キングアブドゥルアジーズ競馬場(アラビア語:ميدان الملك عبد العزيز للفروسية、英語:King Abdulaziz Racetrack)とは、サウジアラビアのリアド市にある競馬場である。
概要
もともとリアド市には別の競馬場があったが規模が小さかった点、競馬場の周りの宅地化の開発が進み馬の環境の問題点が出てきたため、アブドゥッラ−皇太子の指示によって2003年1月に完成した競馬場である。
キング・ハーリド国際空港から13キロほどの距離にある競馬場で、6階建てのスタンドがある。
1週2000mのコースで以前はオールウェザーと内側に調教のダートコースであったが、2020年から外側はダートコースに内側は芝コースに変わっている。
1週2000mであるが2000mのレースでも多頭数での有利不利が出ないように、向こう正面に600mのシュートがある。ダートはアメリカの砂(土)に近いものの、ウッドチップが混ざっていてクッションが効いている。しかし2024年になってダートの馬場のメンテナンスで、ウッドチップの量を減らし砂(土)の補充ウッドチップを増やす形でアメリカの競馬場に近い形になった。
イスラム教国なためドバイと同じく現地では馬券の販売は行われていない。
日本中央競馬会とサウジアラビアジョッキークラブはトロフィーの交換を行っている。2002年から東京競馬場ではサウジアラビアロイヤルカップ[1]が開催されており、キングアブドゥルアジーズ競馬場では日本と同じ名称のジャパンカップ[2](ダート1600m、ローカルG3)が3月に行われている。
caballosdelmundo.com 2018年 第17回ジャパンカップ(G3)レポート
2020年は2月17日に第19回が行われた。
在サウジアラビア日本大使館、2020年 第19回ジャパンカップ(G3)レポート
サウジカップデー
2020年にサウジアラビアの競馬の地位向上などを目的として高額賞金のレースが行われる。
当初は2019年の開催を目指していたが準備などの面で1年遅れることとなった。
施行 | 競走名(2022年) | 出走条件 | コース | 格 | 1着賞金(2022年/円換算[3]) |
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1R | ネオムターフカップ | 北4/南3歳以上 | 芝2100m | G3 | 90万ドル(約1億円) |
2R | 1351ターフスプリント | 北4/南3歳以上 | 芝1351m | G3 | 90万ドル(約1億円) |
3R | レッドシーターフハンデキャップ | 北4/南3歳以上 | 芝3000m | G3 | 150万ドル(約1億7000万円) |
6R | サウジダービー | 3歳 | ダ1600m | G3 | 90万ドル(約1億円) |
7R | リヤドダートスプリント | 3歳以上 | ダ1200m | G3 | 90万ドル(約1億円) |
8R | サウジカップ | 北4/南3歳以上 | ダ1800m | G1 | 1000万ドル(約11億5000万円) |
2Rの1351カップは距離が中途半端だが、これはサウジアラビアの成立年(イスラム暦1351年)に由来すると思われる。
4R、5Rは純血アラブ限定レースとサウジ調教馬限定レース。
メインのサウジカップは1着賞金が約11億5000万円(2022年2月26日)と段違いの賞金である。
レースの格付けは2022年の開催より。
創設時点でサウジアラビアはパート3国であり、また創設されたばかりの競走ということもあり、グレード/グループの国際的な格付けはされておらず、サウジカップのみローカルG1とされていた。2021年にはサウジアラビアがパート2に昇格し、上記6つのレースも国際G(グループ)格付けを取得した。
日本調教馬の優勝歴
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
脚注
- *2002年はオープン特別競走のオアシスステークス(ダート1600m)の副題、2003~2006年はオープン特別競走(ダート1600m)、2007~2014年は富士ステークス(芝1600m、GIII)の副題、2015年以降はGIII競走(芝1600m)
- *英語ではJapan's Cupなのでジャパンズカップとも表記される。
- *2022年2月26日現在
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