キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンとは、
- 「(俺を)捕まえられるものなら捕まえてみろ」というアメリカ英語の挑発文句。日本語で言うところの「鬼さんコチラ」みたいな意味。
- 実在の天才詐欺師フランク・アバグネイル・ジュニアによる自伝小説。
- 2.の映画版。かなりスタッフが豪華なことが話題を呼んだ。
- 3.を基にしたミュージカル作品。2011年初演。
- 韓国のアイドルグループ「少女時代」の楽曲。
- 日本のアイドルユニット「BABYMETAL」の楽曲。
- ゲーム作品「アイドルマスターSideM」の楽曲。 → CATCH ME IF YOU CAN(アイドルマスター)
本項では3.の、映画版について記述する。
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(原題 Catch Me If You Can)とは、2002年のアメリカ映画である。
概要
監督はスティーヴン・スピルバーグ。
主演に当時の2大スターだったレオナルド・ディカプリオとトム・ハンクスを迎え、音楽もスピルバーグ作品でおなじみのジョン・ウィリアムズが担当した。
スピルバーグ映画としては初のノンフィクション作品で、実際に世界中を騙した天才詐欺師フランク・アバグネイル・ジュニア(吹き替えだと、アブグネイルとなっている)の半生をモデルに、ほぼ史実に忠実に描いた映画となっている。
現実のアメリカ社会を舞台に一方は華麗に様々な衣装に変化し追われる人物を、もう一方は終始同じ衣装で冷静沈着に犯罪者を追い続ける捜査官をコミカルかつ丁寧に描いていることが特徴。実在の人物がモデルではあるものの、一部は映画用に脚色した部分も当然存在している。
しかし、ネタバレ防止のため詳細は伏せるが、映画中で様々な資格を偽装した中で、ただ一つだけ本物を修得したという点と、映画のラストで示されるフランクが現在詐欺師時代以上の巨万の富を得て、彼の持つ才能が世界中で応用されている、ということは本当の話である。
制作費はおよそ5200万ドルほどだが、世界的な興業収入は3.5億ドルを稼ぐ中規模なヒット作となった。
ストーリー
一人の詐欺師を紹介するテレビ番組の一場面からこの映画は始まる。
名前はフランク・アバグネイル・ジュニア。
そこから時間は少し遡り、フランクの劣悪なフランス刑務所時代が映され、彼が国外の刑務所からアメリカへと帰国するまでが描かれる。
物語の始まりはさらに時を遡り、若きフランクの学生時代へと移る。
元々フランクは裕福な家庭に生まれたが、ある日その状況は一変してしまう。
通っていた学校は変わり、家や慣れ親しんだ人間関係も変わってしまったフランクは
転校先の学校で教師を騙り数日間にわたって授業を行ってしまう。これが彼の最初の詐欺行為であった。
やがて両親の離婚を機に家を飛び出したフランクは、いつの日か家族が再生することを願うあまり、小切手詐欺に手を染めるが、最初はその幼稚な手口から相手にされず、金も尽きて途方に暮れる。
しかし、ある時パンナム航空のパイロットが人々からその絶大な信頼を得ていることに着目し、パイロットを偽装。
そこから次々と詐欺を働き、その甘いベビーフェイスなマスクで幾人もの女性と夜を共にし、やがて「空のジェームズ・ボンド」とまで呼ばれるようになる。
だが、この新手の詐欺についにFBIが動き出し、小切手詐欺専任捜査官のハンラティがその巧妙な手口を次々と暴き、ついに直接対決に至る。
第1ラウンドはシークレットサービスを装ったフランクに軍配が上がるが、ハンラティは諦めずにフランクを追う。
一方、フランクはパイロットの偽装に限界を感じはじめ、次のターゲットは医師となった。
しかし、テレビドラマなどだけでは、ドクターとしての致命的な知識不足を痛感し、婚約を機に次は弁護士をターゲットとした。だが、婚約者の裏切りにより、一転窮地に陥ったフランクは国外逃亡を決意。
国際手配犯となったフランクはフランスの地でついにハンラティに追い詰められ、アジトでの最終対決に敗れた彼はついに収監されてしまう。
ここで舞台は現代に戻り、アメリカに帰国したフランクは改めてアメリカの裁判所で実刑判決を受け、再度アメリカの刑務所にて刑に服すこととなる。
だが、面会にやってきたハンラティの持ってきた捜査中の偽装小切手を一目見て犯人の特徴をあっさり言い当てたことで、その才能に着目したFBIはフランクに思わぬ取引を持ちかけるのだった。
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関連項目
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