クドリャフカとは、1957年、旧ソ連のスプートニク2号に乗せられて初めて地球の衛星軌道上を周回した犬の名前である。現在ではライカ (Laika, Лайка) の名で知られている。
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概要
スプートニク1号で世界初の人工衛星の打ち上げに成功したソ連は、次なる目標として有人宇宙船を地球周回軌道に乗せることを目指した。しかし当時、宇宙空間は謎だらけであり、「そもそも生命が長時間宇宙で生存できるのか」「なにか未知の致命的な要素があるのではないか」ということを確かめる必要があった。短時間の宇宙飛行(弾道軌道)ではそれ以前から生きた動物(ハエ、サルなど)を載せて打ち上げた例はあったが、周回軌道、つまり長時間宇宙空間に滞在した例は無かった。
そのため、ロケットに生きたイヌを載せて周回軌道に投入し、様子を観察することとなった。
そのイヌこそ「クドリャフカ」であった。ロシア語で「巻き毛」を意味する。
スプートニク2号には再突入(帰還)装置がなく最初から帰り道のない宇宙旅行だった。それでもクドリャフカは計画では数日間生存する予定であったが、打ち上げ後、断熱材が損傷し宇宙船内は40℃以上に達したため間もなく死亡したといわれている。が、彼女の死について詳しいことは、よくわかっていないらしい。
クドリャフカは世界で初めて地球の周回軌道上を回るという快挙を成し遂げた犬であり、同時に宇宙開発の犠牲になった生き物の代表として語られることが多い。
また西洋諸国ではライカという名前で広く知られており、日本ではその名前から取ったライカ犬という通称もあるが、ライカ犬はロシア北部の猟犬をさす俗称としても使われており紛らわしい。
ニコニコ動画では、クドリャフカをテーマにした歌やPVがいくつか挙げられている(pop'n music11の「Space Dog」(村井聖夜、Sana) など) 。
ライカ?クドリャフカ?
名前がライカともクドリャフカとも言われているが、何でこんな風になったのかを簡単に時系列でまとめる。
- 当初ソ連の関係者は「クドリャフカ」と呼んでいた。
- スプートニク2号打ち上げ成功時に報道の混乱で「クドリャフカ」とも「ライカ(ライカ犬)」とも呼ばれた。
- 後にソ連が「犬の名前はライカ」と発表し、公式の名前では「ライカ」となった。
現在、ロシアの記念碑でも「ライカ」表記となっており、「クドリャフカ」は別名となっている。
ついでの知識
本記事の掲示板では毎年11月3日に追悼コメントが書き込まれている。
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