クリスチーナ・マッケンジーとは、機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争に登場するキャラクター。
声:林原めぐみ
概要
連邦軍に所属するテストパイロット、階級は中尉。ガンダムNT-1の専属パイロット。
愛称はクリスで、ファンからもこちらの呼び方が浸透している感がある。
赤みのある髪の毛が特徴的で、デザインイメージは、キャラの立ち位置そのものである「隣に住んでいるお姉さん」。
本分は技術屋(コンピュータ関連)であり、テストパイロットとしての腕をかわれたのは新人とは思えないセンスを見せたためであるとされている。そのため理知的で大人びたように見えるが、初対面のバーニィを泥棒と間違えてバットで殴りかかるなど、見た目によらず気は強い(余談だが、そのせいで機動戦士SDガンダムではキレてバットをぶん回すキャラとしてパロディされてしまった)。
前述のように操縦センスはあるものの、いくらクリスでもガンダムNT-1の性能をフルに出し切ろうとすると扱いきれないため、テスト時は出力を相当落としこんで使用している。これは腕が悪いわけではなく、ガンダムNT-1の性能がいろいろとおかしいだけである。
劇中ではガンダムNT-1に搭乗し、自身の搭乗機を破壊しようとするサイクロプス隊の面々と交戦、最終的にはバーナード・ワイズマン(バーニィ)が搭乗していたザク改との交戦で自機を大破させられてしまう。
しかしクリス自体は大きな怪我こそ負ったものの命に別状はなく、物語の最後には地球へ転属する。
クリスは劇中でバーニィと惹かれ合うような描写がなされていたが、最後までザク改のパイロットがバーニィと知ることはなく、そのことを知るのはアル少年だけとなってしまった。後のドラマCDではバーニィに対して好意的な文面を記すなど、もしバーニィが生きていれば恋人同士になっていたかもしれない。なお、その手紙の中で軍の仕事をやめるという話もしており、元来軍事関係の仕事は彼女の性に合わない様子。
0080の特殊性(主人公が戦争を知らない少年)から、ゲーム作品ではクリスがガンダムのパイロットということもあり彼女がよくピックアップされている。
そのためクリスが0080の主人公だと勘違いされがちだが、あくまでクリスはガンダムNT-1のパイロット+主人公の幼馴染のお姉さんという役割でしかない。
そのためクリスが主人公だと思って0080を見て、クリスの意外な出番の少なさに驚く視聴者もいるようだ。
余談
第四次スーパーロボット大戦ではバーニィと後に結婚するという幸せな展開で幕を閉じている。なお夫は私立探偵になるという、一風変わった戦後設定となった。
その他、スーパーロボット大戦シリーズでは基本的に「バーニィと交戦しても、戦いの中でザク改のパイロットがバーニィであることに気づく」などして戦いをやめ、和解するエンドが多い。その後バーニィは基本的に自軍加入する。
ゲームではパイロットとしての能力を低く設定されがちである。これはファンから「アレックスはクリスじゃなくてアムロが乗っていれば壊されずに済んだんだ!」と言われがちなこと、つまりガンダムでザクに負けたというイメージによるものも強いようだ。
とはいえ、実際クリスは叩き上げでもなんでもなく、「技術屋」としてテストパイロットをやっているので、能力値が実戦パイロットより劣るのはちゃんと原作の設定を再現してのことともいえる。
先にも記したが、機動戦士SDガンダムではバットを振り回す暴力的なキャラとして描かれている。しかもキレた際は当時流行っていたスケバンのような悪い言葉遣いで暴れまわる。普段はおしとやかなのに…という展開の作品もあるため、SDスタッフからはどうやら二面性のあるキャラだと扱われていたようだ。
外伝作品のゲームブックにおいては名実ともに主人公として設定されている。
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