ガンダム6号機とは、「MSV」「M-MSV」「ジオニックフロント」に登場するモビルスーツ(MS)である。
MSVとしての設定が存在していたが、後にSDクラブ誌の『M-MSV』で新たにデザインと設定が追加され、ゲーム『ジオニックフロント』でボス機として大河原デザインをリニューアルしたマドロック(この俗称もジオニックフロントで設定されたもの)が登場することになった。
概要
地球連邦軍が開発した計8機のRX-78「ガンダム」。その内、ジャブローに残されてRGM-79の開発ベッドになったセカンドロットをRX-78-6「ガンダム6号機」として砲撃仕様に再設計した機種。
開発チームがアムロ・レイの2号機から得たデータを解析していくと、ビーム・ライフルを撃ち尽くした後の再チャージの間、火力不足に陥ってしまうという問題が浮上。この欠点を重く受け止めた開発部は「固定武装の強化」をコンセプトとして解決策を模索していく。
一年戦争における火力増強案は「FSWS計画」で開発された「フルアーマーガンダム」や「ヘビーガンダム」などが有名だが、本機もそれら同様、一年戦争時のMS火力強化案の代表例に数えられている。
マドロック
GUNDAM 6th“MUDROCK” ガンダム6号機“マドロック” |
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型番 | RX-78-6 RX-78-G6(M-MSV) |
頭頂高 | 18.0m |
重量 | 47.3t(本体) / 84.4t (全備) |
搭乗者 | エイガー |
装甲 | ルナ・チタニウム合金 |
武装 |
マドロックでは、極めてシンプルにジェネレーターに負荷をかけない実体弾「300mmキャノン砲」を装備し、砲撃戦もこなせる機体を目指して設計された。
キャノン砲はベース機のバランスを崩さないために独自改装型のランドセルに装備する。当初は実弾ではなくジェネレータ直結式ビームキャノンの採用を予定していたようだ(後述)。
ランドセル上部にはキャノン砲の可動機構の増設と弾薬・炸薬のスペース、下部にはメインスラスターとジェネレーターを搭載。
砲撃時の衝撃波や磁気パルスが内部に影響を及ぼす恐れがあるため装甲を強化、コックピット左右にフレームを配置し、構造上胸部は強度に優れる設計となっている。
しかし大型ランドセルと装甲の強化によって機体重量が嵩み、機動性の低下を招くことが懸念されていた。
その対策としてパワーユニットを搭載し、脚部外側の可変式スラスターユニットの増設によってホバー走行を可能とさせ短時間限定ながらも高い水準での機動性が実現した。
最終的に冷却構造を改善したマドロックは可変式スラスター、補助スラスター内蔵ショルダーアーマーを装備した高いスペックを持つガンナータイプのガンダムとして完成を迎えた。
…にも関わらず、本機は「旧ザク」に負けたガンダムという不名誉な称号を得てしまう。
顛末
元々は宇宙軍のSCV-73「ブランリヴァル」に所属しており、ガンダム4号機やガンダム5号機と同様に宇宙での大規模反攻作戦(星一号作戦)に投入される筈であった。
しかし、ジオン軍がジャブローへ進攻してきた際に防衛のため、未完成状態で出撃。防衛に貢献したものの、『闇夜のフェンリル隊』によって機体が破損。その影響からブランリヴァルの艦載機から外れたマドロックは、そのまま地上はジャブローに残され改修作業を進める事となった。
後にショルダーアーマーとホバーユニットを追加したいわゆる完成状態で投入されたが、再度『闇夜のフェンリル隊』に撃破されている。
小説版
小説によるとマドロックのキャノンは当初はビームを採用する予定だったようだ。ビーム・キャノンは、ブラッシュ社のエネルギーCAPをカートリッジ化する新型ビーム・ライフルの採用を前提とした物であった(この試作ビームライフルが後のEパック方式に繋がったと見られる)。
Eパック式によるチャージの超短縮化や生じた余剰出力をジェネレーター直結式のビームキャノンに回す計画だったが、結局のところ新型ビーム・ライフルの開発が遅れて未採用に終わっている。
また、冷却システムにも問題があり不十分なまま性能を発揮出来ずにいた。後にキャノンの出力を抑えてパワーユニットへの負荷を改善した状態で投入されるも、『闇夜のフェンリル隊』ゲラート・シュマイザーの旧ザクの作戦に翻弄されてパワーユニットに被弾させてしまい結局大破している。
関連動画
関連項目
- M-MSV
- ジオニックフロント 機動戦士ガンダム0079
- 闇夜のフェンリル隊
- フルアーマーガンダム / フルアーマーガンダムTYPE-B
- ヘビーガンダム
- ガンナーガンダム
- ガンダムシリーズのMS・MAの一覧
RX-78 ガンダム(ファーストロット・セカンドロット機)
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