ギャプランとは、機動戦士Zガンダムに登場するティターンズの可変モビルアーマー(TMA)である。
形式番号はORX-115。
概要
地球連邦軍のオーガスタ研究所とオークランド研究所が共同で開発したティターンズの超高高度迎撃用可変モビルアーマー。
機体の色は青緑。旧公国系の技術が使われたためか連邦製ながらモノアイの頭部を持つ。可変機構を持ち、大気圏内での単独飛行を可能とするモビルアーマー形態からMS形態に変形することで対MS用の近接格闘能力をもつ。しかし大気圏内をサブフライトシステム無しで強引に飛ばすため燃費が著しく悪く、航続距離は短い。そのうえ強烈なGがパイロットに掛かるため、強化人間にしか扱えない代物となっている。が、後に改良され一般パイロットもGに耐えられるようになった。
本機は中/高高度を可動領域として想定されているが、大気上層を超えての空間戦闘も可能である。
試作機であるためか他のモビルスーツには無い武装を装備している。ビーム砲、シールド、スラスターが一体となったムーバブル・シールド・バインダーを両腕に装備し、攻守の切り替えが容易になっている。サイドアーマーにはビームサーベルが内蔵されている。(といってもこの機体は近接戦闘をほとんど想定しておらず、緊急避難的な装備とされる)
劣悪な燃費と引き換えに手にした機動力は凄まじく、モビルアーマー形態はおろかモビルスーツ形態でも全方向に噴射可能なベクタードスラスターのおかげで高い機動性を維持している。だが機体そのものは肥大化しており、小回りに適さない事からヤザン曰く「動きが硬い」と評されている。
主なパイロットはロザミア・バダムとヤザン・ゲーブル。あのジェリドは搭乗していない。登場当時は強化人間専用の機体として扱われ、ロザミア機がアウドムラ追撃に加わった。アウドムラ奪還を目指して、連邦軍のブラン少佐率いる部隊とともに攻撃。アウドムラに直接攻撃できない制約があったものの善戦し、リックディアスを損傷させる。その後、サブフライトシステムを用いて迎撃しに来たガンダムMkⅡや百式と交戦。後一歩のところまで追い詰めたが、撃墜された。
やがて戦場が宇宙へ変わると、一般兵用に調整されたギャプランが配備され、その一機にヤザンが搭乗した。しかし強引に調整したせいか、機体下部の視界に死角がある欠点がある。
数機の試作機がティターンズに回されたが、操作性に難があるせいで制式採用はされず量産化は見送られた。このため後継機も存在せず、開発の系譜は途絶えたように見える。
PS2専用ゲーム「ガンダムvsZガンダム」にも登場。機動性の高い可変機として参戦しているが、飛び道具がバインダーのビーム砲しかないため撃ち合いは不得手。その代わり格闘性能がやや高めになっており、自身をコマのように回転させて周囲を斬る回転斬りなど派手なアクションを見せる。
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