クリス・レッドフィールド(Chris Redfield)とは、サバイバルホラーゲーム『バイオハザード』シリーズの登場人物である。
シリーズにおいて最も中心的な主人公のひとりで、クロスオーバー作品である『MVC3』や『PROJECT X ZONE』シリーズにも参戦している。
概要
ラクーン市警特殊部隊『S.T.A.R.S.』アルファチームのメンバー。ポジションはPM(ポイントマン)。
年齢は25歳(『1』『CV』)→35歳(『5』)→40歳(『6』)→43歳(『7』)。身長181cm、体重80.4kg(『CV』では80.5kg、『5』では185cm、98kg)。
S.T.A.R.S.配属以前はアメリカ空軍に所属しており、戦闘機やヘリの操縦はお手の物。また射撃の腕前もチーム1で、数々の大会で優勝している。
クレア・レッドフィールドという大学生の妹がいて、両親が既に死別していることから唯一の肉親として大切にしている。妹に武器の扱い方などの手ほどきをおり、その結果彼女は民間人とは思えない高い戦闘力を身につけた。可愛がり過ぎではないだろうか…。
不器用な性格で、よく大事なアイテムをなくす事に定評がある。
シリーズ1の初っ端からハンドガンをなくすところや、コード:ベロニカでは登場早々、装備品入りのバッグを崖の下に手を滑らせて落としており、多くのドジっ子属性を持つプレイヤーを萌えさせた。
バイオハザード
シリーズ初登場。
アークレイ山で発生した猟奇殺人事件を疑問視したラクーン市警は、先んじてS.T.A.R.S.ブラヴォーチームを調査に派遣。しかし彼らが消息を絶った為、クリスを含むアルファチームが調査に向かった。
そこでブラヴォーチームの墜落したヘリが見つかり、更にゾンビ犬の襲撃を受けたメンバーは洋館に逃げ込むが、そこで彼らが見たものは……
ジルに比べて体力が高い、武器を構えるのが早いなどのメリットがあるが、アイテム所持制限がジルより厳しい、強力な武器のグレネードランチャーが手に入らない、イベントを自力でこなせない場合が多い(他の仲間の協力が必要)などのデメリットがある。そのため、上級者向けとなっている。
一方で体力の高さを生かし、力技で難所を突破することも可能。
バイオハザード2・3
キャラクターとして登場はしないが、何をしていたのかがジャーナルや後日譚で明らかになっている。
『1』の洋館事件から生還後、t-ウィルスの存在およびアンブレラの関与について報告するが、アンブレラに内通している署長ら上層部による妨害工作により、有耶無耶となってしまった。その後は上から警戒されないようにつとめて能天気に振舞いながら裏では独自調査を進め、G-ウィルスの存在に辿り着く。調査の為休暇に偽装してヨーロッパに旅立ち、ラクーンシティの大災害からは逃れる事ができた。
しかしクレアを巻き込まない為に連絡を絶っていた事が裏目に出て、消息を尋ねにラクーンシティを訪れた彼女を結果的にバイオテロとの戦いに巻き込んでしまっている。
『2』では警察署内のオフィスにエレキギターや派手なジャケットが飾られており、机の上は取っ散らかっている(『1』では楽譜が読めないので本当に弾けるかどうかは不明)。また大会優勝トロフィーやメンバーで撮影した写真が見られる。
リメイクである『RE:2』では偽装の為にヨーロッパから手紙を送り、呑気に休暇を満喫している事を自慢しているが、これを読んだクレアは「クリスらしくない」と看破している。
バイオハザード コード:ベロニカ
もう一人の主人公として登場。
クレアがアンブレラに捕らえられてロックフォート島に連れ去られた事をレオンからの情報で知り、単身島に潜入。しかしそこで、死んだはずの因縁の相手との思わぬ再会をする。
本作では「妹の為に戦うお兄さん」という漢属性を発揮。奇しくもラスボスであるアレクシアと、その兄アルフレッドの関係(女王蟻と働き蟻)とは対照的になっている。
エンディングで炎に呑まれそうになりながらもクレアのところへ向かう姿は、多くのプレイヤーの胸を熱くさせた。
後半のシナリオでは基本的に彼を操作することになるが、クレアの所持品が自動的にクリスに渡されることはない。そのため、クリス編で使いたいアイテムはあらかじめアイテムBOXに入れておかないと持ち逃げされてしまうという初見殺しな仕様となっている。
バイオハザード アンブレラクロニクルズ
2003年。ロシア政府が結成した対アンブレラ特殊私設部隊(後のBSAA)に参加。アンブレラを裁判で裁く上で重要な証拠を入手するためジルと共にロシアのコーカサス研究所への摘発作戦へ身を投じる。
バイオハザード リベレーションズ
2005年。製薬企業連盟が立ち上げた対生物兵器NGO・BSAA(Bioterrorism Security Assessment Alliance)に所属、11人の創立メンバー「オリジナル・イレブン」の一人となる。
ジェシカ・シェラワットとバディを組みテロ組織「ヴェルトロ」を追う任務中 突如失踪した彼を、ジルとパーカー・ルチアーニが捜索するところから物語は始まる。
詳しくはネタバレになるので避けるが、今回は正義感溢れ、仲間を大切にするタフガイな彼の姿を存分に堪能することが出来る。最早定番となっているドジっ子イベントもバッチリである。
バイオハザード5 LOST IN NIGHTMARES
2006年。アンブレラ創設者オズウェル・E・スペンサー逮捕のため、とある洋館へジルと共に突入する。しかしすでにスペンサーはウェスカーに殺されており、ジルも谷底へ落ち姿を消した。
バイオハザード5
2009年。アフリカでのバイオテロの調査の中「ジルが生きている」という情報を掴み、オリジナルイレブンの権限を行使して自ら強引に調査部隊に入りアフリカへ向かう。クリスは現地BSAA隊員であるシェバ・アローマと合流。しかし意気投合する暇もないまま、クリスはある男と再会する……。
本作自体が賛否両論という原因の一つに、本作での彼のキャラクター性がいまいち薄い事に挙げられる。
また、本作のクリスは1・CVとは似ても似つかぬほど筋肉がムキムキ、というかもはやただのゴリラだったため「実は同姓同名の別人じゃね?」とネタ半分で言われたりもした。
おかげでついたあだ名が「ゴリス」だったりする。ゴリラのことクリスって言うのはやめろ
一応こうなったのにはきちんと理由があり、CVで人間をやめたウェスカー相手に辛酸をなめた際、己の力不足を認識。訓練による徹底的な肉体改造により、瞬発力は残しつつ筋力を上げに上げた結果、あの姿になっている。そのパワーは最早B.O.W級と言っても差し支えなく、多くのマジニがさつじんパンチの餌食となったのだった。
本編中では装備を紛失することはなかったものの、追加コンテンツ『LOST IN NIGHTMARE』終盤で穴から落ちた際に装備を全て失っている。
バイオハザード ザ・マーセナリーズ3D
3DS初のバイオハザードであり、ミニゲームのマーセナリーズを独立させたソフト。こちらでは初期から使用できるキャラとなっている。
装備は定番のハンドガン・ショットガン・ライフル。威力がある反面隙が大きいものもあるが、概ねバランスよく整っている。体術も吹っ飛ばしから追撃、即死体術まで一通り揃っており扱いやすく、主人公らしいバランス型と言えるだろう。
バイオハザード ザ・ステージ
2010年8月。西オーストラリア/フィロソフィー大学でバイオテロが発生。ピアーズ・ニヴァンスを伴い鎮圧に向かう。そこで大学教授として働いていたレベッカ・チェンバースと再会する。
バイオハザード 〜マルハワデザイア〜
『6』の前日譚に当たる、シリーズ初の公式漫画化作品に登場。
主人公ではなく、頼りになる救援といった立ち位置。
2012年。BSAAアドバイザーのダグ・ライト教授に会いに行くも、教授は予定日になっても大学に戻らなかった。教授の性格からして何かあったのではと不安を覚え、部下のピアーズ・ニヴァンス、極東支部の女性エージェントであるメラ・ビジの3人で、教授が向かったアジア最大の学校・マルハワ学園へと向かう。
バイオハザード6
5に引き続き、主人公の1人として登場。
『2』『4』の主人公、レオン・S・ケネディとの初の共演作となる。
2012年12月。イドニア共和国における紛争と並行して発生したB.O.W.鎮圧に際し、部下を大勢失い、トラウマで記憶喪失になり、現場を離れる。
2013年6月。病院を抜け出し、酒に溺れる荒れた生活を送っていたところを、部下にして今作の相棒であるピアーズ・ニヴァンスによってBSAAに引き戻され、中国でのバイオテロの対処に向かう。
悲惨な現場を前に記憶を取り戻し、きっかけとなった事件の黒幕を憎しみをもって追跡。しかし単なる「仇討ち」ではなく本来の使命を優先、最重要容疑者として逮捕する事を決意する。お馴染みさつじんパンチも健在。
バイオハザード: ヴェンデッタ
2014年。国際指名手配犯を追っていた部下が失踪。メキシコへ捜索しにいく。
バイオハザード7 レジデント イービル
2017年7月。本作では旧アンブレラの「負の遺産」回収を責務とする対バイオテロ専門の民間軍事会社・新生アンブレラ(ロゴマークの赤が青になっている)に招聘された指揮官となっている。
往年の造型から一転、リアルに寄せた為か幾分スリムになっており、何があったのかとファンからは心配された。
終盤、主人公のイーサン・ウィンターズを救出する為に登場。
DLC『Not A Hero』では主人公。E型特異菌の感染者であり重要参考人でもあるルーカス・ベイカーを捕まえる為、デストラップや怪物だらけの鉱山や研究所を走り回る。
バイオハザード ヴィレッジ
2020年6月12日の「PS5 - THE FUTURE OF GAMING SHOW」にて製作が発表。公開されたファーストトレイラーでは多少老けてゴリラに戻っている。
ハンドガンを手にイーサンの妻・ミアと思しき人物を撃つ場面があり、イーサンの日常を奪ったとされる。その「暗い横顔に歴戦の勇士の面影はなかった」とあるが……?
PROJECT X ZONE シリーズ
『リベレーションズ』準拠でジルとのペアユニットで参戦。
ゾンビだろうがアラガミだろうが悪魔だろうがアッパーで天高くカチ上げる。
MARVEL VS. CAPCOM 3
『5』のゴリラ仕様にて初参戦。
トレイラーではマーベル代表ゴリラのハルクを相手にハンドガン一丁で渡り合い、アイアンマンの攻撃を受けて墜落するモリガンの手を咄嗟に掴んで救出。その後ウェスカーとマグニートーと対峙、ハルクと共闘する姿が描かれた。
豊富な重火器を用いた遠距離戦をメインとする。アルティメット版では匍匐状態から撃つ「プローンショット」が強化、連発による牽制が可能となった。
キャスト
関連動画
関連商品
関連項目
- バイオハザード
- バイオハザード コード:ベロニカ
- バイオハザード5
- バイオハザード リベレーションズ
- バイオハザード6
- バイオハザード 〜マルハワデザイア〜
- バイオハザード7
- R.P.D.
- クレア・レッドフィールド
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