ギルモンとは、デジタルモンスターに登場するデジモンの1体である。デジモンテイマーズでは主役を務める。
種族としての概要
歴代でも珍しいウィルス種の主人公デジモンで、腹部と爪を除くと全体的に赤い。腹部には危険の象徴とされる「デジタルハザード」マークが刻まれている。
アグモンと同じく小型の恐竜に近い姿をした爬虫類型デジモンで、食欲旺盛な点もアグモンと共通。
亜種としてはウィルス種の特性が強く表れたブラックギルモンとその派生種がいる。
デジモンテイマーズでのギルモン
デジモンテイマーズのメインキャラクターとして初登場。以降、同番組のファンから多くの人気を得た。
元々、テイマーズの主役はインプモン(→ベルゼブモン)になる予定だったが、より「怪獣的」なデザインのギルモンに変更された。
松田啓人の書いた落書きがデジモン化した姿で、彼のパートナーとなるデジモン。
声はカカロット(もとい野沢雅子、ギルモンとは違うトーンでテイマーズのナレーションも担当)
生まれたてであるためか、好奇心が強く幼いところがある。穴掘りが大好きで何処でも構わず穴を開けてしまう。
啓人が未熟であった事もあって、一度闘争本能に火が付くと止まらなくなってしまう問題児であったが、
啓人との絆が深まっていくにつれて、従順になっていった。
啓人のカードスラッシュによって空中戦にも対応できるようになり、幅広い活躍を見せる。
幼年期のジャリモンおよびギギモンも存在が確認されている。
グラウモン
メインデジモン3体の中で最後に進化した成熟期の魔竜型デジモン。
啓人が「超進化プラグイン」系のカードをスラッシュすることで進化する。
「深紅の魔竜」の異名を持った凶暴で野性的なデジモンで、ギルモンの頃の幼さは失われている。
育て方次第ではテイマーに忠実になる正義感の強いデジモンとも言われており、
当初は暴走していたうえに進化後ギルモンに戻れなくなるという前代未聞のアクシデントも起こった。
しかしその後は力が制御出来るようになり、ちゃんと啓人に従うようになっている。
必殺技は「エギゾーストフレイム」。通常技の「プラズマブレイド」もある。
メガログラウモン
グラウモンが超進化した巨大なサイボーグ型の完全体デジモン。
啓人が「ブルーカード」と呼ばれる特別なカードをスラッシュすることで進化する。
上半身はクロンデジゾイドと呼ばれる頑丈な金属で固められている。
両肩のバーニアと呼ばれるパーツで飛行することも可能。
戦闘においては両腕の刃・アサルトブレイドと、背中にある収縮可能な帯・アサルトバウンザーを用いて戦う。
有り余るパワーで暴走することを恐れ、顎にはくつわのような制御パーツがある。
必殺技は「アトミックブラスター」。通常技には「ダブルエッジ」がある。
メギドラモン
啓人の怒りの感情に呼応したメガログラウモンが暗黒進化した凶悪な究極体デジモン。
四大竜の1体として数えられるデジモンであるが、その中で唯一の邪竜型であり、問題視されている。
樹莉のパートナーであったレオモンをベルゼブモンに殺された事に対する啓人の怒りから進化し、ベルゼブモンを倒すどころか、暴走して破壊の限りを尽くした。尚、この進化によって啓人は進化に必要なアイテム・アークを失っている。
メギドラモンの力の全てが解放されれば、デジタルワールドそのものが滅ぼされるともいわれている。
必殺技は「メギドラフレイム」。通常技は「ヘル・ハウリング」。
デュークモン
マトリックスエボリューションによって啓人とギルモンが融合して進化した究極体の聖騎士型デジモン。
ロイヤルナイツと呼ばれる聖騎士団に属する最高クラスのデジモンであり、テイマーズ以外の作品にも登場している。
亜種であるカオスデュークモンはメギドラモンと同一の存在ではないかと噂されている。
元々、啓人のイメージしていた究極体はサイボーグ化して無数の武装を持った竜であり、
どちらかといえばメギドラモンに近い(メガログラウモンの存在が大きく影響したと思われる)。
武装は聖槍「グラム」および聖盾「イージス」であり、終盤では人工デジタル生命体「グラニ」に搭乗する。
必殺技は「ファイナル・エリシオン」「ロイヤル・セーバー」
および「ドラゴンドライバー」(グラニ搭乗時)、「ジークセーバー」(X抗体)。
通常技は「スクリュー・セーバー」「セーバーショット」、および「ユゴス」(グラニ搭乗時)。
デュークモンは、その後の作品においても声の出演が当てられている作品では全て野沢雅子が演じている。
デジモンフロンティアのデュークモン
武器屋の店主としてちょい役みたいに数秒だけ登場。トーカンモンに盗まれたデジヴァイスを見たりしていないか聞かれて首を横に振っていた。おそらく前作を見ていた人へのファンサービスかと思われる。
物語の後半はロイヤルナイツが敵として登場するので、「拓也たち全然勝てへんやん。これもしかしてデュークモンが助けに来てくれて一緒に戦ってくれるんとちゃうか?」と当時思ったちびっ子もいるかもしれないが、彼の出番はこれだけである。台詞もない。彼はデジタルワールドの片隅で同僚たちの悪行を見て見ぬふりしていたのだろうか・・・
デジモンセイバーズのデュークモン
声(野沢雅子)も姿も同じだが、啓人のデュークモンとは似ても似つかない性格。
ロイヤルナイツとしてTVシリーズ出演したのはこれが初で、異例のキャスティングだったとか。
(マグナモンの声が違うことに関してはつっこまないで、と脚本家が釘を指していた)
イグドラシルの命令で人間世界へ進撃してきたが、スレイプモンと交戦。
相打ちになって海に沈むが、人間の可能性を説かれて神は絶対でないことに気づき、イグドラシルに反旗を翻す。
DIGITAL MONSTER X-evolution
声も姿も同じだが、啓人のデュークモンではない。
ロイヤルナイツの一員であるが、セイバーズとは異なり当初からイグドラシルの方針に疑問を抱き指揮下から離脱。
虐げられるデジモン達を救う役目を担う。(放映はこちらが先)
オメガモンに倒され一度は死んでしまうが、後にデュークモンXとして復活する。
デュークモン・クリムゾンモード
デ・リーパーとの戦闘で大ダメージを受けたデュークモンと、同じくダメージを受け瀕死状態となったグラニが一体化して、秘めたる力を解放したフルパワーの形態。長時間は戦えないらしい。
テイマーズでの最強デジモンなのだが、本編ではデ・リーパーとの最終決戦でラスト2話のみの登場に留まった。
灼熱の如き深紅の鎧を纏い、武装はともに実体を持たないエネルギー状の武器である光の神槍「グングニル」と光の神剣「ブルトガング」に変更されている。
必殺技は、ブルトガングで敵を切り裂く「無敵剣(インビンシブルソード)」と、グングニルで敵を電子分解し異次元の彼方に葬り去る「クォ・ヴァディス」。
劇場版「暴走デジモン特急」でも進化したのは最終盤であるため出番は少ないが、大量発生した無数の敵デジモン・パラサイモンを「クォ・ヴァディス」で一瞬にして葬り去るという活躍をしている。そして、その一撃でパラサイモンを葬ったばかりか留姫のハートまでちゃっかり射止めてしまった(クリムゾンモードへの進化を見て、留姫は思わず「きれい・・・」と発言している)。
関連項目
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