キョロちゃん(1967 - )とは、森永製菓が製造しているお菓子、「チョコボール」のマスコットキャラクターである。
概要
1965年にチョコボールの直接の前身となる「チョコレートボール」が発売開始。しかし、この当時はまだキョロちゃんは誕生していない。「チョコレートボール」には当時森永製菓が一社提供番組としてスポンサードしていたテレビアニメ「宇宙少年ソラン」のタイアップがついており、「ソラン」に登場するキャラクターが印刷されていた。
キョロちゃんが「チョコレートボール」のパッケージに登場するのは、「宇宙少年ソラン」の放送が終了した1967年のことである。
キョロちゃんは、当時森永製菓の製品企画部に在籍していた増田高美(ますだ・たかよし、1930 - ?)氏の手によって生み出された。見た目からも分かるように、「鳥」がモチーフとなっており、「同存化表現」という手法を用いているらしい。
キョロちゃんの登場当時、「チョコボール」は売り上げが芳しくなかった。販売促進のテコ入れのためにマスコットキャラとして誕生したキョロちゃんだが、この時はむしろキョロちゃん投入と同時に行われたテコ入れである「まんがのカンヅメ」(後の「おもちゃのカンヅメ」)の方に人気が集まったため、キョロちゃんとしての人気はさほど無かった。
キョロちゃんの存在が大きく注目されるのは1987年のこと。この年にとんねるずとキョロちゃんが出演するテレビCMの放送が始まる。キョロちゃんのキャラクター性を全面に押し出し、とんねるず歌唱によるCMソングも人気を博したこの頃から徐々に人気が出始め、キャラクターとしての存在感が大きくなっていく。
以降、1991年に人形発売、1992年にゲーム化がされ、1999年にはテレビアニメ化される。また同年には小学生向け雑誌「ちゃお」と「コロコロコミック」で漫画の連載がスタートするなど、1980年代中盤以前の扱いが信じられないほどの破竹の勢いの活躍を見せ、人気を確立した。
現在でも、「クエッ クエッ クエッ チョコボォ~ルゥ~♪」というおなじみのCMソングと共に、世代を超えて親しまれている。
2013年2月26日、「キョロちゃん」を1967年の発売以来46年ぶりにリニューアルすると発表。親しみがより増すように、現行よりも丸みを帯びたデザインに変更された。さらにアイドルダンスユニット「キョロちゃんズ」として活動し、曲は前山田健一が担当している。
テレビアニメ版「キョロちゃん」
テレビアニメ版の「キョロちゃん」は1999年7月~2001年3月にテレビ東京系で放送された。全91話。
エンゼルアイランドという島を舞台にしたコメディアニメ。キョロちゃんとその仲間たちが繰り広げる時におかしく、時には社会風刺的な内容も含まれた隠れた名作。
キョロちゃん以外のキャラクターはこのアニメのために新規に描き下ろされている。
監督は錦織博、シリーズディレクターは本郷みつる。アニメーション制作はグループ・タック。
ファイナルファンタジーシリーズ『チョコボ』との関係
1988年発売「ファイナルファンタジーII」にて初登場、その可愛らしい見た目でニコニコ動画上でも人気の高いマスコットキャラクター、それがチョコボ。
デザインを考案したのはFFシリーズの制作に携わってきた石井浩一(いしい・こういち、1964年7月9日 - )氏によって生み出された。
そんなチョコボのデザインの元となったのが、このキョロちゃんなのである。
鳥であること、「クエッ!」という鳴き声を発するという共通点から、かつて森永製菓のタイアップ商品として、「チョコボのチョコボール」を発売していたこともある。
しかしこのチョコボのモデルには諸説あり、新生代に実在していた「ディアトリマ」という恐鳥類だとか、「風の谷のナウシカ」に登場した「トリウマ」という生物がモデルになった等、様々な説が飛び交っている。
ニコニコ動画におけるキョロちゃん
ニコニコ動画においては、1999年に放送を開始したアニメの本編、OP、EDが投稿されている。
関連動画
▼かつて大百科の右側にある「面白げなページ・動画」のコーナーでも紹介された「ルパン三世」とのコラボ動画。
関連項目
- 森永製菓
- マスコットキャラクター
- 栗コーダーカルテット
- ルパン三世
- チョコボ
- メイドインワリオ - 同ゲームに収録されているミニゲーム「pyoro」に登場するキャラクターが、キョロちゃんに酷似している。
- 伊東みやこ
- はんにゃ(CM出演)
- 前山田健一(プロデュース担当)
外部リンク
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