※注意 この表現を不快に思う人もいます。使用には配慮をお願いします。
ガンバリマスロボとは、アルティメット頑張りアイドル・島村卯月の通称である。
「ガンバリマスマシーン」「妖怪ガンバリマス」「大天使ガンバリマス」など、似たような通称は多い。
概要もがんばります!
卯月は、「がんばります!」が口癖である。
何があっても常に頑張り続ける姿は、彼女の個性であると共に、ある種の恐怖を呼び覚ますものである。
頑張ることしかしない彼女に畏怖または揶揄の意味を込め、またはそのブレない信念に敬意を評して、彼女はいつしか「ガンバリマスロボ」と呼ばれるようになった。
初期の頃からがんばります!
もともとはNカード時代に、セリフから卯月の人間性が全く見えないことを揶揄するものであった。
当時の彼女のセリフは大半が「がんばります」であり、プライベートなことは「友達との長電話が趣味」ぐらいしかわからなかった。そのため、「実はロボ」だの「アイドルになりたい女の子の思いが具現化した思念体」だのというネタが生まれ、そのうちの一つが「ガンバリマスロボ」だった。
その後は、CDデビューやカード増加にしたがって、彼女の人間的な部分も見え始めた。
また、彼女の人並み外れた「頑張り」はむしろ強力な個性だと認識され始め、この意味で使うファンは鳴りを潜めている。
但し、モバマスボイス集では彼女の「がんばります!」を何度も聞くことになり、コメントやタグなどに「ガンバリマスロボ」と書かれていることも多い。
スターライトステージでもがんばります!
スターライトステージでは、特技発動時のカットイン、ルームやホーム画面で何度も「がんばります!」が聞ける。
ローディング画面の1コマ漫画では、「少しは休め」と言われた時に「がんばらないようにがんばります!」という本末転倒な返事をしている。
アニメ1期でもがんばります!
アニメ1期では、彼女の頑張りがクローズアップされ、ストーリー全体を牽引している。
「がんばります!」も彼女が口を開くたびに聞くことができ、公式動画では「がんばります」の数をカウントしたコメントも見られる。
第1話から、ただ一人養成所でレッスンを続ける努力の人として登場。
武内Pが仕事をなかなか持ってこなくても、本田未央が些細な勘違いから一時離脱しても、卯月のすることはただ一つ。がんばり続けることだった。
がんばり続ければ、いつか見えてくるものがある。その姿勢はアイドルに興味のなかった渋谷凛をその世界に引き込み、トラウマに囚われて動けなくなっていた武内Pを動かし、未央の復帰に貢献した。
アニメ1期は、彼女のスタンスが「頑張る」一本で、彼女と仲間たちを成功に導くストーリーだった。
しかし一方で、当時の武内Pにあった「未確定事項を話したくないあまり、アイドルたちに将来像を示せない」という悪癖に対して何の疑問も抱いていない。他のシンデレラプロジェクトメンバーが抱えていた、「このままで大丈夫なのだろうか」という当然の不安が、彼女だけ全く見えなかったのである。
このことが、第2期で大きな不安要素となって残ることになる。
アニメ2期でもがんばります!
アニメ2期では、一人前のアイドルになった卯月が「アイドルになった後どうするのか」が描かれる。
他人の魔法で出してもらったガラスの靴ではなく、自分の靴で歩く道を、アイドルたちは模索し始める。
美城常務によりシンデレラプロジェクトの解体が命ぜられ、武内Pとメンバーはそれに対抗しようと意気込む。
他のユニットが自分を見つめなおし、他部署のアイドルを巻き込んで新しい道を進もうとする中、卯月が所属するニュージェネレーションズも今後を考える必要性に迫られる。
その流れは、常務が「プロジェクト・クローネ」を立ち上げ、一部メンバーが(掛け持ちとはいえ)引きぬかれたことで加速する。
オータムフェスに伴うプロジェクト再編で、渋谷凛はトライアドプリムスに参加、本田未央はソロ活動を始める。そんな中で、メンバーでただ一人、卯月だけが何も決められていない状態だった。
小日向美穂とユニットを組むことにしたものの、これは武内Pの提案であり、卯月が自分で決めたことではない。
どんどん先へ進んでいくメンバーに後れをとり、不安と焦りを抱えていた卯月は、美穂との撮影の仕事でついに最大の武器であった笑顔がつくれなくなってしまう。
カメラマンに頭を下げる武内Pを見て、卯月は彼が自分のせいで謝っていると思い込み、ついに緊張の糸が切れる。
彼の「挽回しましょう」という言葉に、何度も「がんばります!」ということしかできなくなってしまった。
武内Pは彼女の異常を察し、早退するように勧める。
半日休んだ後で意を決したように見えた卯月だが、選んだ道は養成所に戻り、納得のいくまで基礎レッスンを続けるというものだった。
自分の仕事を他のメンバーに頼んでまで、何度も同じステップを練習するが、そのたびにわからないところが増え、不安ばかりが募る。また、他人の仕事を増やし、心配をかけさせている負い目も日に日に増していく。
異変を感じた武内Pと凛・未央は、ニュージェネレーションズのみのミニライブを企画するも、卯月は「迷惑をかける」という理由で答えをはぐらかす。
とうとう二人が卯月の養成所に乗り込んだところ、彼女は「私にはアイドルは早かった」「お城の舞踏会なんてまだまだ」と思い込むところまで追いつめられていたことが判明する。
「がんばります」は、彼女の武器どころか、逃げ道になっていたのだ。
何度問いただしても「がんばります」しか言わない卯月に、業を煮やす凛。ついに「ごまかさないでよ!」と、かつて自分がアイドルに引き込まれるきっかけとなった公園に彼女を引きずっていく。
卯月は、自分の心中を打ち明ける。自分にはがんばることしかできないが、どれだけがんばっても何もつかめないこと。凛のような歌唱力も、未央のような演技力も自分にはない。武内Pは「笑顔がいいところ」と言ったが、笑顔なんて誰にでもできる。自分には、ほかのメンバーのようなキラキラしたものが何も見つからなかった。その不安と劣等感を。
凛も自分の感情を吐露する。誰にでもできるなんて言うな。卯月の笑顔は卯月にしかできない。自分は卯月の笑顔でアイドルになる決心をして、ここまで来たのだと。
ガンバリマスロボ・島村卯月の正体は、普通の女の子だった。
普通であることにコンプレックスを抱いて、がんばることを逃げ道に自分からは何もできず、それを友達にすら話せず一人ですべて抱え込む。普通の女の子として当然の不安を、彼女も持っていたのだ。
卯月は、「無口な車輪」だった武内Pを、「がんばる」という信念だけで熱い魂を持つ男に戻した。
その武内Pと仲間たちによって、卯月は「ガンバリマスロボ」の自分と向き合い、「笑顔とがんばる以外何もできない普通の女の子」のまま、プロのアイドルとして前に進む決意ができたのである。
時計は12時を打つ。
魔法は解け、Glass Slippers(ガラスの靴)は脱ぎ捨てた。
島村卯月は、Barefoot Girl(裸足の少女)として、舞踏会に挑む。
関連動画もがんばります!
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