「ギャップ萌え」とは、ひとりの人物に内在する、ある要素と別の要素とのギャップ(間隔、ずれ)、普段は有り得ない状況が生みだす萌えである。
「意外性萌え」とも。
概要
概ね、「幼少・可憐系」と「勇猛・精悍系」又は「妖艶・成熟系」、又は「不良系」と「良心系」が1つの対象に同居してる場合に生み出される。「不良(大まかに言って「悪い」奴)が雨の中で捨て猫を拾う(大まかに言って「良い」行為)」というような、基本的に相反すると思われがちな要素同士の間に、ギャップができる。
そのギャップが美しい方向の場合、意外性や多面性を生み、萌えに繋がるのである。
その人が当たり前にそうである、という事は印象に残りづらいが、意外な一面は強烈に印象に残る。
つまり、ひとつの美点が強調されることになり、魅力的に映るのである。
また、意外性がある、多面的であるということ自体が、奥深い人間として感じられる。
第一印象と違う面、自分だけが知っている面があることで、その人への親近感が増すという効果もある。
要素と要素の間隔(振り幅)が大きいほどギャップ萌えは増大する。
一方で、ギャップが大きすぎるとどんなキャラなのか捉え難くなり、破綻する危険性もある。
しっかりとした芯、軸があってこそのギャップ萌えと言えるだろう。
ギャップとなる要素の組み合わせが、繰り返し使われることにより新たな類型と化しているものも多い。
極端なギャップを萌え要素として成立させるには、逆に様式美が必要とされるのかもしれない。
この記事の最初に挙げた「不良が雨の中で捨て猫を拾う」も既に様式美である。
外見と内面、印象と実態のギャップ
「○○に見えて実は△△」という、外見から想像する内面やステロタイプな人物像と、実際の性格や性質とのギャップ。
「ボーイッシュに見えて実は少女趣味」「ぶっきらぼうに見えて実は優しい」などである。
「少女に見えて実は少年」な男の娘は、ある意味究極のギャップ萌えと言えるだろう。
時間・場所・状況による変化
「普段は○○だけど場合により△△」という、条件による変化。長期的で不可逆な変化も含む。
ツンツン→デレデレのギャップが生む、ツンデレの破壊力はあまりにも有名。
眼鏡を外すと美人(眼鏡っ子好きには異論あるにせよ定番)や、逆に勉強中だけ眼鏡を掛けるなど、眼鏡はON/OFFでギャップを作れる便利アイテム。
同様に、髪型や服装を変えることによるイメチェンも含まれる。
「昼は受けだけど夜は攻め」とか、「脱ぐと凄い」着痩せ属性なども。
類型からの逸脱・ミスマッチ
「○○なのに△△」という、相性の良い組み合わせや類型から外すことによる違和感=ギャップ。
成人女性に学校制服やスク水・ブルマーなどを着せる年増のギャップや、「ロリなのに巨乳」のロリ巨乳など、ミスマッチが逆に良いという萌えである。
非力に見える幼女が巨大武器を使いこなすなども、和製ファンタジーでは日常茶飯事。ぅゎょぅι゛ょっょぃ
全く無関係、相反する組み合わせ
類型から逸脱・ミスマッチをさらに発展させて全く無関係なもの、本当に反対に位置するものに反対の属性を持たせてその大きく隔てたふり幅を持たせたギャップ。
艦船、城などの無機物の美少女化、歴史上の有名人物ですでに筋骨逞しいイメージが一般的な男性や歴史の教科書にはっきりと肖像画が載っている男性の女体化など擬人化、女体化が相当する。
例えば戦国武将の女体化を例にとると見た目通りに美少女らしいかわいい姿をした絵を描いても違和感がなく、同時に元ネタ通りに勇壮に戦う絵を描いても受け入れられると非常に表現の幅が広くなる。
ギャップ萌えの類例
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
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