クソゲー(糞ゲー)とは、クソなゲーム・つまらないゲームという意味である。漫画家みうらじゅんが作った造語。
曖昧さ回避
概要
クソゲーとは「うんこのようなゲーム」という最低の評価を受けたゲームのこと。著名人であるみうらじゅんが言い始めたことで広がった単語である。元々業界では「バカゲーム」などと呼んでいたが、「金払っているんだから馬鹿じゃすまねーだろ」ということで「クソゲー(糞ゲー)」と名付けたと彼は語っている。だいたいこの単語が誕生したのは1980年代後半である。
ちなみにみうらじゅんが初めてクソゲーと呼んだゲームはファミコンの『いっき』とされる。理由は「一揆は一人でやるもんじゃねえ!」とのこと。しかし、『いっき』は当時としてはわりと人気があったゲームでみうらじゅん以外にはクソゲーと呼ばれていない(みうらじゅん自身も『いっき』は好きなゲームと言っている。ゲームがクソではなくて一人で一揆をするのがクソらしい)。
どのようなゲームがクソゲーか?
ゲームの面白さの感じ方は十人十色である。それにもかかわらず多くのプレイヤーからクソゲー認定を受けてしまうゲームは、以下のような特徴を持っていると考えられる。
- バグが多い。開発スタッフのミスでゲームが続行不能となる。
- ストーリーの難易度が高すぎてクリア出来る人間がほとんど存在しない。
- ストーリー内容が支離滅裂、多数のプレイヤーから共感不能、遊んでいて不快にしか感じない。
- 定価価格に対して映像や音楽が低クオリティ。遊ぶ気が起きないほど酷い。
- ゲームシステムが難解。攻略本が無いとまともにクリアできない。
- ゲームとして成り立っていない。遊びとしての最低限の基準すら満たしていない。
難易度に関しては遊ぶ人の腕前に左右されるので良し悪しは一概に言えない。易しすぎても難しすぎても不満が上がりやすいが、多数のプレイヤーがクリア不可能な程に難しい場合はクソゲーと呼ばれやすい。
音楽や映像については時代ごとに基準が変わる上、個人の感覚にもよるのでこれまた一概には言えないが、音楽と呼ぶのもおこがましい程の酷いBGMや効果音はプレイヤーの遊ぶ気を奪う。また、読み込みが長すぎるムービーや頻繁に挿入される長い読み込み時間も、クソゲーとして挙げられる要因のひとつとなる。
さらに、プレイヤーが頑張って理解しようとしても全く理解できないゲームシステムや、攻略本を購入しないと先に進めないような作品はクソゲーと呼ばれやすい。中には明らかな不具合やバグがある作品も存在する。
キャラゲーやシリーズ物によく起きるのは『よく言われるクソゲーの基準には届かないけど、期待していたものと全然違った』という『ガッカリゲー』だ(詳しくは「ガッカリゲー」を参照)。
ガッカリゲーの場合は多数のファンが満足出来なかった作品であり、やはり上記の箇条書きの様な事が発生しなければどこまでいってもただのガッカリゲーで、一般的な「クソゲー」では無いどころか完成度の高い物さえ存在する。クソゲーには、事前知識のない初めて遊んだ人でも「クソ」だと判るわかりやすさも必要なのだ。
一方でクソゲーにもファンは生まれる場合があり、『四八(仮)』においては「四八(仮)KOTY撤回党党首」やwonta等がクソゲーではないと主張している。
とは言え、ファンが満足していればクソゲーではないという訳でもない。また、クソゲーである事を認められた上でファンに愛されるデスクリムゾンのような例もあり、必ずしもファンがクソゲーではないと主張する訳でもない様だ。
そして当然の事だが逆に、名作と言われるゲームをクソゲーだと主張するケースもある。
余談だがゲームカタログにおけるクソゲーの基準は、定価で購入してプレイする事自体が推奨されないゲームが多くを占めている。クオリティに対して価格が不相応に高額であったり、深刻なバグが有ったり、シナリオをちゃんと理解しなければ重大な欠点自体を見逃す様な物も有り、そういったゲームはファンによりクソゲーではないと主張される事が有る。これ以外にも数多くのゲームに関しても異論が多く寄せられているが、完成度の低さから人を選び易いと言う点では参考になるだろう。またこの手の批判、異論はニコニコ大百科内の低評価ゲーの記事等にも寄せられており、当記事でも上記以外に『ゼノサーガ エピソードⅡ』はガッカリゲーであるとの主張が在る。
こういった点を反映してか、近年ではKOTY次点以上で初めてクソゲーと言う極端な意見も発生している。しかしKOTYは「その年一番のクソゲーを決める権威の無いネタスレ」であり、その基準は名目の上では毎年異なる為KOTYにとってこれほど不本意な意見は無いだろう。
なぜ「クソゲー」が発生するのか?
事実とファン視点からの推測が混合しているが、以下のような事情が考えられる。
開発スタッフがゲーム中に会社や他のスタッフに対する恨みつらみをこっそり入れたゲームとして有名なのが…。
ただし、この作品の内容自体は決してクソゲーと言うほど悪くはない、むしろ問題なく楽しめる内容であることは添えておく。
代表例
記述する作品は「大百科に記事があるもの」だけにしてください。追加する際にはこの記事の掲示板で一言入れること。個人の意見で勝手にゲームを追加するのはやめましょう。
但し、当掲示板の意見を絶対視するのも危険ですので止めましょう。
関連動画
余談
ごくたまに、クソゲーの範疇に入らないのにクソゲー扱いされるゲームもある。ゲーム中に登場する山の名前がカッコ悪いとか、扉の大きさが人よりも遥かに大きいとかでクソゲー扱いする人も要るので注意が必要だ。
で、上記が「市販本で堂々と公言した馬鹿」と、それに類する本である。特に『超クソゲー』以前に、市販本で市販ゲームをクソゲー呼ばわりした人間は、『ファミコン通信(当時)』のクロスレビューにおける澁谷洋一氏(ハイローラー会総帥)くらいであり、それは出版社としてはアクシデントに類するものであった。
雑誌が提灯記事を掲載する中、『超クソゲー』はBBS上のものでしかなかった「クソゲーをクソゲーとして語り、楽しむ」という潮流を出版業界に作ったのである。それ以降、主流でこそ無いものの、ゲームの完成度について市販本でおおっぴらに語る空気が醸成された。ちなみに、発行元の太田出版は『たけしの挑戦状』のビートたけしの会社であり、「攻略本の攻略本を出版」「担当者は死にました(実際は死んだりなどしていない)」などの逸話を残した張本人である。
KOブラザーズの『電気頭脳園』は、ゲーム雑誌でないものの、週刊少年チャンピオン誌上の連載を纏め加筆した物である。こちらはクソゲーの紹介というよりも「良いものはいい」「ダメな物はダメ」という内容をはっきりさせた文章である。自社製品の紹介記事が気に入らなかった、という中堅メーカーの某社を相手に大喧嘩をしたほどである(コラム担当の雑誌編集者もメーカーと喧嘩になったそうである)。また公正を期すため、『覚悟のススメ』ゲーム化の際にはレビューを断っている。
別ジャンル
また、クソゲーとは別の扱いとして『バカゲー』というものも存在する。ただし、バカゲーには「出来が悪い為にバカ扱いとなってしまったゲーム」と「ゲームの出来に関係なく、発想や演出が最初からバカ狙いのゲーム」という二通りの意味があるので注意が必要である。
前者はクソゲーに近い扱いを受けるが、ゲームとしてもある程度は成立しているのが基本である。後者は出来に関係ない為、バカゲーでありながら神ゲーというケースも存在し得る。『グルーヴ地獄V』や『でんじゃらすじーさん』等といった「自称」クソゲーは間違いなく後者である。
さらに別のジャンルとして、上項にも記述があるが、他のシリーズに比べると面白くないとされるシリーズ作品には『ガッカリゲー』という言葉が使われる。こちらも該当記事を参照されたし。
最近では自分の嗜好に合わないだけでガッカリゲーをクソゲー認定する人が増えている。
クソゲー認定は他の作品と比べて決めるものではなく、「どれだけ低クオリティなのか」が決め手であり、
他のファンであるか否かを問わず、購入したプレイヤーの意見がなければ無意味でしかない。
ゲームについての掲示板で実際にプレイもせずクソゲー呼ばわりすると多くのファンに迷惑がかかる為、よく考えてから使うようにしよう。
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関連項目
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