ガンダム4号機とは、「MSV」「M-MSV」「機動戦士ガンダム外伝 宇宙、閃光の果てに…」に登場するモビルスーツ(MS)。
MSVとして設定が存在していたが、M-MSV(大河原邦男コレクション)でデザインと設定が追加。PS2ゲーム『めぐりあい宇宙』のサイドストーリー「宇宙、閃光の果てに…」でカトキハジメのリニューアル版が登場。
概要
ジャブローで組み立てたRX-78「ガンダム」の4号機。通称:G04
次世代主力機のテストベッドとしての役割を背負ったセカンドロット4~8号機の内、宇宙での大規模反抗作戦に備えてガンダム5号機と共に宇宙空間戦に適した高機動型に改修されていく。
5号機と第16独立戦隊準ホワイトベース級強襲揚陸艦「サラブレッド」に配備され、宇宙を戦って行くのだが…。
スペック
GUNDAM 4th ガンダム4号機 |
|
型番 | RX-78-4 |
頭頂高 | 18.0m |
重量 | 42.6t(本体) / 80.2t (全備) |
出力 推力 |
1,550kw 70,500kg |
搭乗者 | ルース・カッセル |
装甲 | ルナ・チタニウム合金 |
武装 |
セカンドロット機は改修前は連邦軍の簡易量産機「GM」のテストベッド機であったが、初期・中期・後期仕様と改修していくにつれ最終的にはどれも異なるコンセプトに仕上がっていた。
その中で4・5号機はオーガスタスタッフの手に渡りジャブローにて改修作業を行い、連携行動を想定した仕様となった。
まず最大の特長であったコア・ブロック・システムを排除。内部構造の簡略化で確保したスペースに高性能冷却システムを搭載したことで、排熱をより効果的に行えるようになる。
さらに推進力や宇宙空間での3次元機動を向上させるためにサブ・スラスターを増設。補助推進機の増設で消費エネルギーも増大してしまったため、ランドセルに推進機を兼ねたプロペラントタンクを2基接続。装備の際、ランドセルのスラスターを縦1列に並べ替えて両サイドからプロペラントタンクを挟み込むような形を取った。
これらの改良でジェネレーター出力・機動性は約40パーセント程の向上を実現させた他、4・5号機は宇宙軍が改修を担当した3号機「G-3ガンダム」と同様に「マグネットコーティング」が施されている。
武装面ではジェネレーターの出力が高く設定された事で、威力に優れるハイパー・ビーム・ライフルを携行(後のGP計画の物に匹敵する)。他、有用性・コスト・整備性の検証目的にハンド・ビームガンを装備。
メガ・ビーム・ランチャー
基本的な部分で同仕様の4・5号機だが、先述通り連携運用の考慮から最終的に運用法や武装も異なる物となった。4号機は攻撃の要であり、対艦隊用殲滅兵器「メガ・ビーム・ランチャー」が4号機用に開発された。
MSサイズ程の巨大な携行メガ粒子砲で、一年戦争時にMSが単体で持てる火力としては破格の威力を誇る。消費電力が膨大なために外部バックパック式の補助ジェネレーター(腰部マウント)へ接続している。
当時はエネルギーCAP技術が未成熟のため、制御は未だ不安定な段階にある。そこへ事故は起きた。
4号機の最期
グラナダからア・バオア・クーへ向かう支援艦隊の殲滅任務に投入。この任務でメガ・ビーム・ランチャーを使用して敵艦隊の殲滅に成功したものの、敵殲滅のための無理な発射が祟ってジェネレーター類に過度な負荷をかけ、外部バックパックが暴走・爆発。4号機は爆発に巻き込まれ大破。搭乗者のルース・カッセル中尉も死亡している。
ルース中尉はオペレーターのミユ・タキザワ軍曹の再三の呼びかけで、負荷を関知していた事にも触れておきたい。貴重な4号機が大破した事故について、死亡した中尉の行動を問題視する声もあったようだ。
しかし不慮の事故で失われたとはいえ、RX-78シリーズの名に恥じぬ多大な戦果を挙げた。それだけに本機を損失したという事実はサラブレッド隊に、ひいては亡きパイロットの人間関係も含めて大きく爪痕を残す事となった。
M-MSV
SDクラブ誌におけるM-MSV連動小説の一つではア・バオア・クーにおけるビグロ改との戦闘で無事帰還している。逆にビグロ改との戦闘で5号機が破壊されたのだが、正史では立場が逆転した形となる。
『宇宙、閃光の果てに…』のIFルートでは、事故が起こる前にジェネレーターを排除して助かっていた。その後、4号機は5号機と共にア・バオア・クー戦に投入される。 ストーリー展開的にはSDクラブ設定に近いかもしれない。
ガンダム4号機[Bst]
『宇宙、閃光の果てに…』のifシナリオ、漫画第3巻(if巻)に登場する幻の4号機Bst形態。
ジェネレータの負荷で爆発が起こったが、ガンダム5号機が間一髪ジェネレータを排除し、ルースが生存する。後にガンダム4号機にもガンダム5号機[Bst]形態同様の追加装備が施された。詳細は「ガンダム5号機」を参照。
G-4計画
OVA『ポケットの中の戦争』のスタッフが4号機を知らずにガンダムNT-1を4号機に設定した。
もちろんNT-1が4号機などという設定は撤回された(NT-1肩部の数字・4はその名残り)。その後に付け足された非公式寄りの設定回り、次世代構想機の開発計画「G-4計画」も、4号機と共通する役回りが見られる。
→詳細は「G-4計画」を参照。
関連動画
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関連項目
RX-78 ガンダム(ファーストロット・セカンドロット機)
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