キング・クリムゾンとは、
- イギリスのロックバンド。
→King Crimson - 上記の名前を借りた漫画「ジョジョの奇妙な冒険」のスタンド。本項で記述する。
キング・クリムゾン(ジョジョ)
【破壊力:A / スピード:A / 射程距離:E / 持続力:E / 精密動作性:? / 成長性:?】
キング・クリムゾンとは、漫画「ジョジョの奇妙な冒険」第5部「黄金の風」に登場するディアボロ(ギャング組織・パッショーネのボスにして、物語の最後の敵)のスタンドである。
キング・クリムゾンには能力が2つ存在する。また,ディアボロのもう一つの人格であるヴィネガー・ドッピオも、この片方の能力を使うことができる。
この二つの能力を併用することで、時間の流れに干渉でき、起こる過程を先読みし、自分に不都合な部分はその過程を消し、自分が得たい結果だけを得ることができる。さらに短時間での連続使用も可能。
他の時間能力系スタンドと同様にビデオで例えるなら、「自分以外の時間を秒送りスキップ」「ビデオテープの部分的な先読み」「大元の時間の流れのビデオテープから、自身とそれに密着したものにだけ干渉して上書きし編集できるダビングテープを作り、切り取ったテープ同士を後でつなぎ合わせる再編集」に該当する。
1.時間を「消し去る」
一つめの能力は、時間を数十秒までの任意の秒数「消し去る」。
「消し去った時間」を本体のみが自由に行動でき、相手の動きをスローモーションで見切ったり、消し去った時間分の移動距離に限定されるが自身の移動が可能。射程内においては、発動中相手の体感時間と意識が飛ばされているので相手は何も感じないが、注意していれば時間に関しては飛んだことに気づくことができる。
発動中は「周囲の時間と自身の時間は分離」され、ディアボロ自身は他者に攻撃といった干渉はできないが、同時に他者から自身に干渉もされなくなる。言ってしまえば、発動から消し去る時間分で受ける干渉は無効となり、無敵となる。
ただし、発動時に自身が触れていた物体に対しては、「自身が身に着けている服と同じようにその物体も同様に自由行動空間にいるもの」として干渉可能になる。
消し飛んだ時間の中で来るディアボロ自身への干渉は無視される、というのを例えるなら銃からディアボロに向かって弾が出て、弾が当たり、その弾が背後に突き抜けて行く(結果)という流れとする。自身に弾丸が命中する部分だけ時間を消し飛ばし結果の部分だけ残せば、自身が動かずとも「自分に弾丸が干渉する過程」を無視して、「自分の背後に飛んでいく」という結果が残る。
もう一つの消し飛んだ他者の時間意識は、作中で例えるなら、ナランチャが箱のチョコを食べ、口の周りにその痕跡が残る未来があるとする。
その過程を「箱を開けて、手に持って、頬張る」までの時間だけを消し去ることで、周囲や自身も知らずのうちに「食べていたという結果」に代わる。これは口周りの痕跡で何故か食べていたことを認識できたが、過程の痕跡が残らなかった場合食べていたという認識もできなくなる。
この能力を物として例えるなら、時間の流れというテープをある程度斬ってその先につなげると言う編集可能になる能力である。要は時間の流れを自分に都合よく編集し、改変が可能となる。
干渉可能な対象は「この世の全て」だが、持続時間や操作可能な射程の問題もあるため範囲自体はそこまで長くはない。
2.未来予知
もう一つは十数秒後の未来予知。
本体の額にはもう1つの顔「エピタフ」があり、発動時点のそこから未来がプロジェクターのように映し出される。
この未来予知は絶対であり、覆すことはできない。しかし、未来に多少の誤差が出る場合もある。
ただし、1.の能力で「消し飛ばす時間分を自在に動くことができる」ディアボロに起きることはある程度改変可能。
先に起きることが分かるため、「未来予知の先の時間」に起きることを予測して直前に予防策をとったり、その未来予知の過程が不都合なら1.で結果だけ出して対処することができる。
とはいうものの、この能力には謎が多く、解釈しきれない場面が多い。時間を飛ばしている間は攻撃できないと仮定すると、ナランチャやトリッシュをどう攻撃したかが不明になる。
逆に、時間を飛ばしている間に回避行動をとったと思えば、エアロスミスからの射撃では回避行動をとっていない。
考察の余地はまだまだある。
これらの点に関してはこちらにて詳しい解説が並んでいるので見てみるのもいいかもしれない。
ボスによる能力の解説
『読める』…… 動きの『軌跡』が読める……
『未来への動きの軌跡』が…『キング・クリムゾン』の能力の中ではこの世の時間は消し飛び……
そして全ての人間はこの時間の中で動いた足跡を覚えていないッ!『空の雲はちぎれとんだ事に気づかず!』………
『消えた炎は消えた瞬間を炎自身さえ認識しない!』
『結果』だけだ!! この世には『結果』だけが残る!!
時間の消し飛んだ世界では「動き」は全て無意味となるのだッ!そして わたしだけがこの『動き』に対応できる!!
おまえがどう『動く』か全て見えるッ! これが『キング・クリムゾン』の能力だッ!
ニコニコ動画におけるキング・クリムゾン
一般動画でそれまでの過程や出来事を一気にカットしたり、ゲームのプレイ動画で長い会話・イベント・一般の雑魚やボスの戦闘シーンなどを飛ばしたりすることが「キング・クリムゾン」と呼ばれている。略して「キンクリ」とも。
ニコニコでキング・クリムゾンと言えばこっちの方を指す事が多い。
主たるケースはエロゲーのプレイ動画で、ヒロインとの際どいシーンをカットし、見せても問題無いシーンまで飛ばす行為も、視聴者の間で「キング・クリムゾン」と呼ばれており、動画によっては際どいシーンのカットがもたついたり、ギリギリまでくると、「ボスはまだか!?」「キンクリがまだこないぞ!」などと視聴者にネタにされる場合もある。
また動画のみならず、この類の手法はアニメでも度々見られるものでもあり、会話や戦闘などのシーンがカットされ一気に事後まで進む展開を一度は見たことがあるかと思われる。その後は飛び越えた部分のストーリーが後から説明・描写されたりするが、時折展開が省略されたままストーリーが進行する事もある(刀語・第4巻など)。
要するに、「カット」「省略」と同義の言葉として広く定着している。「カット」の記事も参照。
ちなみに加速する現象には「メイド・イン・ヘブン」が使われる。
ゲーム作品におけるキング・クリムゾン
黄金の旋風
第5部「黄金の風」を題材としたアクションゲームでは、ディアボロが原作と同様にキング・クリムゾンを発動してくる。演出の都合上か「行動がスローモーションになる」という部分がゲームに反映されており、一度発動すると満足に行動もできなくなってしまう。
もっとも時間が消し飛ぶ効果まで実装しようと思うと、演出的には「プレイヤーキャラが一時的にオート操作になる」といったところかもしれないが、仮にもしそうなると流石に凶悪すぎるなぁ。
ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムを操り戦う最終決戦では、時間が消去される際にスタンドモードであれば時間消去中に通常通りに動く事も可能。時間が消去されている最中にサソリを発射したりラッシュを叩き込んで反撃してやれば、ディアボロも流石に驚くだろうか。
「我以外のすべての時間は消し飛・・・ ぶがああああおおおおおおおおおッ!?」
ディアボロの大冒険
「キング・クリムゾンのDISC」を入手すれば、5ターンの間時間を消し飛ばす能力を発動できる。
時間が消し飛んでいる間はディアボロは一切ダメージを受けず、早い話が無敵状態となる。
時間停止(ザ・ワールド、ときのがくぼう等)との違いは「時間が経過するか(=敵が行動するか)」というもので、時間消去中も敵が行動し攻撃してくるが、攻撃は全て当たらない(射撃も効かない)。時間消去中にディアボロが動くと、ディアボロが存在した場所に残像が発生する演出もあり、敵はこの残像を狙うようになる。
エピタフのDISCと一緒に装備すると、共鳴効果でさらなる能力を得られる。
関連動画(ゲーム内での能力説明)
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- ジョジョの奇妙な冒険
- ディアボロ
- ヴィネガー・ドッピオ
- スタンド(ジョジョの奇妙な冒険)
- ジョジョの奇妙な冒険 関連項目一覧
- ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム
- メイド・イン・ヘブン
- ディアボロの大冒険
- 過程や…!方法なぞ…!どうでもよいのだァーッ
- 時間停止
- 現実時間で見るシリーズ
- カット
- 時間泥棒
- 瞬間移動
- 時は再び刻み始める
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