クリスタルとは、ゲーム『ファイナルファンタジー』シリーズに登場する象徴的な存在である。
概要
大きな力を持った無色、もしくはそれに近い色の透明なもので、現実でいう水晶のイメージが強い。強力な装備品として加工されるあたり、現実の水晶よりもはるかに高い硬度を持っているらしい。現実のような脆さでは設定上困るが。
Vまでの中世的旧作シリーズでは象徴的位置づけが特に強く、世界のバランスを保つなどストーリーに大きく関わることが多い。VI以降は世界観が機械文明などに変更され一転、装備名のみの出演や出番なしだったりで影が薄い。
クリスタルを加工して作られた武具は終盤に手に入ることが多く、非常に強力。概ね、「銅(ブロンズ)<魔法銀(ミスリル)<金(ゴールド)<四大元素<クリスタル<源氏」といった位置付け。
『クリスタルクロニクル』シリーズにも登場する。近年ではメインシリーズで目立たないクリスタルも、こちらのシリーズではタイトルにつくだけあって物語の中心的な存在。
『FFVI』『FFVII』『FFX』にクリスタルは登場せず、魔石、マテリア、スフィアといった特有の物質が登場する。
決してただの石ではない。
各作品におけるクリスタル
ファイナルファンタジー(第1作)
- 記念すべきシリーズ初作品。クリスタルもこの作品で初登場。
- 世界の理である四大元素(土水火風)を4つのクリスタルが司っている。
- カオス(混沌)にクリスタルの力を奪われたために、風は止み、海は荒れ、大地は腐り、世界は暗黒に包まれた。
- 火のカオスは物語開始時はまだ眠りについており、彼女が目覚めると世界がすべて焼き尽くされてしまうらしい。
ファイナルファンタジーII
- 究極の魔法が封印されている。
- 能力アップと魔法が覚えられるだけの、割とガチでただの石。喋る。
- 習得できる究極の魔法は同レベルの熟練度の魔法と比べれば多少強力だが、ダメージ計算が分かりづらい事、威力をあげるのが非常に面倒な事、登場が遅い事などから、システムに愛されなかった魔法と言える。
ミンウェ…。
ファイナルファンタジーIII
- 光と闇のクリスタルが土水火風の4つずつ(計8つ)存在し、光と闇のパワーバランスが崩れると力が氾濫して、世界を無に帰す「暗闇の雲」を生み出す。 \キャーオバサーン/
- 長いうえにセーブ不可で有名なラストダンジョンは、クリスタルでできた塔。
- 無との関係や、クリスタルごとにジョブを得るなど、クリスタル設定の多くはVに引き継がれている。
ファイナルファンタジーIV
- 地上に土水火風を司る4つのクリスタル、地底に4つの闇のクリスタルがあり、すべてのクリスタルを集めることで月と地上を繋ぐことができる。
- ラストバトルではパラディン(聖騎士)の聖なる力をクリスタルに込めることで、憎しみや悪しき心の権化であるラスボスをうち破っている。
ファイナルファンタジーV
- 主人公たちが生きる世界では風水火土の四大元素をクリスタルが司っており、シドがクリスタルの力を増幅させる装置を作ったことで人々の生活はより豊かなものになる。しかし、この装置や魔物により、クリスタルは危機を迎える。
- クリスタルが失われると自然も徐々に力を失い、風は止み、水はにごり、火は衰え、大地はやせ細っていく。
- バッツが風「探求」・レナが水「いたわり」・ファリスが火「勇気」・ガラフ(クルル)が土「希望」の心を各クリスタルより継ぐ。
- 上記の世界(通称・第一世界)のクリスタルは、本来のクリスタルを半分に分けた片割れであり、別の世界(第二世界)の片割れが砕け散る事によって世界は融合し本来の姿(第三世界)を取り戻すが、同時に無の力も復活する。
- 1000年前にクリスタルを分けて世界を2つにした目的は、無の力を封印するため。
- 暁の4戦士はクリスタルの力でエクスデスという悪を封印し、主人公たち光の4戦士は砕け散ったクリスタルの欠片の力を借りることによって、色々なジョブの力を使いこなす。
- エンディングではクリスタルのかけらに力が戻ってクリスタルが復活。無の力を退け、世界が再生する。
- この作品以降、しばらくクリスタルは登場しなくなる。
ファイナルファンタジーIX
- テラ、ガイア両方の星の中心に存在し、魂の循環をつかさどる存在。なお、IXの主な舞台はガイアである。
- 死者の魂に刻まれた記憶を蓄積することで成長する。循環がとまると成長は止まり、星も衰退する。そのため若いガイアを乗っ取り老いた星テラと融合しようと企むガーランドは、イーファの樹を使ってガイアの循環をとめようとする。
- 召喚獣もここから生まれ、クリスタルのエネルギーが強いほど強力な召喚獣が生み出される。すなわち、老いたテラのクリスタルから生み出される召喚獣より、若いガイアから生み出された召喚獣が勝る。
- 2つの星は別次元にあり、それをつなぐ「輝く島」ではそれぞれのクリスタルから光がもれ出ている。
- シリーズとしては久々の登場で『クリスタル、再び』のキャッチコピーと共にタイトルロゴにも描かれている。
- ただし登場するのは本当に終盤。PRで目立つ分、その扱いの少なさに不満を持つ人もいるとか。
- 設定上は重要な存在だが、とにかく出番が少なく、ゲームだけで複雑な背景を理解するのは難しい。とはいえゲーム進行に支障が出るものではなく、IXをより深く知りたい人向けの設定である。
ファイナルファンタジーXI
ファイナルファンタジーXII
- ミストを含んだ石「魔石」=「クリスタル」。
- ミストを失うとただの石になる。
- レイスウォールが神から授かったとされる「神授の破魔石」と、それを基にドクター・シドが創りだした「人造破魔石」がストーリーの鍵を握ることとなる。
ファイナルファンタジーXIII
- さまざまな機械や生物を生み出す存在。
- クリスタルがコクーンやファルシを創造した。
- ルシは使命を果たすとクリスタルになる。
- クリスタルの力によってキャラクターが成長する。
- ルシが烙印から生成するクリスタルから召喚獣が召喚される。
- クリスタルはコクーンを救った。
関連項目
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