クロックタワー(CLOCK TOWER) とは、ヒューマンから発売されたゲームおよびシリーズである。
概要
『セプテントリオン』『ザ・ファイヤーメン』に続く、パニックソフト第三弾にして完結作。
1995年、スーパーファミコン用のアドベンチャーゲームとして第一作目が発売。
その後『クロックタワー2』『クロックタワー ゴーストヘッド』『クロックタワー3』が発売された。
2016年には本作の精神的続編「NightCry」が発売された。
正体不明の殺人鬼が住む館に招かれた主人公が、殺人鬼を始めとした様々な脅威から逃れつつ、謎を解いて館からの脱出を図る。
基本的に主人公は殺人鬼に対して反撃手段を持たず、逃げる・隠れるといった手段で身を守る事になる。その特性上、実況プレイ動画や実況生放送によく使用されるゲームである。
2008年に本作が映画化されるという報道があったが、それ以降情報は無い。[1]
キャラクター
- ジェニファー・シンプソン
- 本作の主人公。黒髪の美少女。
ダリオ・アルジェントのホラー映画「フェノミナ」の主人公を演じたジェニファー・コネリーがモデル。フジテレビCSの「ゲームセンターCX」第53回で有野課長が「石原真理子」と言ったことからニコ動内でも石原真理子と呼ばれたりする。
壁を破壊したり、でかい板を片手で持つことしかできない、非力でか弱い女の子。
幼い頃に両親を失い、グラニッド孤児院で育てられた。14歳の時、養女として三人の少女と共にバロウズ邸に迎えられるが……実は儀式の生贄として選ばれており、更に行方不明だった父もバロウズ家に関わっている事が後に判明する。本人にもバロウズ家の血が流れており、これは生贄に必要な要素だった。またあるエンディングにおいて車を運転できる事が解る。14歳だろ?無免許じゃね?とか思わないこと。 - メアリー先生
- ジェニファー達が育ったグラニッド孤児院の教師。養女を迎えたいとするバロウズ家から依頼を受け、ジェニファー達4人と共にやってきた。ヒステリーもちで生徒からは少し煙たがれてる。顔がデヴィ夫人に似ているため、ニコ動内でたまにデヴィ夫人と呼ばれることが多々ある。35歳。
事件の真犯人にして殺人狂。本名はメアリー・バロウズ、バロウズ家当主の妻だった。奇形の息子を当主との間にもうけており、呪われた血を維持する為の生贄としてジェニファー達を養女に迎えると偽り、バロウズ邸に連れてくる。 - アン
- ジェニファーの友達その1。茶髪のロングヘアーの女の子。性格はちょっとわがまま。4人の中では年長の15歳。ジェニファーの心の中のことを読めたりする。あるエンディングで生き残ることもできる。ジェニファーと同じく生贄としてバロウズ家に引き取られた。
- ローラ・ハリントン
- ジェニファーの友達その2。金髪の女の子。水色の服。性格はおっとり。年齢は14歳。あるエンディングで生き残ることもできる。ジェニファーと同じく生贄としてバロウズ家に引き取られた。
- ロッテ
- ジェニファーの友達その3。赤毛のショートカット。よく男の子と間違えられるが女の子。活発で快活。年齢は14歳。どのルートでも生き残ることができない可哀想な子。
- ウォルター・シンプソン
- 行方不明になっていたジェニファーの父。死体として娘とご対面する。元は産婦人科医でメアリーの出産の立ち会いでバロウズ邸に行くが、生まれてすぐのダンとボビィに右腕を食いちぎられる。更にメアリーの手により密室に閉じ込められ死亡。彼(の死体)に会うといいエンディングが狙いやすい。
バロウズ家
- サイモン・バロウズ
- バロウズ家の当主。養子を迎えて養育したいと孤児院に連絡を取り、ジェニファー達を迎え入れる事になるが……
実際には中庭の牢屋に9年間ほど閉じ込められている。妻・メアリーから長らく虐待を受けており、とうに発狂している。また極度の飢餓状態に置かれており、遭遇した時には食べ物を持ってないとその場で襲われてゲームオーバーになってしまう。 - バロウズ夫人
- サイモンの妻。本名はメアリー・バロウズ。
- ボビィ・バロウズ
- 本作のシザーマン。性格は非常に残虐。メアリーの息子で年齢は9歳。体機能が不完全で3日しか生きることができない。時を固着(時計塔を停止)させ、不死になっていた。
- ダン・バロウズ
- 巨大な赤ん坊。別名ピザーマン。ボビィ双子の兄で年齢は9歳。強力な念動力と透視能力を持ち、屋敷内で様々な怪奇現象を引き起こしていた。PS版の追加イベントだと生き残ってるような伏線が。ボビィに比べ体機能が完全体に近い。「2」のシザーマン。
初代バロウズ当主は百年戦争から帰還してから極端に死を恐れるようになる。そして邪教にハマる。バロウズ家に怪物が生まれる原因。
システム
- 直接ジェニファーを動かすのではなく、基本的に移動・調査などは特定の場所「クリックポイント」にカーソルを合わせて指示する事になる。
- 体力(疲労)の概念が設定されており、ジェニファーを立ち止まらせてしゃがませる事で回復できる。走るだけでも体力が減る為、こまめの回復が必要。
- 移動中にフラグを立てる事でシザーマンが登場、追いかけられる事になる。この時クリックポイントに一定の制限がかかり(追われている状況で調査は不可能)特定の状況を用いてシザーマンから逃げるか撃退するかしなければ解除されない。
- シザーマンやその他の脅威に対してジェニファーがピンチになった時、指定のボタンを連打すると回避が出来る。その名もRSIシステム、正式名称は「Renda Sezuniha Irarenai(連打せずにはいられない)システム」。
- ただしジェニファーの体力が最低(顔アイコンの背景が赤)の時にはRSIシステムは使用できず、有無を言わせずゲームオーバーになる。また特定のフラグを立てるとゲームオーバーに直結するケースもある。
シザーマンについて
シリーズの代名詞とも言えるシザーマンは、その圧倒的存在感で人気が高い。
単にプレイヤーの恐怖心を煽るだけでなく、ゲーム中での(色んな意味で)意外な行動からネタ的な人気もある。
ニコニコ動画内ではとある実況プレイヤーが「シザーマン」のことを「吉田」と名付けたことから、コメントでもそう呼ぶ傾向にある。ただしあくまでニコニコの実況動画から派生したネタなので、あまり関係ない動画や掲示板でその名称を持ち出すと厄介がられることがあるので注意。
シリーズ
関連動画
関連項目
脚注
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