詳細は個別記事を参照。
- メイン機体:キュベレイMk-II
- その他の搭乗機体:メガライダー、ガンダムMk-II
保有するモビルスーツ・支援機
- MSZ-010 ΖΖガンダム (コア・ファイター / コア・トップ / コア・ベース)
- MSZ-006 Ζガンダム
- RX-178 ガンダムMk-Ⅱ
- MSN-00100 百式
- FXA-08R メガライダー
ベースジャバーとメガ・バズーカ・ランチャーの両方の機能を併せ持ち、宇宙・大気圏内共に使用可能MSサポート支援型メカ。ある程度の居住性があり、サハラ砂漠移動時にはガンダムチームの移動拠点として役立っていた。バイクの様な形状をしており、MSがまたがるように搭載する。緊急時に左右に箱乗りする形でかなり強引に4機を搭載したこともある。 - AMX-004-2 キュベレイMk-II ※プルの投降によってネオ・ジオンから鹵獲。
他のガンダムシリーズでのガンダムチーム
本作において主人公チームの機体がガンダムタイプで統一された事が好評だったためか、後のアナザー作品では「ガンダムで統一された分隊」が登場する事がある。
- 機動戦士Vガンダム
- 第39話冒頭の劇中ナレーションおよび第49話でのネネカ・ニブローのセリフで「ガンダムチーム」という呼称が用いられている。
- Gチーム
- ピースミリオンに揃った5機のガンダムによるチームを「新機動戦記ガンダムW」第44話サブタイトルで呼称している。
- 機動戦士ガンダム第08MS小隊
- 主人公チームがほぼ全員ガンダムタイプとなっている。
- ファステストフォーミュラ隊
- 「機動戦士ガンダムF90FF」に登場する特殊戦闘部隊。
- α任務部隊
- 「ガンダム・センチネル」に登場する地球連邦軍の任務部隊。
- パチモンガンダムチーム
- 「機動戦士Ζガンダム外伝 審判のメイス」に登場する、ガンダムチームの偽物。ガンダムチームの活躍にあやかった宇宙海賊。
関連動画
関連静画
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- アニメじゃない
- エル・ビアンノ
- エルピー・プル
- キャラ・スーン
- グレミー・トト
- サイレント・ヴォイス
- ジュドー・アーシタ
- 第一次ネオ・ジオン抗争
- ビーチャ・オーレグ
- プルツー
- マシュマー・セロ
- ラカン・ダカラン
- ルー・ルカ
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