キン肉万太郎とは、漫画『キン肉マンII世』の登場人物である。アニメにおける声優は小野坂昌也。
概要
『キン肉マン』の続編にあたる『キン肉マンII世』の主人公であり、前作の主人公キン肉スグル(通称:キン肉マン)の息子である。第58代キン肉星大王に即位したスグルとビビンバの間に生まれたキン肉星の王子であり、次期大王候補。額に肉とかかれたぶたっ鼻の父親とそっくりのマスクを被っているが、額の一部から髪の毛が露出している点で父親のマスクとの違いがある。名前は、スグルがウルトラマンタロウにあやかって付けたもの。
性格は父親同様にヘタレでビビリ。強そうな相手との対戦が決まるととりあえずビビったり、逃げ出したりする傾向がある。ワガママで他者に対して尊大な態度を取ることがあるのも父親と同じだが、生まれてすぐに地球に放り出されて下積み時代に苦労したスグルと違い、生まれたときから王室で育ち、スグルたちから甘やかされて育ったため父親以上にワガママで他者を見下すことがあり、特にセイウチンのことは物語終盤まで子分としてぞんざいに扱っていた。スグルの全盛期を知らないこともあり、父親のことですらただの遊び道具という認識を持っていた。そのため、周囲のキャラクターはおろか、読者である前作のファンからも反感を買うこともたびたびあった。
ダメ超人だった頃もヒーローを目指して地球の平和を守っていたスグルと違い、当初の万太郎は超人レスラーになろうと思っておらず、学者や弁護士を志したガリ勉だった(ただしテストは赤点ばかり)。温室育ちのため、お調子者で軟弱な現代っ子として描かれている。下品でスケベなのも父親譲りだが、本作が週刊プレイボーイで連載されていたということもあり、スグルよりも過激な言動が目立つ。14歳で合コンに興じたり、拝金主義だったりと何かと問題が多い。
とはいえ、地球に赴任して以降は、悪行超人との戦いを重ねていき、仲間たちの友情を築いていくことで少しずつであるが精神的にも肉体的にも成長を遂げており、父スグルの偉大さも理解するようになったことで尊敬の念を抱くようになる。物語の第2部にあたる「究極の超人タッグ編」では、人間であるカオスとタッグを組むようになったことで自分が引っ張る立場となり、超人レスラーとしての自覚の必要性に迫られたことで問題行動の数々も見られなくなり、精神的にもだいぶ大人になっている。
超人レスラーとしての呼び名として「キン肉マンⅡ世」と呼ばれることはほとんどなく、作中では「万太郎」や「マンタ」と名前で呼ばれていた。
ファイトスタイル
父親と同じく、相手に痛めつけられ、追い込まれながらもここぞというときの「火事場のクソ力」で逆転勝利を飾るスタイル。ただし、超人レスラーとしてのデビューが20歳だったスグルと違い14歳で戦いに身を置くことになったため、体格は父親よりも小さく、精神的に未熟な面は否めなかったことから受けるダメージが深刻化していた。火事場のクソ力についても、父親と比べるとまだまだスケールが小さく、父親を明確に超えることはないまま作品は終了している。
パワーファイターだった父親に比べると、飛び技や関節技を多用するバランス型のファイター。知識を活かしての誰も思いつかない発想での逆転劇や試合中でも必殺技を自ら開発してしまうセンスはむしろスグルを上回っているかもしれない。高い格闘センスに加え、スグルよりも若くして修羅場を経験しているだけに、もしかしたらまだ成長期にある肉体が完成すれば、スグル以上のファイターになるかもしれない。
プロフィール
- 種別:新世代超人
- 身長体重:176cm83kg
- 年齢:14歳→15歳(超人オリンピック時)
- 出身地:キン肉星
- 家族構成:祖父:真弓、父:スグル、母:ビビンバ、叔父:アタル
- 趣味:合コン、王様ゲーム、ナンパ、食い倒れ、オリジナルTシャツ作り
- 好物:カルビ丼
- 口癖:「股間にイチモツ、手にニモツ」
- 超人強度:93万パワー
- 肩書:キン肉星王子(第59代キン肉星王位継承者)
作中での活躍
ヘラクレス・ファクトリー編
14歳の頃に悪行超人が地球に襲来したためスグルから戦うことを告げられるが、甘やかされて育ったこともあって格闘技の練習を受けておらず、超人レスラーに興味が無かったこともあり全く戦う気は無かった。一方で、ラーメンマンから勉強を教えてもらうのと交換条件で格闘技のトレーニングを受けており、才能の片鱗を見せていた。
ある日、洞窟に悪行超人・ボーン・キラーが現れ、ラーメンマンが傷つけられたことで怒りが爆発すると、キン肉バスターでボーン・キラーを倒す。
その後、悪行超人襲来に備え、新世代の正義超人を育てるために伝説超人たちが作った正義超人大学校「ヘラクレス・ファクトリー(H・F)」へ入学。そこでテリーマンの息子であるテリー・ザ・キッドと出会い、対抗意識を燃やされ、嫌がらせを受ける。しかし、悪行超人のアナコンダが潜入してきたときは、キッドと協力し、サポートを受けつつキン肉バスターで撃退。これをきっかけにキッドとは友人関係になる。
卒業試験は伝説超人と試合を行うという形式になり、万太郎の相手は父親であるスグルとなる。スグルを舐めてかかっていたが、全盛期の力が無いスグルの関節技地獄に苦しめられる。しかし屁によって集中力を乱して集中を乱し、最後はキン肉ドライバーで父に勝利し、無事H・Fから卒業する。
H・Fでの成績は最下位だったため、卒業後の駐屯崎は田園調布市にある美波理公園にされ、かつて父親が地球での住み家としていたキン肉ハウスで生活することになる。そこで、コールドスリープによって眠っていたアレキサンドリア・ミートを目覚めさせ、親子二代でミートとの共同生活を送ることに。
アニメ版では、物語冒頭で戦いを嫌がって宇宙船に逃げ出し、誤作動によってカプセルから地球へと射出される形でキン肉ハウスへと辿りつき、ミートと出会う。悪行超人のブラッド・キラーに持参していたカルビ丼を踏みにじられたことに怒り、キン肉バスターでブラッド・キラーを倒す。その後、H・Fに入学する。
d.M.p編
日本武道館でプロレスを観戦していたところに悪行超人の軍団d.M.pが出現。人間のプロレスラーを殺害する3人組の中には伝説超人ロビンマスクの息子であるケビンマスクの姿もあった。その中の1人であるテルテルボーイと戦うことになり、超人レスラーとしての公式戦デビューを果たす。テルテルボーイのトラウマテレフォンに苦しみながらも、水に濡れると弱いという弱点を突き、万太郎ボムによって撃破し、無事デビュー戦を勝利で飾る。
続いて、悪魔六騎士スニゲーターの孫であるMAXマンと対戦。祖父から続くキン肉マンへの恨みをパワーにして変身能力の完成度を高めたMAXマンに追い詰められるが、先に戦い敗れたセイウチンとの友情パワーによって立ち上がり、潔癖症であるMAXマンに対してうんこ攻撃によって動揺させるという下品な戦法で形勢を逆転させ、キン肉バスターで勝利する。
試合後、ケビンマスクはd.M.p脱退を表明して姿を消したため戦いは終わるかと思われたが、今度は大阪に悪行超人の首領・サンシャイン率いるナイトメアズが現れ、挑戦状を叩きつけられる。
大阪に辿り着いた万太郎だが、串カツ屋でサンシャインと遭遇。さらに風俗店へと立ち寄り、ミートへの口止めをしてもらう代わりにキッドとレックス・キングの試合のレフェリーを務めることになる。試合ではジャッジでキッドを苦しめることになるが、サンシャインの妨害を防ぐなどキッドの勝利に貢献。
その後、サンシャインが手塩にかけて育てた弟子であるチェック・メイトと対戦。実力で上回るうえに痛みを感じない肉体を持つチェック・メイトに一方的にやられてしまう。だが、万太郎があまりに弱すぎることがチェック・メイトとサンシャインに亀裂を生じさせ、窮地を脱したうえに右足の靭帯を破壊することに成功。最後は火事場のクソ力を発動させ、キン肉バスターによってチェック・メイトを撃破。試合後、d.M.p内部で内乱が起こり、アジトが自爆したことでd.M.pは壊滅する。
H・F一期生・二期生入れ替え戦編
d.M.pとの戦いの後は、キッド、セイウチン、ガゼルマンと共に毎日夜遊びに明け暮れる自堕落な生活を行っていた。任務を忘れて遊ぶ4人を流石に正義超人協会は問題視し、万太郎たちが地球に赴任した後にH・Fを卒業した二期生と日本防衛超人の座をかけた入れ替え戦に出場させられてしまう。
Bブロックに組み込まれた万太郎は、1回戦でデッド・シグナルと対戦し、キン肉バスターで勝利する。しかし、他の一期生は3人とも初戦で二期生に負けてしまい、一期生は早くも万太郎が最後の砦になってしまう。二期生の戦いぶりにビビって逃げ出そうとするが、キッドたちの声援を受けて戦いの場へと戻る。準決勝では、セイウチンを倒したクリオネマンと対戦。海上リングという不利なリングの中、自らの血によってクリオネマンの臓器を露出させ、イ・ロ・ハ地獄巡りによって勝利する。
決勝では、残虐なファイトでキッドと同じ二期生のジェイドを撃破したスカーフェイスとの対戦となる。スカーフェイスの正体は、アジトの爆破から生き残ったd.M.pの生き残りであるマルスという悪行超人であることが発覚。必殺技のキン肉バスターが破られたうえに、必殺技のアルティメット・スカー・バスターを喰らい大苦戦。圧倒的な強さを持つうえに、d.M.pを壊滅させられた復讐に燃えるスカーに今までにないほど追い込まれる。しかし、スカーの弱点が背中であることを見抜き、父から教わったリングの使い方をヒントに新必殺技「マッスル・ミレニアム」を披露。スカーに勝利したことで一期生たちは無事日本駐屯超人の座に返り咲く。もっとも、アホ4人の夜遊び癖は改善されていなかった・・・。
入れ替え戦の後、スグルとミートの初恋の相手であった二階堂マリと出会い、その義理の娘である二階堂凛子に一目惚れする。d.M.pの生き残りであるTHE・リガニーに凛子が人質に取られるが、マッスル・ミレニアムで撃退し、無事救出する。
火事場のクソ力修練編
地球での悪行超人たちとの戦いにおいて、万太郎の戦いぶりが肉体へのダメージが大きく、このままだと廃人になってしまうことを危惧したキン肉星超人委員会から呼び出しを受け、その原因は火事場のクソ力がまだまだ貧弱であると指摘される。事実魂のランタンによる万太郎のクソ力は、すでに第一線を退いた祖父の真弓や父のスグルよりも小さなものだった。
叔父のキン肉アタルから完全な火事場のクソ力を身につけるため、キン肉星征服を企てて囚役された凶悪な悪行超人「ノーリスペクト」の3人と戦うことを命じられる。
まずは、セイウチンを人質に取ったノーリスペクト#1フォーク・ザ・ジャイアントと網走での監獄デスマッチで対戦。フォークの持つ憎しみのパワーによって圧倒され、心が折れそうになるも、応援のために現れたチェック・メイトの声援によって闘志を取り戻し復活。最後はマッスル・ミレニアムでフォークを倒す。試合後、観客から物をぶつけられて非難されるフォークに「寛容」の心をもって接し、魂のランタンに「寛容」の炎を噴出させる。
次に京都を訪れ、ノーリスペクト#2ハンゾウと戦うことになるが、そこへかつて弟子のコクモを惨殺された因縁を持つ伝説超人ザ・ニンジャが現れ、清水寺で万太郎に代わって戦おうとする。しかし、ニンジャは敗れたうえに顔を剥がされて惨殺される。初めて超人の死を目の当たりにしたことで恐怖し、逃げ出すが、現れたニンジャの霊によって励まされ、ハンゾウと戦うことを決意する。
万太郎が考案したタタミ・デスマッチでの戦いは、ハンゾウにロープを切断されたことで切り札のマッスル・ミレニアムが使用できなくなってしまう。追い詰められた万太郎は、顔の皮を剥がされるという恐怖にかられる。だが、この恐怖を乗り越えることに成功すると、「マッスル・ミレニアムレングス」によってハンゾウを撃破。仮面が割れて火傷した素顔が晒されたハンゾウに対し、ニンジャの形見の襟巻を渡して顔を隠させる。恐怖を乗り越えたことで「無我」の炎を魂のランタンから噴出させる。
最後の相手はハンゾウすらも実力を恐れるノーリスペクト#3ボーン・コールド。沖縄のシーザーリングで戦うことになるが、同行していたシュコラス族長老ミンチが人質に取られてしまう。一度はミートのアドバイスもあって優位に立つも、ミンチがボーンによって殺害されたうえに実はミートの父であることが判明。混乱したミートはその場を去ってしまい、自らと父の実力差を痛感し途方に暮れてしまう。そのとき、ボーンの正体がキン骨マンの息子であることが明らかになり、さらにセコンドに付いていたキッドとチェック・メイトの息が合い始めたことで復活。最後はマッスル・ミレニアムでボーンを倒す。試合後、火事場のクソ力の最後の要素である「友情」の炎を魂のランタンから噴出させ、火事場のクソ力修練を成し遂げる。
超人オリンピック ザ・レザレクション編
権威が失墜しつつあった超人委員会が、超人オリンピック ザ・レザレクションの開催を決定。当初、参加するつもりはなかった万太郎だが、キッドたちの戦う姿を見たことでやる気になり、日本予選に飛び入り参加。決勝を勝ち進んだザ☆農村マンと戦い、ターンオーバーキン肉バスターで勝利し、超人オリンピック日本代表としての出場権を獲得する。
大会予選では、キン肉一族に対する私怨に燃えるハラボテ・マッスル、イケメン・マッスル親子の策略によって何かと妨害を受け続けるが、佐々木米男の協力もあって父と同じく奇跡的に予選を通過する。
本戦に入ると、Bブロック1回戦で伝説超人ベンキマンの弟子であるウォッシュ・アスと対戦。ここでも米男のサポートと便器の前面に大便をするという下品極まりない手段で西洋トイレの弱点を突いて勝利。2回戦では、バリアフリーマンとの「変態超人宇宙一決定戦」となる。老獪なバリアフリーマンに苦戦するが、試合中にジージョマンとニルスが空中分解を起こし、マッスル・ミレニアムによってベスト4進出を果たす。また、次の試合でヒカルドの残忍ファイトで重傷を負ったジェイドに勝利を誓い、2人の友情を見ていたブロッケンJr.はもう自分が教えるものは無いと感じ、ジェイドの元を去っていく。
準決勝第1試合では、パニッシュメントXが設置された特設リングでヒカルドと対戦。ジェイドに重傷を負わせてしまった負い目からフェアなファイトを行うヒカルドだったが、オーバーボディが壊れたことで悪行超人としての本性を現す。だが、悪行超人としての本性に気付いた師匠であり育ての親のパシャンゴを殺害していたことが明らかにされたことで集中が乱されたヒカルドに対し、火事場のクソ力を発動させた万太郎はマッスル・ミレニアムで勝利する。試合後、正義超人になりたいという気持ちを否定され、血に基づいて悪行超人としての道を歩もうと誓って去っていくヒカルドを何も言わずに見守るという何とも後味の悪い結末となった。作品内におけるベストバウトならぬワーストバウトに挙げられる試合のひとつで、その内容の悪さは作品終了後も長く語り継がれている。後にこの試合を全否定するジャスティスマンの言葉によって、さらに読者からの非難が激しくなった。
準決勝第2試合では、ケビンマスクとの戦いで場外に落とされたイリューヒンを救うためにミートがアキレス腱断裂の重傷を負って入院するアクシデントに見舞われる。セコンドを失った万太郎は、決勝のケビン戦を1人だけで戦うことになるかと思われたが、農村マンが現れ、決勝で万太郎のセコンドに就くことになる。万太郎は、農村マンは、必殺のマッスル・ミレニアムを発動するタイミングを自らに委ねるように進言する。
いよいよ訪れたケビンとの決勝では、これまでの父ロビンへのわだかまりを捨てて戦うケビンに序盤は劣勢を強いられる。しかし、隠れた名伯楽である農村マンのアドバイスを受けたことで形勢を逆転させ、一進一退の展開に持ち込んでいく。万太郎は火事場のクソ力、ケビンは大渦(メイルシュトローム)パワーを発動させたことで試合はクライマックスを迎える。勝利を焦った万太郎は、農村マンの合図を待つことができず、マッスル・ミレニアムを仕掛けてしまう。これに対し、事前にマッスル・ミレニアムに対して十分な対策を練っていたケビンは、体を極限にそらして万太郎の体を掴むことで破ってしまう。切り札を破られショックを受けたところで、ケビンのOLAPによって両腕を破壊され、グロッキー状態となる。さらに、とどめのビッグベン・エッジまでも喰らい、完全にKOされてしまう。公式戦初の黒星を喫したことで親子二代での超人オリンピック優勝はならず、涙を流す。大会終了後、農村マンとの友情を蔑ろにしたことを悔やみ、失踪してしまう。
アニメ版では、OLAPの後、無意識状態で立ち上がり、ケビンが追い打ちを怠ったことで試合は続行となる。腕の関節が緩くなったことでビッグベン・エッジから脱出すると、ミートのアドバイスによって習得した新必殺技「マッスル・G」によってケビンを倒し、超人オリンピック優勝を果たす。
悪魔の種子編
超人オリンピック後は、己を鍛えるために雪山に籠り、クァン母子と共に暮らしていた。三か月後、ミートが悪魔の種子によって体をバラバラにされた事を知る。ミート救出のために山を降りてジェネラル・パラストへと向かい仲間たちと合流する。悪行超人しか入れないゲートバリアをバッファローマンが一時的に悪魔超人に戻ることで通り抜けることができ、パラスト内へと突入する。
誘われる形で入りこんだジェネラル・ラクリマで"悪魔の種子NO.1”ザ・コンステレーションと対峙する。共に潜入したバッファローマンが倒され、1vs1での戦いとなるが、超人パワーを吸収されてしまう。顔の星座でコンステレーションが変身することを突いて超人パワーを取り戻すが、あらゆる星座のモデルに変身できる相手のうえ、ケビン戦に続いてマッスル・ミレニアムが破られるなど、ピンチを迎える。だが、偶然発動した新必殺技「マッスル・G(グラヴィティ)」によって撃破し、ミートの胴体を取り戻す。
初戦に勝利はしたものの、戦いの疲労でダウンしてしまう。そこへ現れたケビンマスク、スカーフェイス、ハンゾウ、イリューヒン、バリアフリーマンの5人がアイドル超人を名乗って出現。万太郎の代わりに悪魔の種子と戦うこととなる。
アイドル超人たちのうち3人は命と引き換えにミートの体のパーツを取り戻し、残ったケビンとスカーの2人は再生アシュラマンとボルトマンとタッグマッチで戦うが、スカーフェイスが消滅し、ケビンのみが生き残る結果となる。アシュラマンから14日後に悪魔の体内で戦うように生き残った万太郎とケビンに要求する。しかし、ケビンがスカーを見殺しにしたと勘違いし、結局2人は反発し合ったまま別れてそれぞれのトレーニングへと向かう。
決戦当日、応援に駆け付けた父スグルも見守る中、悪魔の胎内の死んだ正義超人たちの亡骸によって支えられたリングで再生アシュラマンとボルトマンの「ザ・デモリッションズ」と対峙する。リングに上がったものの、相変わらずケビンとの仲は険悪なままだったが、ケビンが「タッグの勝利に貢献する心」を見せたことでついに和解。ようやくケビンとのタッグチーム「ザ・坊ちゃんズ」が始動。二人のコンビネーションが見られるようになり、坊ちゃんズのツープラトン技「NIKU⇒LAP」によってボルトマンを撃破する。
だが、力尽きたケビンは倒れてしまい、アシュラマンとの1対1の対決で雌雄を決することとなる。だが、若返ったアシュラマンはかつてスグルと戦ったときよりもパワーアップしたうえに、不死身の肉体を手に入れており、実力差を見せつけられることになる。アシュラマンの策略もあり、スグルとの親子の絆も壊れかけ、アルティメット阿修羅バスターによってとどめを刺されそうになる。しかし、技をかけられた万太郎がスグルに見せた恐怖の涙が、アシュラマンのトラウマを呼び起こし技から脱出。動揺するアシュラマンに完成型のマッスル・Gを喰らわせて大逆転勝利。
恐怖の将(悪魔将軍)の復活を阻止し、ミートの救出に成功する。
究極の超人タッグ編
時間超人のライトニングとサンダーが引き起こしたタイムパラドックスにより、ケビンマスクの体が消滅の危機に瀕するという事態が起きてしまう。ケビンを救うため、万太郎たち新世代超人の8人は、ミートが作ったタイムマシーンに乗り、原因となった宇宙超人タッグトーナメントが行われた1983年の世界にタイムワープする。
時間超人の手にかかる直前でロビンマスクの救出には成功するが、代わってロビンの妻のアリサが時間超人の手にかかり瀕死の重傷を負ってしまう。20世紀の若き日の父スグルとも遭遇するが、伝説超人たちからは時間超人とグルになった悪人だと勘違いされてしまい、おまけに新世代超人の登場が原因でタッグトーナメントをもう一度やり直すことになり、「究極の超人タッグ」が開催されることとなる。
ケビンを救うため、新世代超人たちはそれぞれがパートナーを見つけるが、万太郎だけがパートナーが見つからず、残っていたセイウチンも万太郎から洗濯超人呼ばわりされて憤慨し、21世紀から密航してきたネプチューンマンのパートナーに指名されて万太郎のもとを去ってしまう。超人大全に書いてあった「間隙の救世主」のページをトイレットペーパーの代わりにして流すという愚行によりとうとうミートにまで見限られ、孤立してしまう。
パートナー探しに奔走していたとき、見世物小屋で偽レスラーとして活躍していたカオスに目を付け、人間であるカオスが手に入れていたキン肉マングレートのマスクを被らせ、「マッスルブラザーズ・ヌーボー」を結成する。
本当にカオスとのタッグで究極の超人タッグに出場したものの、突如開催されることになった間引きバトルロイヤルでは他チームから狙われやすくなる。その中でカオスが意外な実力を発揮するが、やはり人間であるカオスは捕まってしまうとどうしようもなく、さらに悪行超人としての本性を露わにしたネプチューンマンに狙われ、ネプチューンマンによって狂暴な野獣に洗脳されたセイウチンからも敵視され、オプティカル・ファイバー・クロスボンバーによって顔の皮を剥がされそうになる。しかし、カオスの才能に可能性を見たバリアフリーマンとイリューヒンの「火の玉・火爺隊」が身代わりになったことで助かり、辛くも本戦への出場権を獲得する。
1回戦では、地獄のカーペンターズ(デーク・棟梁&ザ・プラモマン)と対戦。コンビネーションでは1日の長があり、プラモマンが作り出した海に落とされた万太郎とカオスがカナヅチであったこともあり苦戦。それでもカオスのオタク知識によってプラモマンを攻略して流れを引き寄せる。ぶっつけ本番でやってみた不完全なマッスル・ドッキングも不発に終わるが、棟梁をマッスル・Gで倒し、カオスもパワーボムでプラモマンを倒したことで初戦を無事突破する。試合中、ヘタレなカオスに対して「そんなにすぐに強くなれない」と声をかけるなど、今まで見られなかった気遣いを見せ、精神的な成長が見て取れた試合だった。
2回戦は、万太郎にとってはトレーナーでもあるモンゴルマンとバッファローマンの2000万パワーズと対戦。さらにカオスが人間でもあるかもしれないという密告を受けたハラボテの考案により、炎上金網デスマッチという過酷な環境で戦うことになる。万太郎を未来の正義超人とは認めようとしない2000万パワーズに対し、モンゴルマン(ラーメンマン)が誰にも言っていなかった古傷の左腰を攻撃して応戦するが、スグルの体内で強化されたロングホーンを持つバッファローマンの前に劣勢を強いられる。徐々にカオスとの連携の稚拙さが露呈されるようになり、人間であるカオスを危険に巻き込まないよう参戦を拒否するようになる。完全に空中分解状態のマッスル・ブラザーズ・ヌーボーだったが、意を決したカオスが記憶を取り戻すと正体が正義の時間超人カオス・アヴェニールであることが明らかになる。覚醒したカオスが2000万パワーズ相手に互角以上の戦いを見せるようになり、ようやくカオスを唯一無二のパートナーだと認める。2000万パワーズのロングホーン・トレインをコンビネーションで回避すると、初披露となったツープラトン技「マッスル・エボルシオン」によってついに2000万パワーズ超えを果たす。
2回戦終了後、世界五大厄と新星・ヘル・イクスパンションズが呼び出した大魔王サタンによって黒後家蜘蛛の呪いをかけられそうになるが、スグルが庇う形で呪いにかけられてしまう。父の窮地に特訓に身が入らない万太郎だったが、西伊豆海岸にスグルの師匠であるプリンス・カメハメの霊が出現。父親の心配をしていることを一括されると、カオスと共に訓練をつけてもらう。
準決勝は組み合わせ抽選の末、キン肉スグルとテリーマンのザ・マシンガンズと第1試合で戦うことになる。最初は実の父と戦うことに抵抗を感じていたが、全盛期の父と戦えるまたとない機会をポジティブに捉えるようになる。試合形式は、スグルの提案により「マスカラ・コントラ・マスカラ」に決定。スグルと万太郎にとっては、負ければその場でマスクを脱ぎ、キン肉族の掟により自害しなければならないという過酷なデスマッチだった。若き日の父親との対決が始まるが、スグルにかけられた呪いは解けていないことが発覚する。スグルが死ねば未来の息子である万太郎も消滅するという状況だったが、テリーマンの機転によって呪いを解除することに成功する。仕切り直しとなった試合は、マシンガンズが正義超人のイメージを覆す汚い裏技を仕掛けてきたことでヌーボーは苦戦。だが、カオスの奮闘に呼応して父親を意識しすぎて戦っていたことを反省すると、スグルに対して逆に裏技を仕掛けていく。そして、試合を通してマシンガンズが自分たちに正義超人としての吟持を伝えていたことに気付く。序盤に呪いに苦しめられた影響でスグルの体力が著しく消耗していたマシンガンズは、切り札のマッスル・ドッキングを繰り出す。まともに喰らい万事休すと思われたヌーボーだったが、技が不完全なマッスル・ドッキングαだったこともあり立ち上がってくる。30分を超える死闘となりお互いに消耗が激しくなった中、完全なマッスル・ドッキングβを仕掛けら今度こそ終わりかと思われたが、タッグの極意が見えたヌーボーは連携によって誰も果たせなかったマッスル・ドッキング攻略を果たす。最後は完全版のマッスル・エボルシオンによってついにマシンガンズ相手に勝利する。
試合後、ルールに従ってマスクを脱ごうとし、同時に覚悟の短剣により自害しようとするスグルを止めに入ろうとする。ここでスグルから実はすでに万太郎のことを未来から来た息子であると認めていたことを告白され、シリーズ中ずっと続いていた親子の確執がようやく和解する。それでもけじめをつけようとするスグルに対し、自らもマスクを脱ごうとしてフェイス・フラッシュを繰り出し、お互いのマスクを入れ替えることで素顔が見えることを阻止。スグルが死ねば息子の万太郎も消滅するという最大の危機を回避した。
準決勝第2試合で正義超人としての心を取り戻したネプチューンマンを救うため大量のエキゾチック物質を消耗したカオスは息絶えてしまう。苦楽を共にしたパートナーを失い号泣するが、4日後に迫った決勝を1人で戦うことを決意。親友の死を乗り越えて時間超人打倒の闘志を燃やす。カオスが起こした奇跡によって回復したスカーフェイスとジェイドを相手にトレーニングを積むが、時間超人を1人で倒すための糸口が見えず焦っていた。そこへ祖父のキン肉真弓が現れ、この時代のスグルが未だマスターしていないキン肉族三大奥義の一つマッスル・スパークを会得するよう進言する。キン肉アタルの導きと仲間たちとの特訓によって技のヒントを掴み、技の半分の部分にあたる「マッスル・スパーク”地”」を習得。
決勝のリングに1人であがる万太郎は、初めてキン肉王族の戦闘スタイルで登場。試合は3本勝負となり、ゴング前からライトニングとサンダーの世界五大厄に奇襲を仕掛けるが、マッスル・スパーク地はあっさり失敗に終わり、2人に捕まってしまう。そこへスグル、テリー、ロビンが送りこんだキン肉マングレートが救出に入る。グレートの正体を実は生きていたカオスだと思い込むが、その正体がケビンマスクであることが判明する。未来からケビンを助けるために20世紀にやって来たこと、そして自分のパートナーはカオスのみだという理由からケビンとのタッグを拒否。ちぐはぐな2人では世界五大厄に太刀打ちできるはずもなく、1本目を落としてしまう。カオスからの遺志を伝えられたケビンは、涙ながらに土下座をし、万太郎とのタッグ結成を懇願する。ケビンの想いを知った万太郎も、意地を張り過ぎていたことを謝罪。二人のわだかまりが解けたことで「ザ・坊ちゃんズ」が再結成となる。
2本目になるとケビンのひっつき虫作戦によって、時間超人のアクセレレイションを攻略しようとする。しかし、アクセレレイションは坊ちゃんズの作戦を上回っており、さらに1本目で左胸の死時計の刻印によるダメージの大きさもあって劣勢に立たされる。ケビンが悪行超人時代のラフファイトを駆使して応戦するも優位な時間帯はほぼ続かず、世界崩壊の終曲を受けて万事休すかと思われた。だが、万太郎の火事場のクソ力とケビンの大渦パワーの共演によって跳ね除け、さらに加速能力の攻略にも成功する。世界五大厄は肉体時計逆回転によりダメージを完全回復させるというチート技まで使い絶望的な状況に陥るが、精神的な動揺が見られるようになったサンダーをNIKU⇒LAPで倒し、2本目を取る。
だが、左胸の出血のダメージが深刻なものとなり、3本目はサンダーと共にダウンした状態となる。それでも、アタルの言葉によって再び立ち上がると、ライトニング相手に苦戦するケビンを救うと、マッスル・スパーク"地"とビッグベン・エッジを合体させたツープラトン技「マッスル・キングダム」によってついにライトニングとサンダーをKOし、長かった戦いに終止符を打つ。
優勝した万太郎とケビンの2人はトロフィーを引き抜き、球根の破片を時間超人、倒れていったカオスや伝説超人たちに与えた後、災いの元として球根を燃やしてしまう。優勝トロフィーはザ・マシンガンズの2人に返却し、母であるビビンバとの抱擁を交わすと、タイムマシーンで未来に帰っていく。
キン肉マンII世〜オール超人大進撃〜
プレイボーイ連載版とはパラレルワールドとなっており、いくつか設定の変更がある。少年向けであるVジャンプ連載ということもあり、万太郎の素行や下品さは本編よりも若干マイルドになっている。Vジャンプでの人気投票でも2位になっており、本編より人気が高い。作中でも、敵に慈悲の心を見せたり、友情に熱かったりとプレイボーイ版よりも少年漫画の主人公っぽく描かれている。一方、風呂嫌いなうえにキン肉ハウスが汚部屋となるなど本編以上に不潔で自堕落な生活を送っている。
d.M.p編
H・Fでの特訓を経て、悪行超人から地球の危機を救うためにキン肉星から地球へ派遣され、到着後すぐにセイウチン、ガゼルマン、テリー・ザ・キッドを倒したあの幻の悪魔超人悪行超人プリプリマンと戦うことになる。試合後のセイウチンへの暴挙を目にして闘志を燃やし、壮絶なお下劣合戦の末にキン肉バスターで勝利している。
東京タワー観光の際に出会った少女リナが悪行超人のザ・犀暴愚によって人質に取られ、東京タワーで戦うことになる。鋭い角と鎧で覆われたザ・犀暴愚に苦戦し、苦しさから逃れるためにザ・犀暴愚と手を組もうとするが、リナの激励によって奮起し、マンタロー・ネックチャンスリー・ドロップで勝利する。
キン肉ハウスでキッドと喧嘩していた際に襲撃のために忍び込んでいたシュモクーンが仲裁のために思わず姿を見せたところ、キッドとのツープラトンで撃退する。また、ザ・ファックスとペーパーミイラの2人を相手に苦戦するガゼルマンを救うためにタッグを組み、ガゼルマンの勝利をサポートしている。その後、悪行超人留置所から出所するケビンマスクの監視を命じられたことでケビンと初遭遇。出会った途端に手合わせをすることになる。結局留置所の警備員に見つかり勝負は付かなかったが、このファーストコンタクトによってケビンは万太郎の実力を認めている。
d.M.pのアジトである「迷宮の手(ダンジョン・ハンド)」を偵察していたミートがサンシャインによって拉致され、仲間たちと共に迷宮の手に潜入。寝ずの番の三番手として登場したチェック・メイトと戦い、チェス・駒・チェンジをする際に将棋の駒を無理矢理取り込ませることによって体を木製化させ、身動きがとれなくなったチェック・メイトにキン肉バスターをかけて勝利。屍魔王と麒麟男が仕掛けた罠を彼らによって造反したサンシャインの助けによって潜り抜け、ミート救出にも成功し、迷宮の手も崩壊する。
アジト崩壊から脱出した屍魔王と麒麟男によって3人の優秀なH・F二期生が洗脳を施され改造超人となる。セイウチン、チェック・メイトと共に阿蘇山火口のおでん巨塔で戦うことになり、万太郎は3階コンニャクリングでジェイドと対戦。実はジェイドは万太郎と戦うために洗脳されたふりをしており、正々堂々とした熱戦が繰り広げられる。最後は、Vジャンプ初お披露目のマッスル・ミレニアムで勝利。試合後、ケビンマスクによって屍魔王と麒麟男は逮捕され、d.M.pとの戦いは終わる。
超人一等祭編
正義超人・悪行超人が共に参加する超人一等祭に出場。多くの強豪超人が予選落ちになる中で、主人公らしく予選を通過。この大会では父であるキン肉スグルがセコンドに付くが、親子揃って美人超人のフィオナに鼻の下を伸ばすなど相変わらずのアホ親子ぶりを見せていた。
本戦1回戦では、主婦超人のOKANと対戦。予想以上の圧倒的なパワーに翻弄されてギブアップ寸前にまで追い込まれるが、OKANのすべての行動がアラーム付きの時計に支配されるという特性を逆手に取ることで反撃し、最後はマッスル・ミレニアムで勝利する。
準決勝では、相手をタコ焼きにしたほうが勝ちとなるタコ焼きデスマッチで天タコルズと対戦。1回戦でトックを惨殺した天タコルズの「超人肉体破壊弾」を受けるが、目糞・ヘソのゴマ、垢がたまった不潔な体のおかげで体内への侵入を阻止することができ、キン肉ドライバーで勝利する。試合後、ルール通りタコ焼きにされ、観客に食べられそうになった天タコルズを救う。これによって天タコルズは改心する。
決勝では、ケビンマスクを倒して勝ち上がってきたザ・ドゥームマンとすり鉢リングで対戦。ボール状に変形できるドゥームマン相手にすり鉢リングが不利に働き、さらにサタンから授かった地獄のアーマーを持つドゥームマンに実力のうえでも苦戦する。万太郎もアーマーを剥がしにかかるが、サタンと決別し、アーマーに頼らない真の実力を見せるようになったドゥームマンに再び主導権を握られる。マッスル・ミレニアムも攻略され、万事休すかと思われたが、セコンドのスグルから「幼い頃のように負けを恐れずに戦え」とアドバイスされたことで奮起。最後はマッスル・Gによってドゥームマンを倒し、勝負を決める。自らの罪を償うためにアーマーを完全に脱いだドゥームマンに対し、希望通りツームストン・ドライバーによってトドメをし、超人一等祭に優勝。試合後、ドゥームマンは正義超人の仲間入りをする。
主要必殺技
シングル技
- キン肉バスター
- 父親であるキン肉スグルの代表的な必殺技。別名「五所蹂躙絡み」。父から譲り受け、物語開始当初から入れ替え戦編のあたりまではフィニッシュホールドとして使用していた。ネックブリーカーの体勢から技に入る点がスグルとの違い。
- ターンオーバー・キン肉バスター
- 技をかけた相手の向きを逆側にし、首のネックが外されるというキン肉バスターの弱点を解決した進化形。スカーフェイス戦で初披露となった。
- キン肉ドライバー
- 父スグルから譲り受けたフィニッシュホールド。本来はスグルが開発した技だが、48の殺人技+1として48の殺人技に組み込まれ、「疾風迅雷落とし」という別名がつけられている。H・Fでの卒業試験ではこの技で父親であるスグルに勝利している。
- マッスル・ミレニアム
- 万太郎にとっての初めてのオリジナルのフェーバリット・ホールド。1000年に一度の超必殺技なのでネーミングされている。相手を放り投げ、ロープの反動を利用して頭から相手の腰めがけて突進し、そのまま反対のロープへと激突させる。腰骨だけでなく、顔面と上腿筋にもダメージを与えることができる。スカーフェイス戦で初披露されてから超人オリンピック決勝まではこの技で数々の強敵を倒してきた。ロープがないと使用できない、軟体超人には通用しないという弱点がある。
万太郎がスカーフェイスとの試合中に自ら考案した必殺技だが、ロビンマスクのロープワークタワーブリッジとほぼ同じ。1000年に一度どころか、20年も経っていない。 - マッスル・ミレニアムレングス
- ハンゾウ戦でロープを切断されたために開発した改良型。切られたロープの代わりにリングにできた穴を利用しており、縦方向に落としている。
- マッスル・G
- 万太郎による第2のオリジナル・フェーバリット・ホールド。48の殺人技の51番目の技。
キン肉バスターの体勢で抱えたまま火事場のクソ力を発動させることにより落下速度を急激に上げる。これによって強烈なGがかかった相手は体が逆方向に反り返る。落下時には両足で相手の両腕をクラッチし、そのまま叩きつける。この重力と不自然な体勢によって相手は腹の肉が避けるほどの衝撃を受け、6を9にひっくり返すバスター返しも通用しない。
キン肉バスターで破壊できる五カ所に加え、両腕と肺骨をも破壊することができ、通常のキン肉バスターの威力を大きく上回り、21世紀型のキン肉バスターとも呼ばれている。
悪魔の種子編以降の決め技であり、初披露はザ・コンステレーション戦で偶発的に生まれたものだったが、再生アシュラマンとの戦いで完成形を披露している。
アニメ版では、ケビンマスク戦のフィニッシュとして使用。 - マッスル・スパーク”地”
- キン肉族三大奥義の一つであるマッスル・スパークの後半部分であり、叔父であるキン肉アタルが使用する「アタル版マッスル・スパーク」。空中で相手を覆いかぶさるようにブリッジで腕と脚を捉え、相手が丸まった状態のままマットに叩き付ける。未完成ながらこれだけでも十分すぎるほどの破壊力を持っている。
カオスを失った万太郎が、1人で時間超人と戦うために特訓を経て会得することができた。それまで万太郎が三大奥義の存在を知らされていなかったこと、決戦までの時間が無かったこと、万太郎自身のフィジカル面の問題から肉体的な負担を考慮して、「地」の部分のみをマスターするのみとなった。 - 万太郎ボム
- すっぽぬけのダブルアームスープレックスをとっさにタイガードライバーの体勢に立て直して落下させた技。公式デビュー戦となったテルテルボーイ戦はこの技で勝利している。偶発的な技だが、ミートがその場でネーミングした。
- マンタロー一番搾り
- インディアンデスロックとショルダーネックブリーカーを融合させたスタンディング式の鎌固めっぽい関節技。チェック・メイト戦で初めて使ったときは「マンタローストレッチ」という名称だった。
ティーパックマンの「死のティータイム」に似ている。 - イ・ロ・ハ地獄巡り
- 三段階の技を複合させた万太郎版の「風林火山」。クリオネマンのxyzクラッシュに対抗して編み出した技。「イ」で相手の背中にヘッドバッドを喰らわせて突き上げ、「ロ」で落下していく相手にマンタロー一番搾りをかけ、「ハ」でマンタローハカイ落としによって落下していく。
- パンツドライバー
- スグルも使用するお下劣技。相手に放屁してから相手の頭をパンツの中に入れ、そのままツームストンパイルドライバーで落とす。肉体的にも精神的にもダメージを受けそうな技である。
ちなみに実際のプロレスでも、男色ディーノが「男色ドライバー」として使用している。 - マンタロー・エアー
- 連続の側転によって回転し、相手を攻撃するアクロバティックな技。
- 肉のカーテン
- キン肉族に伝わる鉄壁の防御技。万太郎は練習をサボっていたため会得していなかったが、農村マンの「赤ちゃん親指チューチュー作戦」により完全に習得した。
- 脱穀スープレックス
- 相手の両足を掴み、後方に放り投げる技。本来は農村マンの必殺技だが、セコンドに就いた際に農村マンから伝授された。
- 超人絞殺刑
- スグルの得意技でもある48の殺人技の1つ。ロープを挟んで相手の背後から両手をつかみ、両足で相手の首を絞め上げる。真弓が言うには、万太郎のほうがフォームは綺麗とのこと。
- マンタローオクトパス
- アシュラマン戦で使用。変形の卍固めで捕らえたままジャンプし、空中でパワーボムに切り替えて頭から落下させる。
- 52の関節技
- 究極の超人タッグ準決勝前にカメハメとの特訓によって会得した関節技の総称。作中では、キラウエアストレッチ、カメハメ仏壇落とし、ボー・バック・ブリーカーを使用。
スグルがマスターしたのは王位争奪編の終盤のため、作中の時間軸ではスグルよりも先に習得したことになる。
能力
- 火事場のクソ力
- キン肉族だけに神から授けられた力。父のキン肉スグルが並み居る強豪超人に勝利し続けたのも、この力があったからである。「寛容・無我・友情」の三大要素が揃わなければ真のクソ力とはいえず、当初、万太郎は不完全なクソ力のまま戦っており、魂のランタンの火も祖父や父と比べて小さかった。火事場のクソ力修練編以降は、3つの要素を身につけたことでより完全なものを使用できるようになっている。
- フェイス・フラッシュ
- キン肉王家の人間だけが使える奇跡の光であり、素顔をチラ見せすることで何でもできる万能の力。万太郎は14歳ということもあってから完全なフェイス・フラッシュを会得していなかったが、結果的に父スグルの命を救い、タイムパラドックスによってキン肉族が滅びる危機を救っている。
タッグ技
- NIKU⇒LAP
- ザ・坊ちゃんズのツープラトンによるフィニッシュホールド。相手1人に対し、万太郎が両足をキン肉バスターで抱え、ケビンマスクがOLAPで両腕を絞める2人のフィニッシュホールドの合体技。
タッグの1人にしか仕掛けられないのは難点ではあるが、巨体を誇るボルトマンやサンダーを一撃でKOできるほどの威力がある。 - マッスル・エボルシオン
- マッスルブラザーズ・ヌーボー最大のツープラトン技。マッスル・Gを仕掛けた万太郎の体をカオスがジャパニーズ・レッグロックホールドをかけたまま両腕で抱えることで2つの技が合体。そのまま落下することで1人はマッスル・Gの重力で体があらぬ方向に裂かれ、もう一方はカオスのキング・ジャーマンスープレックスによって脳天から叩き落とされる。
万太郎とカオスのコンビの息が合ったことで誕生した技であり、2000万パワーズ、ザ・マシンガンズという伝説のタッグチームを連続で破った技でもある。 - マッスル・キングダム
- ザ・坊ちゃんズ最強のツープラトン技。万太郎のマッスル・スパーク"地"とケビンマスクのビッグベン・エッジの合体技であり、マッスル・スパーク"地"で落下してくる万太郎にケビンマスクがビッグベン・エッジを仕掛けながら万太郎が技をかけている相手の首にクラッチすることで合体。そのまま落下する。
説明するのも難しい、非常に複雑な合体技であり、正直ゆでたまご先生はよくこんなのを考えたなと関心をさせられてしまう。
時間超人をKOした最後の技であり、キン肉マンⅡ世の作中では最強の技と言って差し支えないだろう。 - M&Kコネクション
- テリー・ザ・キッドとの即興によるタッグ技。キッドが抱えた相手に万太郎がダイアモンド・カッターをかける。
- 坊ちゃんズコラボレート・1
- ザ・坊ちゃんズのツープラトン技。お互いがデスバレーボムの体勢で相手を抱え、そのまま脳天同士をぶつけさせる。
- マッスル・ドッキング
- キン肉バスターとキン肉ドライバーを合体させた初代マッスル・ブラザーズ及びザ・マシンガンズによる珠玉のツープラトン技。万太郎は、マッスル・ブラザーズ・ヌーボーとして再現しようとするもカオスがキン肉バスターを失敗したため実現できず、以降は使用していない。
- ビッグフット・エクスプレス
- 2000万パワーズ戦でロングホーン・トレインに対抗するために即興で編み出したマッスル・ブラザーズ・ヌーボーのツープラトン技。ロングホーン・トレインの要領でカオスの両足を前に出し、そのまま相手に突っ込んでいく。これによって見事本家の技を攻略している。
- ムーンサルトヘッドプレス
- マッスルブラザーズ・ヌーボーのツープラトン技。カオスが相手を足四の字で固め、万太郎がムーンサルトプレスで攻撃する。
- スカル・カンパーナ
- マッスルブラザーズ・ヌーボーのツープラトン技。万太郎とカオスが空中で背中合わせとなり、それぞれ相手を肩車で担ぎ上げてから両手首をクロスさせながら股の下を通し、相手の頭同士を激突させる。
- マンカオ落とし
- マッスルブラザーズ・ヌーボーのツープラトン。万太郎がパワーボムに捕らえた相手をカオスがコーナーからムーンサルト気味に飛び込んで腕を相手の首に引っ掛け、そのまま落下させる。
- バスターバリエーションPart5
- 2人がかりで相手1人にキン肉バスターをかける技。元々はザ・マシンガンズがヘル・ミッショネルズ戦で繰り出した技をザ・坊ちゃんズが使用したもの。連載時は「ダブルバスター」という技名だった。
- 日英クロスボンバー
- ザ・坊ちゃんズによるクロスボンバー。二人の父親であるスグルとロビンも王位争奪編で使用。
タッグ
テーマソング
- HUSTLE MUSCLE~キン肉万太郎(小野坂昌也)ver~
- 歌 - 小野坂昌也 / 作詞 - 里乃塚玲央 / 作曲・編曲 - 渡部チェル
- カルビ丼音頭
- 歌 - 小野坂昌也 / 作詞 - 木村京太郎 / 作曲・編曲 - 岩崎元是
関連動画
関連静画
関連項目
- キン肉マンII世
- キン肉マンの登場人物一覧
- 火事場のクソ力
- キン肉バスター
- キン肉王家
- 正義超人
- 新世代正義超人
- アレキサンドリア・ミート
- ラーメンマン
- カオス・アヴェニール
- キン肉マングレート
- 王子
- カルビ丼
- 友情パワー
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