ガンダムラジエルとは、「機動戦士ガンダム00P」に登場するモビルスーツである。
本記事では支援機「GNセファー」および、GNセファーとの合体機「セファーラジエル」も解説する。
概要
GUNDAM RASIEL ガンダムラジエル |
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型番 | GN-XXX |
全高 | 18.1m |
重量 | 56.8t |
搭乗者 | グラーベ・ヴィオレント |
動力 | GNドライヴ(コーン型) |
武装 |
ソレスタルビーイングが開発した第三世代ガンダム。ナドレ同様、ヴェーダ主導で開発された特殊機であり、名は「秘密の領域と至高の神秘の天使」たる七大天使に由来する。
主にこの機体はマイスターのグラーベの任務で、ソレスタルビーイングへのスカウトや、情報収集に使われる。
戦闘能力も高く、両肩部大型GNバーニアや火力に優れたガンダム標準のビーム兵器を装備している。
ラジエルはガンダム用に開発された支援機「GNセファー」と合体して火力・機動力を得る。実戦に関しては他の第三世代ガンダムより早く、合体機構の有用性を示した。
本機はビサイド・ペインが起こした内乱の際、本来のマイスターであるグラーベを失う。その後グラーベの死亡を察知したハナヨの依頼を受け、ラジエルのGNドライヴは「ガンダムアルテミー」に移植される事となった。
しかし内乱の中「ある人物」がGNコンデンサー貯蔵型の本機で出撃し、ビサイドの「1ガンダム」を撃破している。
(反転:グラーベはナノマシン妨害用の銃弾により致命傷を負ったが実際はまだ死んでおらず、ラジエルで出撃し、最期に残り少ない時間でビサイドに勝利したのである。)
本機はそのパイロットと共に長い時間、回収されることなく宇宙を漂う事になる。
「来るべき対話」より少し前に「死亡したパイロットの友人」が木星圏へと漂流する本機の回収に向かった。
- 「GNステルス」
ガンダムの存在を秘匿する為の機能。ラジエルだけでなく、GNドライヴ搭載機は全て使用可能。
ステルスが発動している間はレーダーはおろか、視覚で捉える事も出来ない。ただし、本体が激しく動くとGN粒子が機体表面のステルス皮膜に反応し、ステルス性が薄れてしまうことから戦闘での実用性は薄い。
実質的にマイスターがガンダムから離れる時に隠しておく為の機能だが、組織のリクルーティングを担い、人目につく各地でを移動するグラーベには最適な機能なのだ。
GNセファー
形式番号:GNR-000
ラジエルの支援機にしてプロトGNアーマーにあたる機体。セファーはヘブライ語で「本」を意味する。
左右に遠隔操作用の特殊武器「GNプロトビット」を装備。
また中央のブロックに「足(クロー)」を折りたたんで収納しており、能力としては充分単体で運用できる。
GNセファーはガンダムラジエルと合体して「セファーラジエル」になる。また、全てのコーン型GNドライヴユニットのガンダムと合体出来るが、ラジエル以外に使われた形跡はない。
合体の際はコックピットのある機首部「GNポッド」を切り離し、コーン型GNドライヴが収まる形を取る。ポッドはGNバルカンでの攻撃や粒子散布による通信妨害など、パージ後もそのままガンダムの支援行動に移れる。
この機体からオーライザーやGNアームズに発展した。
セファーラジエル
SEFER RASIEL セファーラジエル |
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型番 | GN-XXX+GNR-000 |
搭乗者 | グラーベ・ヴィオレント ヒクサー・フェルミ |
動力 | GNドライヴ |
武装 |
ガンダムラジエルとGNセファーが合体した機体。機体名はヘブライ語で“天使が持つ書”という意味。
名称が示す通り、背部にマウントしたGNプロトビットが天使の翼にも思える。
ラジエルの太陽炉とGNセファーが直結しており、推進能力の上昇によって高い空戦能力を誇る。合体後のビットコントロールはGNポッド側からも可能である。
本機の運用データはダブルオーガンダムの開発にも組み込まれており、両肩部の推力機構(ビット)や機体形状などダブルオーガンダム(ダブルオーライザー)と似通った部分が多い。
セファーラジエル(第2形態)
セファーラジエル(第3形態)
GNプロトビットは装着したまま砲撃武器として使用出来る。その際ビットは、ラジエルの太陽炉から粒子の供給を受けてパワーを増幅させる。 これにより、ビットは遠隔操作時よりも装着したままの方が破壊力が増すのだ。
計6基のビットは機体前後に配置され、全方位への射撃が可能。
また劇中ではGNセファーから分離した3機のGNポッドが粒子を散布し続け、広範囲に渡り通信を遮断していた。
セファーラジエル(第4形態)
放出されたビットは粒子を失う毎にセファーラジエルに収納。粒子が溜まったビットから次々と放出されていく。
多数のビットによる間を空けない攻撃が可能となった。
セファーラジエル(第5形態)
基本装備の第1形態。本格的にビットを扱う第2形態。コアブロックを2基持つ第3形態。ビットの粒子供給機能に特化した第4形態。先述したすべての特性を備え、コアブロック2基・ビット8基を装備したのがこの第5形態。
GNセファー4基分の合体であり、背部に向けたGNプロトビットで得られる推進力は通常形態では及びもつかない。
ただし機体バランスを考慮するとこれ以上の追加装備は望めないため、これが事実上の最終形態となる。
懸念される八基ものビットへの粒子供給に関して、コアブロックのGNコンデンサーにより供給に不備はない。のだが、むしろビットのコントロールはラジエル側だけでは負担がかかり過ぎるため、ポッド側からのコントロールが必要となった。
完璧に使いこなすには、ビットコントロールの適性値が一定に達した者を揃えるか、AIに頼るかの二択である。
ガンダムラジエル ブラック
イノベイター用MSの開発、そのデータ収集を目的にヴェーダの情報からラジエルを再製造した機体。
カラーリングや擬似GNドライヴ搭載以外にラジエルとの差異はなく、GNセファーとも合体出来る。この機体やブラックプルトーネの運用データは、ガルムガンダムから続くGNZシリーズ開発に繋がっている。
本機はイノベイターにより再生したグラーベが搭乗したが、ヒクサー・フェルミに撃破されている。
ガンダムラジエル(ヒクサー・フェルミ専用機)
上記のイノベイター仕様機を回収し、ヒクサー専用機として改良を施した。
カラーリングは通常のラジエルと同じだが、太陽炉は粒子貯蔵タンクに置き換わっている。
ビサイドとの決戦で破壊されたが、そこからさらに修理・改修を加えてヒクサーと共に木星圏へと向かった。
関連動画
関連項目
第3世代ガンダム
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