キール(keel)とは、船舶の部材で、船首から船尾にかけて船底に通したものである。竜骨とも
食前酒の一種であるキール(Kir)についてはワイン、カクテルなどの項目参照。
概要
キールは二通りの部位とその役目を指す名称として用いられてきた。一つは船体を底から支える支持構造体を、今一つは水力学的役目を果たす要素としてである。
キールは水上では水面に隠れていて見えないが、ヨットなどを揚陸した時、船底から下に向かって鰭状に大きく突き出た部位があるのが分かる。これはフィンキール(fin keel)と呼ばれるキールの一種で、これにより船体の重心を低くして横流れを防ぐ役割を果たしている。
減揺装置としての役目を持つのがビルジキール(bilge keel)で、これは船体側面下部から短く突き出ており、船の横揺れを抑える働きがある。
キールの語源については古ノルド語のkjolr「船」から来ているとされる。竜骨については古生物の骨の化石を指す言葉から来ているが、日本では江戸時代に西洋型のそれを間切骨(まぎりがわら)と呼んだ。
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関連項目
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