キュアマジックリンとは、瓢箪から駒、という意味である。
概要
それは2010年12月4日に行われた「中野サンプラザ座長公演“水樹奈々大いに唄う 弐”」での演劇「異説龍馬維新伝」での事であった。
詳しいことは関連動画を見てもらえば分かるが、劇中にて水樹奈々(坂本龍馬役)と水沢史絵(楢崎龍役)が、共演した『ハートキャッチプリキュア!』での花咲つぼみ(キュアブロッサム)と来海えりか(キュアマリン)になりきって、やいのやいのやっていたときである。その時舞台にいた福圓美里(千葉さな子役)は思わず真情を吐露した。
「いいなぁーいいなぁー!私もレギュラー欲しいーっ!プリキュアやりたいーっ!」
それを見た杉田智和(中岡慎太郎役)が「何キュアだよ」と聞いたときに福圓はこのように言った。
「私は…キュアマジックリンっ!」
「じゃあこの勢いで私もプリキュアに入る!今年の汚れ!今年のうちに!キュアマジックリン!!」
と言って、水樹水沢と共にポーズを決め、場内は爆笑と歓声に包まれたのだった。
ちなみに、これは夜公演だったのだが、昼公演でのお龍役は桑島法子で、同様につぼみと明堂院いつき(キュアサンシャイン)でやいのやいのやってたときの福圓は、
「えっと…私は…キュアアラサー!」
「最近保険に入ろうかと悩んでる、キュアアラサーです!やったーっ!私もプリキュア入れるーっ!」
というものだった。
それから1年ほどして…
2012年1月6日のこと。プリキュアシリーズの最新作『スマイルプリキュア!』の声優陣が発表されたとき、驚くこととなった。
なんと、主人公の星空みゆき(キュアハッピー)役に福圓が起用されたのである。
当の福圓もこのように言っている。
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/misa0110/status/155133570170621952
まさしく「瓢箪から駒」とはこのようなことを言うのだろう。キュアハッピー、そして福圓美里のこの1年に期待するしかない。
ちなみに、水樹と福圓は同じ事務所の先輩・後輩であると共に、『水樹奈々スマイルギャング』ではヘッド・副ヘッドの間柄ではあるが、この起用によってプリキュア(特にピンクプリキュア=主人公)としても先輩・後輩となる。今後スマギャンでもプリキュアネタが増えていくんだろうか?
と思っていたら、早速2012年1月15日のスマギャンで就任及びキュアマジックリンの件が話題に。早速劇場で一緒になれる、さらに同じピンクプリキュアであることを喜ぶ(「ふたりはプリキュアじゃな~い?」「30過ぎてるけど」)と共に、
奈々「これでキュアカマドウマとかキュアマジックリンとか言わなくてよかったね~」
美里「私がキュアマジックリンって言ってたことが懐かしいってつぶやいたら、キュアマジックリンがTwitterの検索ワード(トレンドワードのことか)10位ぐらいに入ってたんです」
奈々「それ何プリキュアよ(笑)」
美里「お掃除プリキュアみたいな。中野サンプラザで言ってた戯言が実現しました」
奈々「ピンクピンクでちょっと何かやりたいよね。座長公演第3弾今年やらないと」
美里「スマイルギャングはやるとプリキュアになれる番組です」
と話し、番組の合間でも必殺技の出し方の伝授を受けていたのだった。
ちなみに、オーディションを受け、ハッピー役に受かった経緯について福圓はこのように語っている。
-『プリキュア』シリーズのオーディションは、前作の『スイートプリキュア♪』から受けられていたそうですね。
そうなんです。『ハートキャッチプリキュア!』が放送されていた当時、出演していた舞台で「『プリキュア』に出たい!」というセリフがあって。『プリキュア』には憧れていたので、そのセリフを思いっきり悔しがって言ったら、マネジャーが「そんなに出たいのか」と(笑)。「出たいです!」と答えたらオーディションが受けられるように調整してくれて。だから受かったときには「言霊ってあるんだなぁ」と感じました。
(学研パブリッシング刊『スマイルプリキュア!コンプリートファンブック』P.68より)
さらに1年経って…
2013年3月3日に行われた「両国国技館座長公演“水樹奈々大いに唄う 参”」での演劇「光圀-meet, come on!-」でのこと。
水戸黄門と竹取物語を融合させた物語もお奈々光圀が悪代官を成敗し、一件落着となり、能登麻美子演ずる光の姫宮が人の縁について語っていると、福圓演ずる姫のお付きのおはねがこう言った。
「時というものは色々な出会いを持たらしてくださいます。2年前はキュアマジックリンだったものを、本物にすることさえも」
(昼の部では「私も2年前キュアマジックリンと言っていたのが、縁からかマネージャーがオーディションに応募してくれ、正式なプリキュアになれました」だった)
これには杉田演ずるうっかり八兵衛の罰の悪さも相まって、場内大爆笑大歓声。さらにお奈々光圀とも「おめでとう!」「ありがとう!」とかえしあい、さらに能登(NewStageで坂上あゆみ(キュアエコー)を演じている)もそれに乗って「私も縁あって昨年一度だけやらせていただきました」 「おめでとう!」「ありがとう!」といいプリキュア声優3人揃ってサムズアップする始末。
かくして、キュアマジックリンは伝説となったのである。
余談となるが、この公演では福圓は最後の挨拶で「次はジョジョに出たい!」と言っていた。それが後にイギー役で叶ってしまった。言霊ってすごいですね。
そしてその3年後……
2016年1月24日に行われた「国立代々木競技場第一体育館座長公演“水樹奈々大いに唄う 四”」での演劇「新説 桃太郎英雄譚」でのこと。
鬼退治後2年経って変わることができずにいたお奈々桃太郎がうじうじしている時に、小西克幸演じる金太郎や福圓演じる一寸法師、そして沢城みゆき演じる謎の少年の励ましや喝によって、ようやく変わろうと決意し再び暴れ出した鬼達を討伐しようと決意した時である。一寸福圓はキラキラ輝くあの声でこう言った。
お奈々桃太郎はあの声で「キュアハッピー!?」と返し、さらにたたみかけるように沢城少年も「ここにもいましてよ!」と紅城トワ(キュアスカーレット)の声で重ね、反応したお奈々桃太郎とプリンセスっぽいお辞儀をしあった。
ちなみに一寸福圓はあまりにミニマムな大きさという設定のため壇上には上がらず声のみだったりする(後ほど大きくなって出てきます)。
ということで、座長公演でのプリキュアネタは鉄板ネタとなりましたとさ。
なお、ジュナ・ドーナツ国王・ウエスター・春野いぶきとプリキュア出演経験多い松本保典演じるおじいさんが「交ざりたい~!」とつぶやき、小西金太郎から「無理無理無理!それは通せないから!できても強いて言うならキュアノリスケだから」と阻止されていたことも補記しておきたい。
どうでもいいかもしれないけど座長公演出演者って何気にプリキュア出演経験者多いよね(既出以外では鈴村健一、速水奨、名塚佳織、置鮎龍太郎、桑谷夏子、宮野真守、井上喜久子、日笠陽子)。
誕生の地に再臨
2019年1月20日に行われた「プリキュア15周年Anniversary ライブ ~15☆Dreams Come True!~」の昼公演でのこと。自分のライブ日程がモロ被りなのに冒頭だけ出演した水樹、そしてフル出演した福圓と水沢、さらに会場が中野サンプラザということもあってか、やはり触れられたのはこれの話題。
史絵「そういや9年前やって以来だよね、私と美里ちゃんここでプリキュアやるの」
美里「さっき歌って嵐のように去って行った奈々さんの座長公演やったんですよ」
史絵「私らは現役でやってて、美里ちゃんはプリキュアのプの字もないころで」
美里「だからキュアマジックリンとか名乗って。「今年の汚れ、今年のうちに!キュアマジックリン!」とか「プリキュア出たい~~~!」とか悔しそうに言って。そしたらマネージャーが「お前そんなにやりたいなら受けてみる?」とオーディションの段取りを。そうして生まれたのがキュアハッピー。あれがあったから今ここにいます!」
伝説の地で笑いから歓声へ。福圓は本物のプリキュアとして凱旋を果たしたのだった。
惜しむらくは、同年5月に行われた第5回座長公演ではプリキュアネタはなかったが、ここいらで一段落と行ったところだろうか。
……とか言っていたら『スター☆トゥインクルプリキュア』第24話にゲストキャラ・アイスノー星人のユキオ役で杉田が出演。Twitterではトレンド入りすることに。9年近くの時を経てキュアマジックリンの当事者全員がプリキュアシリーズ出演を果たしたのだった。
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
- マジックリン
- 福圓美里
- スマイルプリキュア!
- 星空みゆき/キュアハッピー
- 水樹奈々/水樹奈々大いに唄う/花咲つぼみ/キュアブロッサム
- 水沢史絵/来海えりか/キュアマリン
- 桑島法子/明堂院いつき/キュアサンシャイン
- 能登麻美子/坂上あゆみ/キュアエコー
- 沢城みゆき/紅城トワ/キュアスカーレット
- 杉田智和
- 松本保典
- キュアマシェリ「私はシャンプーではないのです!失礼なのです!」
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