クェス・パラヤとは、「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」に登場するニュータイプの少女である。
概要なんか、落ちちゃえー!
外交官アデナウアー・パラヤの娘であり、高いニュータイプ能力を持った少女。
自分のことを構わずに愛人を作っている父親を不快に思う一方で、自分に優しくしてくれる父親が欲しく、自分のことを求めてくれたシャア・アズナブルに答えてネオ・ジオンに入隊した。なお、この際「クェス・エア」という偽名を用いている。シャアは優れたニュータイプ能力を持つ彼女にララァ・スンの面影を感じ手元に置いたが、シャアがララァに求めた母性はクェスにはなく、逆にクェスから父親役を求められ、次第に疎ましく感じるようになっていく。
キャラクターのモデルとなったのはカミーユ・ビダンであり、抑制のきかないエキセントリックな性格を始め共通点が多々見られる。ただシャアがカミーユを最後に精神崩壊したとはいえ「究極のニュータイプ」と言われるまでに成長させたのに対し、クェスは成長させるどころか戦争のための道具として扱う始末であった。これは当時のシャアが以前は持っていたはずの「人をより良く導く能力」を既に失っていることを示している。
ストーリー中盤にて、シャアの期待に応えるためにヤクト・ドーガで出陣。初陣たるルナツーでは自らが攻撃した巡洋艦のブリッジに父・アデナウアーが乗っていたことに気付かないまま父親を手にかける。
その後はα・アジールに搭乗、ギュネイとの連携でアムロを追い詰めた。ギュネイをアムロに撃破された後は、ジェガンに乗って説得に来たハサウェイと言い合いになり、チェーンの駆るリ・ガズィのグレネードからハサウェイを庇って死亡した。
小説『ベルトーチカ・チルドレン』では死因が変わっている。アムロを殺そうとしたクェスは、ハサウェイが搭乗したジェガンのビーム・ライフルの一射がα・アジールのコクピットにたまたま直撃した為、クェスは死亡している。この設定を踏まえた続編「閃光のハサウェイ」では、ハサウェイの夢の中に登場し、彼を苦しめることになる…
また、これと対照的であるのが富野監督提供のプロットに基づいて製作された「GUNDAM EVOLVE」である。こちらでは逆にα・アジールの機銃掃射によってハサウェイの搭乗するジェガンを撃墜してしまい、激昂。抑えにかかったνガンダムを駆るアムロすら怯ませるが、戦闘中にニュータイプ能力でハサウェイの生存を知ったことで、憑きものが落ちたかのように前向きで素直な少女となった。
ニコニコ動画では、その容姿(青髪、ツインテール)から一部のユーザーから(ネタ的な意味で)初音ミクなどと呼ばれている。
外部展開をやったの!?
スーパーロボット大戦シリーズに度々登場。「逆襲のシャア」の原作再現がなされていると新生ネオジオン所属の敵パイロットになるが、原作再現がされていない作品では何故かアムロやクワトロの説得により味方になることがある。
パイロットとしての能力はそれなりだが、専用のヤクト・ドーガを持ち込んで加入するので、当時後半で息切れすることの非常に多かったZガンダムの代わりにカミーユにヤクト・ドーガをあてがうプレイヤーが多く、機体目当てで説得をこなされるケースが頻発した。
ただし、一部作品では代償にジェガンを廃棄することになる。クェス曰く「まだあんなダッサイ機体使ってたの!?」とのこと。後年のジェガン派生機群を見たらどう思うのだろうか…。
なお、「スーパーロボット大戦D」のみ、「新生ネオジオンが最初から自軍の中核を為す(しかも正義側)」という強烈なif展開のおかげで、ネオジオン所属だが最初から最後まで味方として戦える。男主人公であるジョシュアと親しくなるギュネイに対して、クェスは女主人公であるリムと親しくなる。ただしどちらかというとリム以上に、KYな発言でハマーン様にすらケンカを売るクェスと、空気を読みながらフォローに回りまくるギュネイとのコンビの方が目立っている。
「ガンダムvsガンダム NEXT」では、CPU専用機であるα・アジールに乗って参戦。登場時に「クェス・エア」の偽名で出撃するレアな台詞がある。対MA武装のあるウイングガンダムゼロ(EW版)などを除く多くの機体にとって、高耐久で貼りついてくるファンネルにアシストのギュネイ、食らうと超痛い口からのメガ粒子砲などを使いこなす強敵である。
「Another Century's Episode 3」にも登場。敵として専用ヤクト・ドーガやα・アジールに搭乗するが、条件を満たすとヤクト・ドーガに乗ってプレイヤー使用が可能になる。コンビネーションアタックとしてギュネイやシャアとの同時ファンネル攻撃の他、シンシア・レーン(OVERMANキングゲイナー)、アネモネ(交響詩篇エウレカセブン)とのクロスオーバーな合体攻撃が用意されている。「消えてなくなっちゃえ!!」で3人の台詞がハモる見栄えのする技だが、3人揃って性格が少々アレなので、プレイヤー間では「ハイパーヤンデレコンボ」だの「ドキッ!マジキチだらけの合体攻撃」だの言われ放題である。好戦的だけど比較的マシなシンシアが風評被害っぽいのは多分気のせい。
アーケードカードゲーム「ガンダム トライエイジ」では、高能力のパイロットカード排出だけでなく、「GUNDAM EVOLVE」を下敷きにしたif展開ミッションが用意されている。ハサウェイの説得に応じたことで、クェスはアムロやハサウェイと行動を共にしており、自チームはアムロの駆るνガンダムとクェスの駆るα・アジールの両方を同時に敵に回すことになってしまう。
また、「シャアが地球降下に成功したら」というif展開もあり、こちらではα・アジールの地上対応機であるディガンマ・アジールにシャアが乗っているため、なんとクェスがサザビーに乗って現れる。
関連動画のコメントはイヤ!ずうずうしいから!
編集者!アンタちょっとせこいよ!
- 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
- アデナウアー・パラヤ(浮気症の父親)
- シャア・アズナブル
- ハサウェイ・ノア(子供は図々しい)
- アムロ・レイ(ちょっとセコい大人)
- ヤクト・ドーガ
- α・アジール
- ニュータイプ
- ガンダムシリーズの登場人物一覧
- チャム・ファウ、リリス・ファウ、ガウ・ハ・レッシィ(同じ富野由悠季、サンライズ、そして中の人が同じキャラ。ドラマCD「サンライズワールドI」で共演)
- 5
- 0pt