キイロスズメバチとは、スズメバチの一種である。
概要
ハチ目スズメバチ科スズメバチ亜科スズメバチ属に属する昆虫。北海道や朝鮮半島、樺太に生息する個体はケブカスズメバチと呼称し、本州以南に生息する亜種をキイロスズメバチと呼称するが、一般的な知名度は亜種の方が上。
名前の通り、黄色い部分が多いのが特徴。スズメバチの中では比較的小型で、働き蜂は17~25mm程度、女王蜂は25~28mm程度に成長する。沖縄や島嶼を除く日本全土に生息し、4月から11月が活動期。食性は肉食で、様々な昆虫を襲って捕食する。普段は樹の中や地中に営巣するが、オオスズメバチより営巣能力が高く、人間の生活圏にも平然と巣作りしてしまう。民家の軒下、コンクリート、ガラス、プラスチック、金属など場所を選ばすに営巣するため、人々に害を及ぼす存在として危険視されている。しかも密閉空間に巣を作るため、気付きにくい。加えてオオスズメバチより個体数が多いので、人へ与える害はキイロスズメバチが最も多い。巣ごと引っ越すケースも確認されており、勢力の拡大がとにかく早いスズメバチ。元々攻撃性が高いが、晩夏から秋にかけては輪にかけて凶暴になる。11月に入ると不活発になり、女王蜂のみが越冬して4月から活動を再開する。
天敵としてオオスズメバチ、カマキリ、鳥、オニヤンマ、クモ等がいる。営巣初期に巣を乗っ取りに来るチャイロスズメバチも強敵として立ちはだかる(巣の防衛に失敗すればチャイロに奪われる)。中でも、巣もろとも殲滅してくる人類は最強最悪の敵なのかもしれない。
関連項目
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