ギンザメとは、全頭亜鋼(Holocephali)ギンザメ目(Chimaeriformes)ギンザメ科(Chimaeridae)に属する魚類の総称である。
概要
鮫やエイと同じ軟骨魚類であり、名前に「サメ」と付いているが、鮫からはかなり縁の遠いまったく別の生き物である。特に大きな違いが鰓孔。鮫やエイは基本的に5対の鰓孔を持つのに対して、ギンザメは1対の鰓孔しか持たない。細長く大きな胸鰭を用いて、海底付近を上下に羽ばたくようにしてゆっくりと遊泳する。
ちなみに標準和名が「ギンザメ」の種が存在するので、総称するときはギンザメ類と呼称する方がいいかもしれない。標準和名ギンザメの学名キメラ・ファンタズマ(Chimaera phantasma)は「幻影の怪物」などと訳され、中二病感溢れるかっこいい名前となっている。
英名は種によっても異なるが「Ghost shark(ゴーストシャーク)」、「Ratfish(ラットフィッシュ)」、「Rabbitfish(ラビットフィッシュ)」、「Spookfish(スプークフィッシュ)」、「Chimaera(キメラ)」など。
ギンザメの仲間は約40種類ほどいるが、そのほとんどが深海に生息しているため、認知度はかなり低い…というかほぼゼロ。しかし、鼻先が長く突出したテングギンザメ(学名:Rhinochimaera pacifica)はそこそこ有名で、深海生物好きなら名前は知らずとも、一度くらいは写真を見たことあるかもしれない。他にはゾウギンザメ(学名:Callorhinchus milii)、ムラサキギンザメ(学名:Hydrolagus purpurescens)などが有名。
近年はギンザメの仲間の水族館での展示例も増えてきている。中でもアラスカ~東太平洋に生息するスポッテッドラットフィッシュ(学名:Hydrolagus colliei)は浅い場所までやって来るため捕獲・飼育が容易とされ、複数の水族館で展示されている。
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この動画の一番最初に登場するのがテングギンザメである。覚えておこう。
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