クリスマス・エクスプレス(Xmas EXPRESS)とは、JR東海が制作したCMのシリーズである。
概要
1987年4月の国鉄分割民営化後にJR東海が制作した東海道新幹線をテーマにした「エクスプレスシリーズCM」の一つ。
1988年放送の「ホームタウン・エクスプレス(HOME-TOWN EXPRESS)」のクリスマス編に続く形で、翌1989年から「クリスマス・エクスプレス(Xmas EXPRESS)」シリーズとして放送していたものである。
1992年放送の作品を最後に同シリーズは休止されるが、2000年に一度だけ復活している。
なお、このシリーズに登場している車両は100系(1988年~1992年)と700系(2000年)のみである。
放映されたのがバブル期で景気が良かったこともあり、1分間の長尺、ロマンテッィクなストーリー、そしてこのCMシリーズのおかげで山下達郎の代表曲となった「クリスマス・イブ」、それぞれの相乗効果で名作CMとして話題となった。
現在も『伝説のCM』として語り継がれており、テレビ番組等で取り上げられる事がある。
なお、クリスマス・エクスプレスのCMは東海道新幹線50周年記念サイトで公開されている。
ちなみに、山下達郎の「クリスマス・イブ」の楽曲自体は『きっと君は来ない 一人きりのクリスマス・イブ』という歌詞に代表される、どちらかというと秘めた想いを叶える事ができないという、CMの内容とは真逆の失恋に近い内容の作品である。
「クリスマス・エクスプレス」シリーズ一覧
1988年(ホームタウン・エクスプレス X`mas編)
主演は深津絵里。ムーンウォークは武口明が、恋人役は鶴田史郎が演じている。
主題歌となる山下達郎の「クリスマス・イブ」はこの年から採用されている。
ロケ地は岐阜羽島駅。
1989年
クリスマス・エクスプレスシリーズの第1作で、主演は牧瀬里穂。彼氏役は長沢幸男が演じている。
ロケ地は名古屋駅。
1990年
1991年
シリーズ第3作。主演は溝渕美保。
Xmas表記が誤った表記(X`mas)から戻ったのはこの年から。
1992年
シリーズ第4作。主演は吉本多香美だが、台詞は富田靖子が吹き替えをしている。
主題歌を歌う山下達郎が出演していたりする。
ロケ地は名古屋駅。
2000年
8年ぶりに復活したシリーズ第5作。主演は星野真里で、深津絵里(`88)と牧瀬里穂(`89)がゲスト出演とナレーションを担当している。
この作品以降クリスマス・エクスプレスシリーズは制作されていない。
パロディ
同CMが放送された1990年代、「とんねるずのみなさんのおかげです」や「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」でパロディが放送されている。ちなみに前者はキセル乗車疑惑で駅員に捕まえられて大暴れするという内容で、「キセル乗車はやめましょう」というテロップが流された(ちなみにJR東海は同番組のスポンサーであった)。
時が流れて2018年、「新幹線変形ロボ シンカリオン」の第49話で1988年版の、第50話で1989年のパロディが放送された。勿論2014年までアニメに対して許諾を一切認めなかったJR東海の許諾を得たうえでの放送である。
関連動画
関連静画
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関連項目
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