ガーネットステークスとは、JRA(日本中央競馬会)がかつて毎年1月に中山競馬場で開催していた4歳以上・ダート1200mの重賞競走である。格付けはGⅢ。
レース名のガーネットは1月の誕生石。カペラステークスに役割を引き継ぎ、2008年限りで廃止された。
概要
記録を遡ると1965年から東京競馬場で同名の条件戦(芝2200m)の開催が確認できる。1968年・69年は中山競馬場で開催、1970年から東京に戻り、1974年までは芝の中距離戦だった。1975年からダート戦となり、1980年から中山開催に移動し、以降は基本的に中山競馬場で固定される。
1981年~1983年は芝1600m・牝馬限定のオープン特別として開催。1984年~1986年はダート1200m・牝馬限定の条件戦(現在の3勝クラス相当)となり、1987年からダート1800m・混合戦のオープン特別となる。1996年は福島競馬場改修の影響で東京ダート1600mで開催。
1997年から重賞に格上げ。施行条件は中山競馬場・ダート1200mとなり、GⅢに格付けされた。2002年は日本ダービー後の東京競馬場改修に伴う日程調整のため東京競馬場で開催。
2008年、同条件の重賞・カペラステークスの新設に伴い役割を引き継いで廃止。
これはそれまで12月開催だった2歳牝馬限定重賞のフェアリーステークスを1月開催の3歳牝馬限定戦に変更するための開催時期の入れ替えだったのだが、ガーネットステークスは前述の通りレース名が開催時期と切り離せず、かつカペラステークスの第1回が同年の12月開催となったため、1年に同じ重賞を2回やるわけにはいかないので、こちらが廃止されカペラステークスの新設という形になった。通算回数は引き継いでいないが、格付けのためのレーティングはガーネットSのものが引き継がれている。
重賞時代の歴代の勝ち馬では、マイネルセレクトとメイショウボーラーがGⅠ(級)を勝利している。複勝圏内にはサウスヴィグラス、スターキングマン、ブルーコンコルドがいる。掲示板内にはノボジャック、ゴールドティアラ。着外まで含めるとアグネスワールド、マイネルラヴ、シンコウフォレスト、トロットスター、ショウナンカンプ、ノボトゥルーもいたりする。
本レースのトピックとしては、2000年に15歳(現在の表記では14歳)のミスタートウジン(オープン特別時代の1993年の勝ち馬でもある)が通算98戦目として出走、JRAの最高齢出走記録を更新した。
2002年にはブロードアピールがJRA史上初となる8歳牝馬による重賞制覇を果たしている。
1999年のレースは、6着アグネスワールド、11着マイネルラヴ、最下位16着シンコウフォレストと、後のも含めて芝短距離のGⅠ馬が3頭も出ていた。
ちなみに1968年から1982年まで、中京競馬場でも同名の条件戦・オープン特別が開催されていた。こちらの勝ち馬には安田記念馬キヨヒダカがいる。
レース結果
年齢表記は2000年以前も現在の年齢で表記。第6回のみ東京競馬場・ダート1200m
回数 | 開催日 | 勝利馬 | 性齢 | 騎手 | タイム | 動画 |
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第12回 | 2008年1月13日 | タイセイアトム | 牡5 | 吉田豊 | 1.10.4 | |
第11回 | 2007年1月7日 | スリーアベニュー | 牡5 | 田中勝春 | 1.10.0 | |
第10回 | 2006年1月8日 | リミットレスビッド | 牡7 | 田中勝春 | 1.10.5 | |
第9回 | 2005年1月9日 | メイショウボーラー | 牡4 | 福永祐一 | 1.10.2 | |
第8回 | 2004年1月11日 | マイネルセレクト | 牡5 | 武豊 | 1.10.9 | |
第7回 | 2003年1月12日 | ニホンピロサート | 牡5 | 横山典弘 | 1.10.5 | |
第6回 | 2002年1月6日 | ブロードアピール | 牝8 | 武豊 | 1.10.3 | sm744180 |
第5回 | 2001年1月7日 | ビーマイナカヤマ | 牡7 | 鹿戸雄一 | 1.09.5 | |
第4回 | 2000年1月9日 | ビーマイナカヤマ | 牡6 | 鹿戸雄一 | 1.10.2 | |
第3回 | 1999年1月10日 | ワシントンカラー | 牡5 | 柴田善臣 | 1.10.3 | |
第2回 | 1998年1月10日 | スーパーナカヤマ | 牡4 | 武豊 | 1.09.1 | |
第1回 | 1997年1月12日 | ストーンステッパー | 牡4 | 熊沢重文 | 1.10.8 |
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関連項目
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