キタカミの里とは、ゲーム『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』に登場する地域である。
概要
周囲を山に囲まれた自然豊かな地域。作中ではDLCで追加される『ゼロの秘宝』前編の『碧の仮面』と、ゼロの秘宝を終えた後に遊べる番外編『キビキビパニック』の舞台となっている。
主人公が他の生徒やブルーベリー学園のブライア先生とともに、林間学校・学園間の交流でキタカミの里を訪れるところからストーリーが始まる。
「スイリョクタウン」という町が拠点となり、その東の道を進むと「キタカミセンター」と呼ばれる施設、西のりんご畑の向こうに「ともっこプラザ」という広場がある。スイリョクタウンの背後には大きな鬼のような形をした山(鬼が山)が聳え立ち、その山の周囲にはキタカミの豊かな地形や生態系が広がる。
他の地方との位置関係は不明。パルデア地方からは飛行機を使う遠く離れた場所であり、使われている文字もパルデアと異なる。しかしパルデアと同じくテラスタル現象が発生しているほか、「目と目があったらポケモンバトル」の文化はない。
モデルは東北地方と言われており、日本の農村のようなスイリョクタウンの周りには田んぼやりんご園が多い。名前も岩手県北上市や白神山地を連想させる。しかし背後の鬼が山は、昔話『桃太郎』の鬼が島を連想させる外見となっている。
主な地名
スイリョクタウン
日本の里山の集落のような町。テレビや軽トラックなどはあるが、スマホの電波は悪いらしい。
中央には日本の町村役場のような外見の「公民館」があり、会議や宴会、宿泊も可能。その前には地域のイベントでよく見られるタイプのテントがあり、ギャル風のポケモンセンターの係員の女性がスマホを触りながら待機しているほか、わざマシンマシンが置かれている。公民館の中の液晶テレビでは観光PRの映像がずっと流れている。
買い物は東の「桃沢商店」で行う。店主がいないこともあるらしく、その時はお金を置いていく形になる。北西の端に、『ゼロの秘宝』の主要登場人物であるスグリとゼイユの家がある。
田んぼの南へ延びる「キタカミ街道」沿いにバス停があり、外からの来訪者はここで降りて徒歩で町の中心に向かう。バス停の前が転回場になっており、地面に轍がついている。バスの本数は時刻表では1日2本~4本程度しか書かれていない。
これ以外にも「ブロック塀」「廃タイヤ」「プロパンガスのボンベ」「鎖樋」「アスファルトのひび」など現代日本の農村の景観が細かく再現されており、実際に日本でポケモンバトルをしているような錯覚に陥るプレイヤーもいるようだ。
「スイリョク」は色を示す「翠緑」が由来(中国語版ではこの表記)。「水力」とも読める町の名前だが別に水車はない。
キタカミセンター
スイリョクタウンから「舞出山道」を越えた先にある、日本の神社のような場所。ただし宗教上の配慮からか鳥居ではなく、赤い三角形状のゲートになっている(これはともっこプラザやてらす池でも共通)。また社や社務所の建物も三角形状だが、参道や灯篭、賽銭箱、祭り屋台のデザインは日本の神社とほとんど同じ。狛犬はヒスイのすがたのガーディ。
昼に初めて訪問する時は「オモテ祭り」の準備中で、その夜から祭りが開かれる。祭りではりんご飴やかき氷など様々なものが買えるほか、「鬼退治フェス」というライドポケモン(コライドン・ミライドン)に乗って楽しむミニゲームも遊べる。ちなみにストーリーが終わった後も祭り屋台や鬼退治フェスは開催され続ける。
ともっこプラザ
スイリョクタウンから「アップルヒルズ」というりんご園を越えた先にある広場。遊具はなく、ベンチや小さな倉庫、花壇があるほかは広い空き地となっている。昔にスイリョクタウンを守ったポケモンたち(ともっこ)の像が奥にあり、その下には彼らの亡骸がある。
鬼が山
鬼の顔面の形をした山。口の中の「鬼歯空洞」や、火山性ガスが噴出する「地獄谷」がある。鬼歯空洞の奥には鬼が棲むと言われる「恐れ穴」があるほか、山頂には亡くなった人に会えるという伝説がある「てらす池」がある。てらす池にはなぜかパルデア地方で見られるテラスタルの大きな結晶が沈んでいる。
関連動画
関連静画
関連項目
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