クラエス(GUNSLINGER GIRL)とは、相田裕原作の「GUNSLINGER GIRL」に登場する義体である。
担当声優は以下の2名が担当している。
小清水亜美(第1期 GUNSLINGER GIRL)
水野理沙 (第2期 GUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO-)
概要
この項目は、原作のネタバレが含んでいますので、概要を読みたい方はこのまま 突っ走ってご覧下さい。 |
義体第1期生の中では戦闘行動ではなく、義体運用活用のテスト要員。そこ、ニートとは言わない。
初登場は第1巻1話。
素体時の名前はフレッダ・クラエス・ヨハンソン。
素体時の状況は触れられていないが、健常者のまま義体となっているという稀なケースの女の子。
素体でも地味子、義体でも地味子です。本当にありがとうございました。
担当官はラバロ→ジャン。とある事情により、メインキャラの義体の中で唯一、担当官が2人存在している。
ちなみにラバロとジャンはかつて(軍警察の)上司と部下の関係であった。
銃器に関して、ラバロと組んでいた時は彼が所持しているH&K VP70(ストック付き)という旧式の銃を使用。
しかし、義体の中で一番、銃の腕前は本当に下手...。
そのため、ラバロ「必中させるまで戻ってくるなと」と言われ、土砂降りの中射撃練習をする羽目に。さすがの
ラバロもこれには止めざるを得なかったが。
そんな折、実戦に赴いた時の事...。
彼女は元々銃を抜くタイミングが遅いものだから、腹にナイフが刺さったまま無反応でチンピラを片づけると
いう行動に出る。そんな彼女を見て、ラバロは茫然としたのは言うまでもない...。
まぁ、義体だから刺されても丈夫なんだが、これがAnotherなら死んでいた。
銃器の扱いが下手すぎて手に負えない彼女。ラバロも元々不器用な性格の担当官―
ジャンはそんなラバロに「銃を撃つより体を動かす方に」とアドバイスすることになる。その結果、ラバロの部屋
で読書をしたり、訓練の合間に彼と一緒に湖に出掛けて静かに釣りをするようになった。いわいる他のエピソード
で垣間見る「無為の楽しみを得る事」が出来たのは訓練の合間における2人の行動からである。
ただし、文学少女で地味子になったのはだいたいこいつのせいなのだが。
しかし、義体の扱いに関してラバロはジャンと衝突しラバロが社会福祉公社を出る羽目になってしまう。
そんな時、クラエスはラバロの部屋の鍵と眼鏡(クラエスは義体であって視力も良いので度の入っていない伊達
眼鏡)を受け取る事になる。これが「命令ではない血の通った約束」。眼鏡をしている時はおとなしいクラエスで
いて欲しい、これがラバロの願いだったのだが...。当のラバロは轢き逃げ事故に遭い死亡してしまう。
(一応反転→)実は、社会福祉公社の存在がバレないようにラバロは口封じの為殺された可能性がある模様。
ラバロの死後、条件付けによって彼の記憶は消されているものの、「命令ではない血の通った約束」だけは
生きていた。また、担当官の変更は困難であり通常運用が出来なくなってしまった事がラバロの死後、全く行動が
出来ない状況で判明。そこでスタッフは義体開発用の運用を彼女がほぼ集中的に担当させる事にした。その
結果、従来は義体全員で開発テストをする負担が減り義体開発の進捗状況がより早まった。担当官においては、
ラバロの死以降、ジャンがぴこリコの担当官をする合間にクラエスの担当官を兼務する事となる。また人工臓器の
学会発表の研究においても彼女がテストされている描写がある。
義体開発の任務のない時は、他の義体のお留守番兼トリエラが可愛がっているぬいぐるみを預かっている。
まさにニート生活一人の時間を堪能している...。やる事がないのでジャンが罪滅ぼしで提供してくれた菜園で
菜園作りをヘンリエッタと一緒にしたり(というより、ヘンリエッタに任せているような...)、読書や音楽やピアノ演奏
そして絵画など気ままな生活を送っている。しかも、料理が得意でヘンリエッタやトリエラ達に大好評。自分が育てた
ハーブでお風呂に浸かるのが夢らしい...実際叶ったが。たまには、担当官になったジャンも彼女に映画鑑賞の
手伝いをしている。とにかく、ひとりの時間が好きなのはラバロの影響から出ていると思われる。
まさにニート生活まっしぐら...。
寮の部屋においては、トリエラとルームメイトで、会話もオペラとかクラシックなど古典的な会話で盛り上がって
いる模様。言うまでもないがトリエラとクラエスは精神年齢が非常に高いのでヘンリエッタとぴこリコにとっては
優しいお姉さんである。とは言え、ヘンリエッタをオペラや小説のネタでジョゼに対する純粋過ぎる恋心をいじり
倒している...ちょっとひどい(ちなみにこれは第3巻12話から)。
しかし、普段おとなしい彼女も怒ると怖い―。
7巻第33話にて彼女がシャワーを浴びていた時、ペトルーシュカが彼女が命よりも大事にしている眼鏡をかけた
瞬間素手でフルボッコにされた。「命令ではない血の通った約束」で眼鏡を掛けているときはおとなしいが、ラバロからの訓練の記憶だけは覚えているので、素手で格闘する術は残っていたのだ。でも、やっぱり銃はまともに撃てないせいで、原作7巻第34話ではペトリューシュカの足を引っ張る事になるのだが。
最終決戦、ジャコモ=ダンテが新トリノ原発を占拠した時の戦いではやっぱり部屋でお留守番担当。
そして、戦いに赴くジャンの死亡フラグを素手でおもいっきりへし折った。
最終決戦の後、軍の公社制圧作戦で社会福祉公社が包囲されてしまうー。
自分が大切にしていた菜園を守るため、ひとり包囲した軍隊に立ち向かうが、かつてラバロと同じ職務に就いた
人物の説得で、戦闘意欲を喪失。彼女と共に義体開発の担当を行ったスタッフも守備を放棄し、公社制圧作戦を
未実施のまま終わらせた。
社会福祉公社がほぼ解体され、一部のスタッフのみが船上に職務を移すことになると、今まで育ててきた菜園の植物は他の義体と共に自然へ還す事になった。そして、リコやペトルーシュカの死を看取り、ひとり寿命が尽きる
まで義体開発の運用テストの被検体としてテストし続ける事になる。その後は不明だが、エピローグでも一応生存はしている。そんなエピローグの状況から、彼女は最終的に義体第1期生の中で最後の生き残りとなった。
彼女の名言集
- 『若者よ若いうちに愉しめ。』『私の言葉さ。』(第1巻1話。元々は聖書からの引用)
- 良い兵士になるのに必要なら私も野菜の本を読みます。
- 投げましたけど...。
- でしたら...それまでの間、私が貴方の脚になります。
- 幸せなおちびちゃん?私がサミシイかどうかは私が決めるの。(第2巻6話以外に15巻99話でも一部引用)
- 料理をするのも絵を描くのも楽器を弾く事も楽しいし、ここには読み切れないほどの本がある。
そしてなにより私は無為に時を過ごす喜びを知っている。
それは遠い昔、お父さんか誰かに教えてもらったもの...そんな気がするのだ。(以上、第2巻6話) - 空気が甘いわ。
- 自分のために自分を優先するのは自然な事だと思いますけど(以上、第4巻18話)。
- もし彼女(ヘンリエッタ)が『歌に生き恋に生き』なんて聞いたら... きっとぼろぼろ泣くわ。(第4巻20話。
ちなみに、『歌に生き恋に生き』は20話のサブタイトルになっているオペラ『トスカ』の1節) - 黄昏はいいね。夕日が沈む姿はもの悲しくて...まるで永遠の別れみたいで。
(第9巻48話~反転→アンジェリカの死を予感するかのような言葉) - 『長生きし...喜び満ちたる時も...やがて暗き日々が多く来ること忘るることなかれ』『若者よ若いうちに愉しむべし』『心にかなう道を心の赴くまま進め』『人よ知れ』『神はそれらすべても裁きの座に連れ行かん』(第12巻72話から
元ネタは聖書の一節。先程の1話の名言のロングバージョン) - 苗を植え、書と暮らし、技術棟へ行き試験を受ける。そんな日常さえあれば...他には何も望まない。
- 聞け兵士たち!この中には一歩たりとも踏み入れさせないぞ!ここには私の菜園、書と音楽がある。わたしのささやかな生活は...誰にも壊させはしない!!
- 記憶の向こう...見知らぬ人ごめんなさい。私はまた約束を破ります。(以上第15巻92話)
- サン・サーンスの『瀕死の白鳥』...一羽の白鳥が水面で息絶えるまでのを表した数分間...
まるで私たちのようだ。(第15巻96話) - 最近幻をみるんです。こんな風に夕方、男の人の後ろを歩く光景...(第15巻エピローグ)
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