クソゲーオブザイヤー(Kuso-game Of The Year 略称:KOTY)とは、2ちゃんねる(現:5ちゃんねる)のスレッドのひとつである。
概要
クソゲーオブザイヤーは、その年(1月1日~12月31日)に世に出てしまったクソゲーを品評するネタスレで、住人たちがクソゲーについて語っている。自主的に選評を作る文才ある住人も多く、名文・迷文も沢山生まれている。
一年の終わりに一番のクソゲーを決める。その形式は投票ではなく、総評を書くことで決定される。具体的には以下の流れとなる。
- 選評を作成し、それを基に審議の末[1]候補に足ると認められた作品を選考対象とする[2]
- 選考対象の解説ならびに大賞を選出するための「総評案」を投稿する
- その中で最も賛同を得られた案を総評の決定稿として採用し、その案で推されていたゲームを大賞として認定する。但し場合によっては複数の案の折衷になる事もある。[3]
選評作成にあたっては第三者視点で作品を正確に検証・評価して住人を納得させる必要があり、ある程度の文章スキルも求められる。
複数の板に立てられているが、特に激しい議論が行なわれているのは家庭用ゲーム板と携帯ゲームソフト板の2つ。それぞれ据置ゲーム機と携帯ゲーム機のクソゲーについて議論している。(据置は2004年から、携帯は2007年から)他には女向ゲーム一般板(乙女ゲー)やエロゲネタ&業界板(エロゲー)などに該当スレがあり、それぞれ重視する要素が異なるようだ。特にエロゲ―と乙女ゲーは、制作環境が劣悪なことが多くコンシューマーでは考えられないような怪奇現象がしばしば起こる「修羅の国」として知られる。
「四八ショック」の起こった2007年以降、選評や動画のクオリティが年々上がっている一方、製作費の高騰や製作期間の長期化でコンシューマーゲーム市場自体の縮小や野心的な中小メーカーの淘汰などで、弄り甲斐のあるクソゲーが無くなってしまったと嘆く声もある。
一部でクソゲーオブザイヤーが権威あるものとして捉えられているが、あくまでクソゲーオブザイヤーはクソゲーをネタにしているだけのネタスレである。 KOTYに権威など一切なく、クソゲーが出ないことは喜ばしいことです。
衰退と休止
最大で4部門が稼働していたが、2016年に乙女ゲー部門が、2018年に携帯機部門が廃止。本家である据置部門もゲームを巡る環境や業界の傾向の変化により、CERO審査対象のハイレベルなクソゲーが発掘困難になったことを受け、2024年2月をもって無期限休止が決定。実質エロゲー1部門のみとなった事でコンシューマータイトルの取扱はいったん終了する運びとなった。
それ以前よりエントリー数が少なくなっていることは指摘されていたが、衰退には様々な要因が影響している。
- 大作ゲームの変化
- 大手メーカーは軒並み堅実な作品を出すようになり、KOTYで取り上げるような作品が減った。汎用的なゲームエンジンの導入により、致命的なバグが少なくなった。発売後のアップデートによってゲームが改善されるケースも増えた。
- インディーズの台頭
- IARCの導入や、大手メーカーの支援などの要因により、インディーズが据置機向けに発売されることが珍しくなくなった。その結果、底を見れば数多の虚無ゲーが溢れる状態となり、発売される全てのゲームをチェックすることが困難になってしまった。
- KOTYではIARCを暫定的に対象外としたが、「虚無ゲーを弾き、クソゲーを通す」ための明確な線引きができなかったため、この議論は最後まで尾を引くことになった。
- メディアの変化
- 動画投稿サイトの発展とともに動画クリエイターが台頭。同じクソゲー紹介でも、動画サイトであれば古今東西の作品を動画で紹介でき、さらにマネタイズも可能なため、クリエイター・ユーザー双方の関心が次第にそちらへと移っていった。
大事な決まり(必ず目を通す事!)
- その年で一番のクソゲーを決めるスレです。
- 期待はずれの大作(ガッカリゲー)をクソゲー認定したり、クソゲーかどうかを診断するスレッドではありません。
- つまらなかったゲームを罵倒するスレッドではありません。
- 「昨年は昨年、今年は今年」です。過去の大賞作と比較して評価しないでください。
- 推敲した選評、総評が全てです。判定に不服とばかり自分勝手な意見を述べ続けると、予告無くスルー検定が実施されます。
- KOTYスレは専用wiki以外のコンテンツとは無関係です。総評等を転載したサイト、動画への感想はそちらにお願いします。
- 動画勢、動画評論家、ゲハ住民はお帰りください。スレ違いです。
- オブザイヤーじゃなくてオブジイヤーじゃないの? → クソゲーオブジイヤー
注意点(一般的表記にとどめ、作品名を挙げるのは控えてください)
- 本スレへの突撃禁止
- どれほどのクソゲーだろうと、買ってプレイもしていないくせに本スレ及び該当動画で煽ったり馬鹿にしたりする行為は人としてあるまじき行為です。
- 大賞・次点の決定
- クソゲーが出た時点ですぐに決まるというわけではありません。一年間に出たゲームの中で、相対的に選ばれます。
- 中立的視点
- 当スレは嫌いなハードやソフトを貶めて心の安寧を図るスレではありません。 アンチ・信者という言葉はスルー対象になっております。
- シリーズ・続編・移植ゲーム
- 「前作・元のゲームと比べて」ではなく、「そのゲーム単体としてのクソさ」が求められます。
- 安価ゲー
- 価格は考慮されますが、安価であるというだけで許してもらえると思ったら大間違いです。
- ワゴンゲー
- ゲームの実売価格は出荷量や流通量に影響されます。 売れ残っていてもクソゲーとは限りません。実際にプレイして確かめましょう。
- キャラゲー
- キャラを動かしてるだけでもファンには楽しかったりするので、ここで紹介されるには 「ゲームとしてクソであること」を前提として、「原作再現の不十分さ」「原作要素の改悪や改竄」 等のファンアイテムとしてのクソさも欲しいところです。
- バグゲー
- 「そもそもゲームとしてクソ」であることが重要です。単にバグがあるだけでは選考対象にはなりません。 致命的バグが頻発し、プレイに支障が出るレベルなら考慮されます。
- オンラインゲー
- 現状は暫定的に据え置き機であれば審議可ですが、あくまで『ゲーム単体としてクソか?』が重要です。
- 開発元がインディーズ・同人のゲーム
- 発売元が企業であり、商業流通しているなら対象とします。ただし、CEROの審査を受けたものが対象です。IARCは暫定的に対象外とします。(市場動向によって変更の可能性あり)
- 修正パッチ・環境改善等
- 発売年内に修正パッチ配布やオンライン改善等があった場合、修正後の状況での審議となります。
- その他
- Nintendo Switchは据え置きで扱います。
各年度別大賞
詳細は各年度の記事を参照。
2007年据置機大賞受賞作『四八(仮)』を境にして選定基準が違うため、2006年以前の作品にはあまり突っ込まないでください。
年度 | 据置機大賞 | 携帯機大賞 |
エロゲー大賞 | 乙女ゲー大賞 |
※1 同時受賞、ちなみに据置の四八(仮)も同じライターの作品なので実質2部門制覇。
※2 同時受賞
※3 姉妹作
※4 大賞受賞作品がなく、次点のみとなった
※5 その年1本も選評が来ず、翌年以降もスレが立てられなかったため、廃止とした。
総評動画
据置ゲーム版
携帯ゲーム版
エロゲー版
エロゲー版の概要については「クソゲーオブザイヤーinエロゲー板」の項目を参照
乙女ゲー版
用語集
全てを掲載するには量が膨大なため、ここでは一部に留めます。それ以外に関しては外部リンク内の「用語集」を参照してください。
- 年末の魔物
その名の通り年末の時期に発売されたノミネート作品を指す。この時期に出たクソゲーはその名の通り魔物と形容したくなるようなハイレベルな糞であることが多く、特に据置機部門では頻繁に大賞を掻っ攫う為大いに恐れられている。このような代物が生まれる理由としては、年末年始のかき入れ時を狙った結果調整不足の未完成ないし手抜き状態で世に放たれた結果ではないかと言われている。発売時期が時期なので、これが出た年は総評完成が遅れる可能性が生じる。 - 夏の怪物
夏頃に発売された大賞クラスの作品を指す。主に携帯機・エロゲー部門で見られる存在で、夏休み商戦を狙った結果魔物と化してしまったパターンと思われる。 - 門番
選評を吟味した末、候補作として扱うにふさわしいと判断されたその年における最初の作品を指す。以降はこの作品と渡り合えるかどうかが重要な基準になる事が「門番」と呼ばれる所以。この門番が強力なほどその年の候補作は少なくなり易く、中には「アジノコ」等の様にそのまま逃げ切りで大賞となった作品もある。ここまでくると最早デモンズウォールである。 - 四八ショック
ヨンパチショックとも呼ばれる。2007年据置部門大賞「四八(仮)」の影響により選考基準が大幅に厳格化し、現在のKOTYの路線を確立させた現象。初期とそれ以降でノミネート作品の傾向に違いが見られるのはその影響によるものである。 - ノミネート作品
コンシューマー部門の総評でよく使われているので勘違いされ易いが、KOTYには厳密な意味でのノミネートというシステム自体は存在しない。あくまでも大賞・次点作の便宜的な総称であり、この語句を用いる場合はその事を念頭に置かれたい。 - 七英雄
2008年据置機部門ノミネート7作品「メジャー1」「奈落」「大奥記」「ジャンライン」「ヌギャー」「猿」「メジャー2」の事。ハードルを跳ね上げたヨンパチショック直後であり不作が危惧されながら蓋を開けてみれば7本もの作品が選考されたことが由来。「七」繋がりで同じくサガシリーズのアンサガに登場する「七大驚異」と呼ぶ人もいる。これに準えて四八(仮)をサルーイン、翌年ノミネート作を破壊するものと四魔貴族に例える人もいるとか。 - 四天王
2009年据置機部門ノミネート5作品「人生」「天下」「ヒッチ」「絆」「戦極姫」の事。5本なのに四天王はおかしいって?大賞の戦極姫にも5人組の四天王が存在してたからいいんだよ! - フリュー三銃士
2009年携帯機部門ノミネート作品のうち、フリューから発売された3作品を指す。 - 携帯七英雄
2010年携帯機部門ノミネート7作品「アクエリ」「大戦略DS」「大戦略P」「鬼帝」「戦国」「どんだけ」「プーペ2」の事。携帯機部門史上最も危険な争いとされている。 - 七つの大罪
2011年据置機部門ノミネート7作品「亡霊」「Pia4」「誤当地」「C18」「剣投資」「街4」「UB」の事。何れも何らかの過去作が存在しており、それらのブランドおよびファンの顔面目掛けて汚物をぶちまけた罪深さからこう呼ばれる。 - 第一次/第二次クソゲー世界大戦
2012年および2013年据置機部門の事を指す。共に洋ゲーと和ゲーが複数候補作となったことからこう呼ばれる。偶然にも双方に関わった「ヘビーファイア」シリーズの開発元・テヨンの所在地は第二次世界大戦の発端となったポーランドである。 - クソゲー三国志
2014年据置機部門の事を指す。「大戦略P」「赤サブレ」の二大門番があまりに強大過ぎたためそれ以降まるっきり選評投下が途絶えた中、颯爽と現れた年末の魔物「サモンライド」を交えた三大勢力による激闘。 - ストロングスタイル
ゲームプレイに重篤な影響を及ぼす類のバグや企業態度を疑うようなメーカー対応といった要素がなく、かつ候補作に足る出来のクソゲー。概ね仕様通りに完成していながらもバグという名の凶器で武装したソフトと渡り合える正統派のクソであることからこう呼ばれる。その由来とされるのは2008年据置次点の「プロゴルファー猿」。 - ゲー無
2009年次点「人生ゲーム(Wiiware版)」の登場を機に使われだした用語。あまりにも中身の無いクソゲーに対する比喩であり、別の意味で選評を作り辛いと言える。詳細は当該記事参照。 - ゲー霧
2012年据置部門大賞「嵐」から生まれた用語。あまりにも難解で混沌とした内容故に霧の中を彷徨うような感覚に陥り、全体像の把握が不可能に近いクソゲーを指す。言葉や文章で言い表そうにも文字通り雲散霧消してしまい選評の作成自体が困難を極める事から、KOTYのシステムに対する挑戦状とも言われている。 - ゲー務
膨大な作業量と苦痛を伴い、使命と割り切って義務感でも無ければやってられないようなクソゲーを指す。代表例は2014年エロゲー部門大賞「チーズ」。 - 予備期間
候補作のより入念な検証や、年末に発売された作品の選評投稿・判定などの為に翌年始から用意される期間。2013年エロゲー部門で不発弾として眠っていた夏の怪物「部室」の様にこの期間で議論を一変させる核兵器が発覚するケースもある。 - 修羅の国
エロゲー部門のこと。開発事情など諸々の理由からコンシューマーでは想像もつかないようなクソの排出が珍しくない事から畏敬の念を込めてこう呼ばれている。詳細は修羅の国(エロゲ業界)の記事を参照。 - パッチ
不具合の修正、システム変更などを目的としたデータのことで、オンライン環境が整った現行機においてはパッチの配信によりバグ修正などの改善が可能になっている。この影響で選外となった「ゴーストリコン2(360版)」や「NEWラブプラス」の様に改善されるのが当たり前…の筈だが新たな致命的バグの追加や既存バグの悪化、フリーズ頻度の増加等をやらかした「ジャンライン」「剣投資」「アジノコ」等のように、時にはこれが更なるクソゲー化の温床となるケースもある。 - シュレディンガー戦法
未完成状態を進行不能バグや強制終了エラーによって意図的に隠蔽したまま強行発売し、後日完成形にする為のパッチを配信という顧客との信頼関係に真っ向から喧嘩を売る未完成商法の究極系ともいうべき手法。パッチを充てるまでソフトの詳細な出来を判断出来ない事からシュレディンガーの猫に因んでこの名で呼ばれる。発端となったのは2013年エロゲー部門次点「雛遺書」で、翌年の「ビッチ」にも疑惑が挙がっている。今の所エロゲー部門でしか確認されていないが、無論コンシューマーでこんな事をやろうものなら訴訟待ったなしである。
オプーナについて
クソゲーオブザイヤーの顔とも言える、WikiのトップのAAにも登場するオプーナだが、クソゲーオブザイヤーに輝いたことはおろか候補作にすら入っていない。
その扱いの殆どは、『売れそうもないキャラグラでミリオンを豪語』『発売日がマリオギャラクシーと同じ日』『案の定大して売れなかった』という、ネタにまみれた経緯によるものである。
実際にプレイした人からは『古き良きRPG』『丁寧に作られてる』『音楽がいい(FF12やタクティクスオウガと同じ崎元仁作曲)』と、むしろ好評である。
/ ̄\ / KOTYの妙な利用に伴う | ^o^ | < お客さんの発生が予想される。 \_/ \ スルー検定を忘れずに。 . __/  ̄ ̄<四/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | 仮 /  ̄  ̄ \ << / \ / \ / ⌒ ⌒ \ | (__人__) | KOTY本スレでは予告無くたびたびスルー検定が実施される。 \ ` ⌒´ / 主な例としてはage厨・コテハン・煽り厨・ゲハ民などだ。 /ヽ、--ー、__,-‐´ \─/ これらに反応するとクソゲーを語る権利を失ってしまう。 / > ヽ▼●▼< \ ||ー、. 気持ちはわかるが、グッと堪えてスルーして欲しい。
関連リンク
外部リンク
脚注
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