『ガンバの冒険』とは、斉藤惇夫著の児童文学『冒険者たち ガンバと十五匹の仲間』を原作とした、東京ムービー制作のテレビアニメーションである。
概要
昭和50年4月から同年9月まで日本テレビ系にて全26話が放送された。
26話のうちノロイ島にたどり着くまでが19話までであり、ノロイとの最終決戦が残りの20話~26話である。
スタッフ
演出:出崎統
設定:芝山努
物語
「海が見たい!」東京の下町から港へとやって来たネズミのガンバは、船乗りネズミたちのパーティーに紛れ込んで、大騒ぎ。そこへ、傷付いたネズミが助けを求めてやって来た。故郷の島が白イタチのノロイに占領されてしまったというのだ。その名を聞いて恐れおののくネズミたち。しかしガンバは、助けに行く決心をした。
小さなネズミたちが船に乗り、旅をし、白イタチのノロイと戦う。
その過程で、仲間達と、喧嘩したり仲直りしたりしながら 絆を深めていく。
キャラクター
この物語の主人公。親友のボーボと海を見るための旅に出て港にたどり着いたことで、この物語が始まった。
腕っぷしが強く勇敢だが、少し短気と絵にかいたような主人公気質。
ガンバの親友で、ガンバとは正反対のおっとりした性格。
基本的に食い意地が張っており、食糧に関する展開に関わることが多い。
途中から穴掘りが得意という設定が明らかにされ、要所要所で披露されることに。
港の船乗りネズミの船長で、親分肌の大男。ガンバとは決闘の末意気投合した。
以前ノロイに右目をつぶされていたが、ガンバの心意気に打たれ全てをなげうってかれの冒険を手伝うことに。
ヨイショの親友で、文字通り眼鏡をかけた学者気質のネズミ。メンバーの中では参謀を務めることが多い。
尻尾が短いのを気にしているようで、劇中でもたびたびそのことを卑下するセリフを発する。
ガンバたちがノロイ島に行くために乗った船にたまたま乗っていたネズミで、名前の通りイカサマが得意のばくち打ち。
どこか達観している斜に構えた皮肉屋だが、ガンバの心意気に打たれて冒険に加わる。常に二つのサイコロを手慰めている。
港にいたネズミの一匹。名前の通り詩を嗜み、酒飲みで酔っぱらっていることも多いが実は医術をかじっている。
忠太の手当てもありガンバの冒険に同行することに。
助けを求めるためにノロイ島を単身脱出し、港町にボロボロになりながらたどり着いた。背中にはノロイ島への地図を肌身離さず持っている。
姉のシオジをはじめとした島の他のネズミたちを常に心配しており、使命感の重責にかられることも。
アニメ史上に残る悪役と名高い、雪のように白い毛と赤い目が特徴の通常の3倍もの巨大な体躯のイタチ。
独特の美意識と、策略を練って追い詰めつつ殺戮を繰り返す狡猾な残忍性を併せ持つ。また催眠術らしきものも使え、たびたびネズミがそれにかけられる場面も。
20話の後半にようやくネズミに対して話せることが明らかにされ(そのため実質的な最初のセリフである「まだまだ殺すな。いつでも殺せる。ゆっくり殺せ。楽しく殺そう。薄汚いネズミどもを」も忠太がイタチの鳴き声を代弁したものである)、大塚周夫が声をあてるのもそれから(その際のセリフは「ようこそ、薄汚いネズミどもよ・・・、ようこそ。私がノロイだ。ようこそ・・・ようこそ・・・」 )。
ノロイ島とは別の島でリスを殺戮する黒ギツネで、第7~9話の中編があてられた実質的なこの作品の中ボス。
ノロイのように軍団を組んだり、言葉を発したりはしない。
ザクリ島のリス。リーダーとして仲間を守るために思い切った攻めに転じることができなかったが・・・
主題歌
- OPテーマ:「ガンバのうた」
- 子供向けアニメの主題歌には珍しいホーンセクションが賑やかなファンキーなディキシージャズナンバー。
作詞:東京ムービー企画部、作曲:山下毅雄、歌:河原裕昌(現、河原さぶ) - EDテーマ:「冒険者たちのバラード」
- 陽気なOPとはうってかわって静かな楽曲と歌詞が特徴的。
作詞:東京ムービー企画部、作曲:山下毅雄、歌:すぎうらよしひろ
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