キーホルダーとは、鍵をまとめるための道具、または装飾品の1つである。
概要
奏音様がC97で頒布したキーホルダー
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しかし、自動車のキーなど、複数の鍵を識別したり、目立たせて紛失を防止したりするために1本の鍵に対してもつけられる場合がある。
また、近年ではバッグにつけるなどの装飾品としても使われており、土産物として売られているものや、作品のファンが身に着けるグッズとしてキャラクターがデザインされたものも珍しくない。
歴史
1894年にアメリカ人歌手のフレデリック・J・ルーディン(Frederick J. Loudin)が「Key Fasterner」の特許を取得しており、これがキーホルダーのもとになったと言及されることもある。20世紀に入ると、自動車や家の鍵につけるなどの用途で土産物店・不動産店で販売・配布されるようになっていって広まったとされる。
名称
輪の部分となる「キーリング」と、ラベルや装飾部となる部分(キーフォブ)、リングと装飾部をつなぐ「キーチェーン(フォブチェーン)」の部分が見られる。ただし、「キーリング」や「キーチェーン」という言葉がキーホルダー全体を指す場合もある。
※必ずしも「キーリング」「装飾部」「キーチェーン」の全てが見られるわけではなく、部分的に存在する場合もある。また、飾りの部分を指す「キーフォブ」という言葉に関しては、今のところ日本では自動車のリモコンキーを指すことも多いため、当記事では便宜上「装飾部」と呼ぶことにする。
「アクキー」という言葉もあるが、これは装飾部の材質がアクリルである「アクリルキーホルダー」の略。同様に「○○キー」という形で、○○の部分に材質の略を入れてキーホルダーを指す場合がある。
「ストラップ」とも似ているが、ストラップはもともとの意味が「紐」であるため、細長い形状のものが多く、紐や布の部分があるものを指すことが多い。また、ストラップは先端に装飾部がない場合もある。
キーホルダーは和製英語であり、英語では主にkeychain・key ring・key fobなどと呼ばれる。英語での「key holder」は壁などにつけられたフックの鍵掛けを指すことが多い。
キーリング・キーチェーン
以下のように様々な部品の種類がある。
- 二重リング
- 一本の金属が二重に円状に曲げられ、重なっているもの。リングの間に鍵などを通す必要があるため入れるのに力とコツが必要だが、いったん入れてしまうと外れにくいというメリットがある。
- 丸カン(丸鐶)
- 小さい円形状のリングで、一部分に隙間がある。両手(素手または道具)で隙間を小さくして調整しないと外れてしまう危険が高いが、他のリングと比べて小さくかさばらないため多用される。
- ナスカン(茄子鐶)
- 指で内側に押すことで一部が開閉可能になっているリング。下にDカンと呼ばれるDの形をした回る部品がついている。もともとの形状は縦長のしずく状で、ナス(茄子)に近かったことからこの名がついたが、後に丸いものも出てきており、グッズとして使われるものには丸いナスカンが多い。近年では星形・ハート形など様々な形状がある。
- カニカン(蟹鐶)
- 小さなナスカン。カニの爪のような形状であることからこの名前がついた。丸カンと同様にかさばらないため多用される。ストラップがつけられることも多い。なお、口頭だけだと「カニ缶」と勘違いされることもある。
- カラビナ
- ナスカンを大きくしたような形状の固定具。本来は登山でよく使われる道具だが、場合によってはキーホルダーの一部として使われる場合もある。
- ボールチェーン
- 小さな金属製の球がつながって輪になっている鎖状のパーツ。取り付けるのに多少コツが必要だが、狭い穴やバッグの太い紐など、様々な形状の場所に結ぶことができる。
装飾部
装飾部の形状は立体的な像の形もあれば、板に絵や文字が描かれた・刻まれたものもある。小さな懐中電灯など道具として活用可能な場合もある。
グッズとしては、材質によってアクリルキーホルダー(アクキー)、メタルキーホルダー(メタキー)、ラバーキーホルダー(ラバキー)、レザーキーホルダー(レザキー)などに名称が分かれる。これらの略称では「ラバキー」が先に存在しており、「アクキー
」や「レザキー
」は2013年、「メタキー
」は2014年に生まれたと思われる(リンク先は時期を区切ったTwitter検索[1])。
特にこの中では「アクリルキーホルダー(アクキー)」がよく見られ(→参考:Googleトレンド)、2013~2014年にかけてアクリル板の加工技術の向上・普及を背景に広まったものと思われる。アクリルキーホルダーの場合、キーチェーンを外してアクリルスタンド(アクスタ)に転用可能な構造になっている場合もある。
※アクリルグッズの普及については、詳しくは「アクリルスタンド」の記事を参照。
これ以外にも木製など様々な材質がある。ホテルや旅館のアクリル製の細長いキーホルダーなど、特定の場所で見られる材質・形状のものもある。仕事で使う鍵のキーホルダーでは、「キーラベル」や「ネームタグ」と呼ばれる、"札状で左右が丸く、中の白い四角形の部分に名前が書かれた名札のようなもの"がよく見かけれられる。
関連動画
関連静画
関連リンク
- キーホルダー金具の種類一覧(日本キーホルダー工業)
- Alyssa Mertes "What is the History of Keychains?"(QUALITY LOGO PRODUCTS BLOG, 2022/12/14)
関連項目
脚注
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兄弟記事
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