ガンダムAGE-2とは、アニメ『機動戦士ガンダムAGE』に登場する架空の人型機動兵器(人型ロボット兵器)である。
『機動戦士ガンダムAGE』アセム編の主役機として登場した。派生機体も紹介する。
概要
ガンダムAGE-1の戦闘データを解析し、激しくなったヴェイガンとの戦争に備えるべく、一般MSへの技術的フィードバックも視野に入れて連邦軍総司令部ビッグリング司令官であるフリットが指揮を執り、AGEシステムを使い、ディケ等の連邦軍技術研究部門の技術者達が総力を挙げて開発した新たなるガンダム。
全スペックの強化のために設計を一から刷新し、目まぐるしく変わる戦局で常に優位な位置へ移動するためにヴェイガンのMSであるゼダスを参考にストライダーフォームと呼ばれる高速飛行形態への可変機構を追加しており、推力は通常の形態に比べて3倍にまで上がる。それにより、単独で多様な戦闘に対応できるようになり、また、短時間での変形を可能にした結果、これを応用した戦闘戦術を確立していく。火力運用の効率化やウェアシステムの改良も行われている。当然ではあるが、AGEシステムも搭載されており、単独での大気圏突入能力を持つ。
機体の外見はシンプルで初代ガンダムの様な外見のAGE-1とは違い、「機動戦士ガンダムSEED」シリーズ、「機動戦士ガンダム00」を含めた21世紀のガンダムシリーズに登場する様な外見となっている。機体が可変MSであることから、ZガンダムのオマージュMSとも言われている。
ノーマル
AGE-2の標準形態(型式番号:AGE-2)。ストライダー形態への変形も可能であり、戦地へ急ぐ場合などはストライダーへ変形したほうが変形前より格段に速くなる。
ハイパードッズライフルは従来のドッズライフルに比べて、ビームを集束させる際の回転数を上げているため、集束率が上がっており、2倍の出力になっている。その破壊力はMSを複数まとめて貫通するほどである。
パイロットのアセムはビームサーベルの二刀流での接近戦を好んでおり、EDでの描写から察するに、Gエグゼスのパイロット(ウルフ・エニアクル)の戦い方にインスピレーションを得た模様。
アセム編最終回では特務隊長機として、アセムの操縦技術に対応させ、ウルフへの尊敬の念を思わせる全身白塗りの姿で登場。「ウルフファング」に類似した、相手をX字状に切りつける必殺技まで繰り出した。
ダブルバレット
攻撃能力や耐久力、火力に特化した、パワータイプの対大軍戦用のフルウェポンウェア(型式番号:AGE-2DB)。基本色は赤である。Xラウンダーとの度重なる戦闘によって生み出された、対Xラウンダー戦用の形態でもある。Xラウンダーに対抗するために、Xラウンダー能力を補ってなお余りある反射神経や直感を元々持っており、二刀流や二丁拳銃を得意とするスーパーパイロットであるアセムの戦闘スタイルに最適化されている。元々AGE-2はフリットの戦闘データからXラウンダーの能力に完全に対応した機体として開発されていたが、搭乗者がXラウンダー適正を持たなかった結果、精神感応能力に頼らない物理的な攻撃力の強化にAGEシステムがシフトしており、結果としてそれらの技術はXラウンダーに匹敵する戦闘力を持つエースパイロットにとって持て余す精神感応能力を用いた武装ではなく、ピーキーではあるが強力な武装である方が生かしやすいこともあって、後のクランシェカスタムにも生かされている。ただし、代償としてかなりピーキーな操縦難易度になり、機動力は落ちている。それでも可変する事で補う事が出来る。
その名の通り両肩にハイパードッズライフルを凌ぎ、一撃で巨大な岩山をも吹き飛ばすほどの破壊力を持つドッズキャノンを二つ背負っており、取り外して手持ちの火器として使うことが出来る。このほかに、両ふくらはぎにはカーフミサイルを搭載したコンテナがついており、キャノンを取り外した肩パーツ基部は巨大ビームサーベルを発生出来る。
初登場時には強力な攻撃力でヴェイガンのXラウンダー部隊であるマジシャンズ8のゼダスM達を圧倒し、ゼダスMを2機瞬殺するほどの活躍を見せた。
ダークハウンド
本編に先駆けて外伝作品「機動戦士ガンダムAGE ~追憶のシド~」に登場する大破したAGE-2の残骸を基にマッドーナ工房で開発した宇宙海賊ビシディアンのガンダムタイプのMS。全体が黒色で、頭部に海賊の帽子や眼帯に似たセンサー、AGEシステムのコアユニット部分がドクロマークの投光器フラッシュアイであるのがAGE-2との主な違いである。ウェアシステムの有無は不明であるが、量産機であり、同速であると思われるクランシェが機動性を上げるためにオミットされていることからオミットされていると思われる。
武装はワイヤー付きのフック・ビームサーベル・ハイパードッズライフルを基に開発された槍ドッズランサーである。このほか高速形態への変形機構・ワイヤーや槍から流せる電流攻撃・目をくらませる胸部投光器を駆使して相手を翻弄する。本機変形時の最大出力推進(ハイパーブースト)を用いた時の速力は連邦軍ディーヴァ級戦艦のじつに8倍にまで達する。
2018年放送の「ガンダムビルドダイバーズ」にも出演。後述のマグナムのアウターパーツ(仮面外装)として披露されてる。
アルティメス
外伝作品「機動戦士ガンダムAGE EXA-LOG」に登場するダブルバレットの発展型であるヴェイガンが持つ光学迷彩技術「見えざる傘」に対抗する為に生み出された長距離砲撃形態(型式番号:AGE-2A)。内蔵されている大型艦艇並の索敵システムを搭載しており、直接捕捉するのではなく、星間物質等の揺らぎで間接的に捕捉する。星間物質等の状況によっては補足が難しくなるが、その索敵システムにより、「見えざる傘」のアドバンテージを縮めさせる事に成功している。その上、長距離高速戦術偵察や前線攻撃管制等、応用性も高い。しかし、脚部の形状の為に地上戦は得意ではないと思われる。
武装は長射程距離を誇る荷電粒子砲アルティメス・ロングレンジライフルとビームガンとして使用出来る大型ビームサーベルであるアルティメス・ビームサーベル、作戦に応じてドッズキャノンを搭載出来るビームマシンガンである。
ダブルブレイド
外伝作品「機動戦士ガンダムAGE UNKNOWN SOLDIERS」に登場するダブルバレットの発展型である重力下用格闘形態(形式番号:AGE-2DC)。ダブルバレットが空間攻撃能力に特化しているのに対して、ダブルブレイドは地上で有用な武器で攻撃能力を高めている。両肩に大型のワイヤー付きの鋏状兵器「ワイヤーシザース」、おなじみ二丁のビームサーベル、さらには両ひざにヒートソードを装備する全身これ刃な機体。ワイヤーシザースは切り離して相手を攻撃できるほか、パージも可能であり、後のダークハウンドのワイヤー付きのフックにも生かされている。ヒートソードも膝から取り外し、手持ち武器にできるなど状況への適応力が非常に高いが、射撃武器がないため、遠距離に対する不安が大きく、ダブルバレット同様の欠点も備えている。
劇中では特務隊隊長となっていたアセムが搭乗。試験飛行中にとある港町を襲撃した「モンスター」(おそらくはダナジンのプロトタイプ)と戦闘、これを撃破した。この戦いは後に「霧の中の竜退治」という伝説になり、港町に語り継がれた。
フルアームド
本機デザイナーの海老川兼武が考案したBB戦士ガンダムAGE-2のオリジナル形態。ダブルバレットレッグとドッズキャノン装備のAGE-2ノーマルアームを装着したAGE-2ノーマルとAGE-2ダブルバレットのいいとこ取りな機体。
AGE-Ⅱマグナム
2018年放映『ガンダムビルドダイバーズ』に登場。ビルダー兼ファイター(パイロット)はクジョウ・キョウヤ。AGE-2同様海老川兼武氏デザイン。
AGE-2ノーマルベースにシグルブレード装備のFファンネルを持ち、原作では叶わなかった「Xラウンダー仕様」のAGE-2とAGE-1・2・EXの要素の集合体と云える機体。後にバージョンアップした「SVver.」がある。
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関連項目
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