もしかして：ヴァルター・クリスタラー(中心地理論の提唱者)wikipedia
クリスタラーとは、スーパーマリオRPGの隠しボスである。
野村哲也氏がデザインしたマリオの世界観には場違いなグラフィックで登場する(本人も自覚している)。
曲は下村陽子氏がアレンジしたファイナルファンタジー4「バトル2」が流れる(正式曲名は「対クリスタラー戦」)。
更に、撃破時のファンファーレもコイツ限定でスーパーマリオRPGのものでなく、FF仕様のファンファーレが鳴る。
グラフィックやBGMからFFからのゲストキャラと思われがちだが、クリスタラーはこれまでに一度もFFシリーズに出てきた事はない。一応似たようなものにFF5で分割したクリスタルが敵として登場はしている。
概要
「最後の幻想」と呼ばれる、水晶にまつわる物語の世界からマリオワールドへ来訪した、世界の森羅万象の支配者。
モンスタウンの封印された扉の裏側におり、あるアイテムを持っていくと闘うことができる。ちなみに封印の扉の隣の部屋に住む住人（パックンフラワー）からは「隣からブツブツと独り言が聞こえるのよね、クリスタルの封印がどうとか」「どんな人が住んでるのかしらん」といった話を聞くことができるため、ただ者ではない雰囲気を匂わせていた。なお住人からは同時に、扉の封印を解くためのアイテムに関するヒントを聞く事もできる。
クリスタラー自身は2D、つまり平面世界の住人であるのに対して、本作のマリオ達は三次元世界（※厳密には2.5D）の住人。自分たちが持ちえぬ立体の力、平面を超越する次元の源に興味を示し、力試しと求道のためマリオ達に戦いを挑む。
森羅万象の力を持つ者として火のクリスタル、水のクリスタル、土のクリスタル、風のクリスタルを従えるが、マロの「なにかんがえてるの」で本心を読んだ限りでは忠誠心は至って低く、彼らにはあまり快く思われていないようである。
で、こいつ強いの？
人によると思うが、同じモンスタウンのジャッキーやラスボスのカジオーより強いともいわれる。
HPも4096とラスボスに次いで高く長期戦となるうえ、反則級なまでの技を多用してくる。以下にその技を紹介する。
- 通常攻撃
- 雑魚も使ってくる通常攻撃…なのだが、攻撃力がラスボスのカジオー（戦車モード）と並んで異常なまで高く、なおかつモーションもない為ガードしづらい。基本的にクリスタラーのターンが来たら毎回この攻撃がくるつもりでボタンを構えていないとまず失敗する。
- キラリりゅうせいぐん
- 全体攻撃。強力だがクリスタラーの攻撃ではましな方である。
- ダークスター
- 単体攻撃。敵が使うゲーム中の攻撃魔法の中でもトップクラスの威力を誇り、低レベルだとまず即死である。
- フレイムストーン
- 単体攻撃。炎属性なのでクリスタラーの攻撃では唯一セーフティーリングで威力をゼロにすることができる。
- ひっぺがし
- 補助技。そのターンまでに受けた攻撃力UPや防御力UPの効果をなくす。
- また一部の装備品の効果もなくしてしまう。3ターンに1度くらいの頻度で使ってくる。
クリスタル達
クリスタラーが従える森羅万象を司る力。クリスタラーに対し皆不満を持っているが、戦闘ではいずれも強力な魔法を使う。
- 火のクリスタル
- その名の通り火に関した技を多数使う。魔法攻撃力が非常に高い。特に「コロナ（フレア）」は全体攻撃の中で最高威力。
- →コロナ（フレア）、ほのおのかべ、ほのお、ライトサーベル、かきゅう
- 水のクリスタル
- 水とあるが、攻撃技は氷系が多い。こちらも攻撃力はかなり高めで、「アイスロック」はダークスターに次ぐ単体攻撃2位の威力。
- →さぶざむ、カチカッチン、けっしょう、アイスロック、ダイヤモンドカッター
- 土のクリスタル
- 防御力が最も低いが、HPは最も高い。土と見せかけて無属性の技を使うためダメージを軽減しづらい。
- →がんせきガラガラ、すなあらし、すいじょうきばくはつ、ばくはつ、ストーム
- 風のクリスタル
- HPが最も低いが防御力が最も高い。名前の割に雷系の技を多用する。
- →ほうでんげんしょう、さくらふぶき、にじいろシャボン、でんげき、エレキテル、ライトニングボール
- ちなみにクリスタラーを先に倒すとクリスタル達は破壊され戦闘終了になる。
クリスタルのおまもり
クリスタラーを倒すともらえる装備品。
ゲーム中でも屈指の性能を持つ究極のアクセサリーにして、クリスタラーに勝利した証である。
「クリスタルのかがやきが力を与えてくれます」という不明瞭な説明文に加え、ゲーム内の表示ではステータスの上昇値が全く無いといういまいちパッとしない装備品なのだが、その実態は装備するとバトル開始時に攻撃力アップと防御力アップが同時に掛かり、即死技を防ぐという効果を持っている。
具体的にはジーノウェーヴ、またはツヨクナールとカタクナールの2つの効果が常に掛かった状態になるので開幕1ターン目から与えるダメージは1.5倍に増加、受けるダメージは半減されるため最初から全力で戦う事ができる。
ただし状態異常は防ぐことができず、「ひっぺがし」を使われるとバフ効果が解除されてしまうという弱点もある。とはいえ後者に関しては、クリスタルのおまもりを手に入れた時点では「ひっぺがし」を使える敵はもうラスボスのカジオー第2形態（棺桶モード）しか残っていないので、状態異常を使う敵に警戒するくらいだろう。
いつの日か 三次元の力をえて、
まだ見ぬ地に波動がおとずれる その時まで…
2023年にswitchで発売された、リメイク版『スーパーマリオRPG』でも変わらずモンスタウンの封印の扉の奥に出現する。発売前のトレーラー映像でも、11月2日に公開されたPVの最後で登場が確定したため「クリスタラーは出てくるのか」と心配していたファン達を喜ばせた。
クリスタラーに限らず、ゲーム内容が基本的には上述のSFC版とさほど変わらないままのリメイクとなっているため、扉の封印をといて挑戦できるのも同じ。27年の時を経てグラフィックが見違えるほど向上したswitchの世界でも、クリスタラーと4つのクリスタル達は平面の姿（ドット絵ともいう）のまま登場となるので時代を感じさせる一方でバチガイ感がより一層強くなった。
ちなみにリメイク版のBGMが流れる本作でも、クリスタラーとのバトル時だけはSFC版のものと同じ戦闘BGMが流れる。
だが今作では新規に実装された3人連携技が使いこなせたり、SFC版で猛威を振るったクリスタラーの「ダークスター」「フレイムストーン」をはじめクリスタル達が撃ってくる魔法攻撃にもボタンガード可能になっているものが増えたのでジャストガードが成功すればノーダメージでやり過ごす事もでき、弱体化とまではいわずとも少しは戦いやすくなっている。また通常攻撃の際にもクリスタラーの身体が発光しマリオ達の頭上にもアクションコマンドのサインが出てくるので通常攻撃にも対応しやすくなった。
また本作ではクリスタラーに勝利するとクリスタルのおまもりがもらえるのみならず、旅のアルバムにもクリスタラーと戦った1ページが追記される。このアルバムのページはジーノが書いており、クリスタラーを「そこまで悪いヤツとは思えなかった」と評している。（実際に作中では悪事を何も働いていない）
撃破すると封印の扉が消滅するのもSFC版と同様だが、発売前の紹介映像と情報では「ぴっかぴかいし」なる新たなアイテムが仄めかされており、このアイテムで扉の封印を解いていた。これらが示すのは果たして…？
再構築（リメイク）の先に何を感ずるか…行くぞ！（ネタバレ注意！）
リメイク版ではラスボスのカジオーを倒しエンディングを見た後にクリアデータを使ってゲームを再開すると、過去に倒したボスやライバル達とリターンマッチが可能となる。
いずれも大幅にパワーアップしているため、さらなる激闘が楽しめるのだが、その最後に再び待ち受けるのは…
星の降る丘で「再戦を願う」ボス達の願いたる紫色の星が落ちており、その中に
「さらなる力を得て復活し、再び我の前にあらわれし者を待つ」
という見るからに他の面子とは違う口調の願い事が確認できる。
そして再戦イベントを進め、ジョナサン・ジョーンズとの一騎打ちに勝利すると上述の「ぴっかぴかいし」を入手できるのだが、全ての再戦ボスに勝利することで再び出現した封印の扉をこの石で開放すると、なんと三次元の力を得て3D立体化したクリスタラーが出現、戦闘開始となる。
マリオ達が、復活したボスキャラたちの新たな願いを次々と叶えたことによって、その波動がクリスタラーの願いに共鳴したことによって彼は立体の姿を得て、再び復活を果たしたのであった。
ククク…とくと見るがよい！ 立体的世界に相応しい この姿！
再構築（リメイク）されし この世において、
やはり我こそが、最強の二の字を 受けつぐ者なり！
くらえ！三次元の空間に共鳴する じゃあくなる力を！
ドット絵の姿から現代のグラフィックへと新生した事で、もはやファイナルファンタジーシリーズに登場してもおかしくないような姿となった。ステータスも使用技も超強化され、最後の幻想に相応しい究極の力を見せつけてくる。
具体的には、開幕と同時に繰り出すFFシリーズでもおなじみと化した新技「メテオ」があり、「キャラのHP最大値から1をマイナスした数値の防御無視固定ダメージを与える全体攻撃」という凄まじい技で、HPを満タンにしていないと確実に戦闘不能にさせられてしまう（例えばHP最大値が150のキャラクターならば、149のダメージを必ず受ける）。しかも再戦時はこちらの素早さをどれだけ増強しても関係なく必ず開幕に先手でメテオを撃ってくるので、クリスタル達にトドメを刺される前に回復する以外どうしようもない。
その後もクリスタラーのターンが回って来るたびに4、3、2、1、とカウントダウンが始まり、カウントが0になるたびにメテオを繰り出してくるのでカウントが1になったらケロケロドリンクや3人連携技「まもってヴェール」などを惜しまず使いたいところ。
クリスタルを全滅させると、カウントダウンがゼロになった時に使用する技が上述のメテオから「ファイナルクロー」に変化、単体に9999の固定ダメージを与えてくるようになるほか、1ターンに2回行動するようになる。こちらはジャストガードで凌げば問題ないが、かつてないほどの長期戦でふっかつドリンクが尽きたタイミングでピーチがこの技で斬殺される悲劇もありうるだろう。
HPも4096からカンストの9999まで大上昇、しかもクリスタルが生存した状態でクリスタラーのHPがゼロになるとクリスタルがすべて消滅する代わりにHP全快で復活してしまう。カウントダウンが3になった時に使用する「ひっぺがし」も健在なほか、HPだけではなく魔法に消費するFPもカンストしている為、クリスタラーの魔法攻撃を打ち止めにさせるまでには約120～150ターン（またはそれ以上）という膨大な時間を耐え忍ぶ必要がある。しかも専用技である上述のメテオ（ファイナルクロー）はマリオ達の3人連携技と同様で消費FPゼロで発動可能な技なので、がんばってFPを枯渇させ技のパワーが尽きた状態に持ち込んでも5ターンに1度はメテオ（ファイナルクロー）を必ず撃ってくるため安心できない。
他の4体のクリスタルも強化されており、攻撃しない代わりにユミンパと同様こちらのコマンドをランダムで1つ封印してくる事もあるほか、今回はクリスタルを倒すと残っている敵達に能力上昇のバフ効果を与えて去っていくので、クリスタルを全滅させても最後まで油断はできない。
まさにクリスタラーが自称している通りエンドコンテンツに相応しい最強最後の敵である。
そして見事勝利すると、クリスタラーは三次元の力を失い平面の姿に戻りながら、「クリスタルのかけら」という最強の証をくれる。こちらはクリスタルのおまもりとは違い装備品ではなくだいじなもの扱いのアイテムで、単純にエンドコンテンツを完走した証、以外の意味は無い模様。
「マ・タ・キ・テ・ネ‥‥」と言い残し消えていくため、今度は封印の扉は消えず、もう一度扉に入ればなんと再戦も可能。撃破後の会話で、某地獄の帝王のように撃破までにかかったターン数を計上してくれるので、力と技と知略とアイテムを総動員して最短記録に挑むのも面白い。なお、速攻でクリスタラーを倒したら記念品アイテムをくれたり、クリスタラーがカジオーを討伐に行ってくれるといった隠しイベントは現状確認されていない。
他にも、クリスタラーに再度勝利したあとは旅のアルバムにまた1ページ追記されるほか、クリスタルのかけらを持った状態でカジオーを倒しエンディングを迎えると、モンスタウンの住人たちが映る場面でクリスタラーが部屋の隅にチラッと映る微笑ましい姿を見ることができる。
関連動画
関連静画
関連項目
- スーパーマリオRPG
- マリオBGMリンク
- カジオー
- スクウェア
- セシル・ハーヴィ（クリスタラーの台詞から闘ったようなことを匂わせる）
- 野村哲也（デザイン）
- 下村陽子
- 隠しボス
- 初見殺し
- エンドコンテンツ
- 音MAD
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