クソゲーオブザイヤーinエロゲー板2024(KOTYe2024)とは、2024年の1月1日から12月31日の間に発売された18禁アダルトゲームの中で一番のクソゲーを選評・総評したものである。
この年について
前年はファイナル戯画マイン、「JINKI -Unlimited-」が全方位隙なしのクソっぷりを見せつけ満場一致で大賞に輝き、KOTYeはますます勢い付くかに思われた。
しかし、蓋を開けてみれば8月まで選評が一本も来ず、エントリー作品無しの状況も危惧されるレベルであった。
が、8月半ばにアパタイト、アトリエさくらとすっかりおなじみとなったブランドが参戦すると一気に勢い付き、最終的に16本の作品がエントリーされた。前年比では半減であるが、例年と比べればそこまで少ない数ではない。
傾向としては低質な作品の他、コンセプト崩れの作品が散見された。
その代表例として、HOOKSOFTの「シークレットラブ(仮)」とまどそふとの「セレクトオブリージュ」が挙げられる。いずれも現役エロゲーマーであれば名前ぐらいは聞いたことがあるレベルの大物タイトルで作画やテキストなどクオリティーは高水準なものであったが、前者はコンセプトとHシーン数の増加に固執しすぎて他の全てがおざなりとなり、後者はコンセプトとキャラゲー寄りの作風が噛み合っておらず、キャラゲーとしての魅力を守るためコンセプトが崩壊してしまった。
そんな中、最終的に次点以上に選ばれたのは超絶不親切なシステムと複数ヒロインを同時攻略しなければならない仕様にもかかわらず各ヒロイン寄りのルートになるとあっさり捨てるなどヒロインへの愛情もシナリオの整合性も感じられない「SLG」、「調教」要素が共に崩壊しているMAYHEMの「奈落ノ胤 ~堕淫調教SLG~」、主人公、ヒロイン、シナリオと全てにおいて何一つ心に残る要素が無く、プレイヤーに「つまらない」以外の何の感情も残さないまま結果としてプレイ前からプレイ後までワープしたような感覚を引き起こすキング・クリムゾンの亜種を引き起こした強豪WendyBellの「Pure Cafe ~癒やしのカフェに通い詰める、僕の地方転勤生活~」、RPGが売りのはずなのに「低質」「不便」「不親切」「バランス崩壊」とあらゆる負の要素が詰め込まれ苦痛でしかなく、それを乗り越えてたどり着いたエンディングは「俺達の戦いはこれからだ!」的な問題先送りエンディングと総じて攻略に魅力を感じさせない仕上がりとなったninetailの「GEARS of DRAGOON 3 ~竜刻のレガリア~」と低質さが作品の核にまで及び、コンセプトもろともの総崩れに近い惨状を引き起こした作品であった。
大賞は前述の「Pure Cafe」、「GEARS of DRAGOON 3」の2作品が候補となったが、ある種究極の虚無ゲーといえるPure Cafeを大賞とすることについて賛否両論あったのに対し、GEARS of DRAGOON 3についてはクソが敷き詰められたRPG部分の出来から大賞に反対する意見もほぼなかったことから「GEARS of DRAGOON 3」が大賞の座に輝いた。
余談として、エントリー作品にはあざらしそふと+1の「僕と先生の個人授業2」を始め主人公が中出し後に気絶するシーンがある作品がいくつかあったことから「中出し気絶部」なるワードが流行した。
大賞&次点作
大賞作”願わくばクソゲーよ、強くあれ。停滞した時代を動かす颶風であれ”
- GEARS of DRAGOON 3 ~竜刻のレガリア~
2度の延期を経て未完成状態のまま発売された問題作であり、パッチで改善はされたものの数多くの問題点を抱えている。
最大の問題点はRPG部分。マップや戦闘画面のグラフィックが非常にショボいがそれはまだ序の口でシステム面では
- 戦闘がマウス操作のみにもかかわらずキーボードでの移動はWASDのみでキーコンフィグができない。
- マップに入ったらボスを倒すまで途中退出ができない(引き返したり、あきらめることができない)。
- スキルツリーの先が見えないためあるスキルを手に入れた後次に手に入るスキルが分からない。
- アイテムのアイコンにカーソルをあわせてそのキャラクターが装備可能かどうか確認する仕様なのに一覧とは逆側に表示されるうえにアイコンがとても小さい。自動装備機能もないと言った具合で装備画面のUIが使いづらい。そのうえ、キャラクターの出入りが激しく何度も強制的に装備リセットされる関係で何度もお世話になるためストレスが溜まる。
- スキルの付与効果やバフ、デバフの状態も多いが、説明画面が「Excelで作ったよう」と評されるほどの簡素すぎるUIで検索機能もないため使い物にならない。
といった具合でUI、システム共に終わっている。
さらには前述の途中退出ができない仕様とダンジョン内で装備変更ができない仕様によりボス戦で装備を最適化することができず、ステータスで殴るしかなくなる。
このため十分なレベル上げが必須なのだが経験値を多くもらえるシンボルエンカウントの敵は限りがあるため経験値の低いランダムエンカウントの敵で経験値稼ぎすることを強いられるため非常に時間がかかる[1]。
一応、戦闘スキップはあるがドロップ品を落とさないので使った分だけ次のマップ以降が苦しくなるため救済措置として十分に機能していない。
さらには、前述したように一時含めキャラクター離脱が非常に多いことも難易度の増加に拍車をかける
この「徹底的に終わってるシステム」と「無意味に高い難易度」が組み合わさりプレイヤーに耐えがたい苦痛を与えてくる。
シナリオ面は一定以上のクオリティは保っているものの、話のスケールの割に登場人物が少なく、結果として敵キャラが枯渇し中盤以降は「死んだと思ったら生きていた」という展開が繰り返され興を削ぐ問題がある。
最終的にはライバルの遺体に宿った災厄の始祖竜の意思を消滅させるが、災厄の始祖竜の本体は倒しきれず、結果として「星を滅ぼす災厄がいずれ目覚める」という大問題を放置したまま塔を破壊するというすっきりしないオチである[2]。
Hシーンも凌辱シーンがBADENDで各キャラクター1回ずつと前作から数が減っている、BGVがテキストと合っておらず情緒の乱高下が発生するシーンが存在するといった問題点もある。
次点作
関連動画
まだありません。
関連項目
| 前年度 | 今ここ | 次年度 |
| クソゲーオブザイヤー2023 | クソゲーオブザイヤー2024 | クソゲーオブザイヤー2025 |
| [エロゲー大賞] JINKI -Unlimited- |
[エロゲー大賞] GEARS of DRAGOON 3 ~竜刻のレガリア~ |
[エロゲー大賞] 未定 |
脚注
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- クソゲーオブザイヤーinエロゲー板2023
- クソゲーオブザイヤー2009
- クソゲーオブザイヤー2005
- クソゲーオブザイヤー2010
- クソゲーオブザイヤー2011
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