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この項目は、ネタバレ成分を多く含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
クローバーフィールドとは、SFホラーのアンソロジーシリーズである。主に映画作品が展開されている。
各作品は「クローバーフィールド」というタイトルは共通するものの、それぞれの作品には直接的な繋がりは無く、全体として「クローバーフィールド・ユニバース」という世界観に属する物語であるという形になっている。
主人公らが未確認の生物や異常な状況に直面するというのが各作品の共通の骨子となっている。また、何らかの形で「クローバーフィールド」という単語が作中に登場する。
クローバーフィールド/HAKAISHA
『クローバーフィールド/HAKAISHA』( - ハカイシャ)は、2008年1月18日にアメリカ合衆国で公開されたJ・J・エイブラムス制作、マット・リーヴス監督によるSF・怪獣・パニック映画。日本では4月5日公開。自由の女神の首が飛んでくるだけの予告編、youtubeで配信される謎だらけのCM等で米国で話題となった。
あらすじ
日本への栄転が決まったロブのお祝いパーティーの最中、突如大きな爆発音が鳴り響く。外の様子を見に屋上へ上がった一行は沸き上がる爆炎を目撃、慌ててマンションの外へ出ると今度は自由の女神像の頭が吹っ飛んでくる。人々がパニックに陥る中、さらには突如ウールワースビルが倒壊、周辺は粉塵に襲われる。カメラはビル倒壊の直前、摩天楼の中を蠢く巨大な影を捉えていた。
概要
モキュメンタリーのパニックムービーであり、全編にわたってハンディカムで撮影しているシチュエーションになっている。逃げ惑う一般人に焦点を当て、リアルな恐怖や不安感など、怪獣映画を新たな切り口で描いた作品。バッテリーだとかテープだとか突っ込みたくなるが、録画時間については記録映像(映画の内容)が全てで、事件勃発から最後の攻撃までの7時間余りずっと録画をしていたわけではなく、幾度も録画の中断と再会を行っている(撮影者の主観で進むノベライズ版ではわかりやすい)。カメラの異常な頑丈さについては何も言うまいが。似たような映画に『ブレアウィッチ・プロジェクト』が存在する。撮影がヘタクソ手持ちであるため、苦手な人は物語とかパニックとか以前に画面酔いでまともに見られないので注意が必要。
今作はエイブラムスが来日した際、ゴジラのフィギュアから怪獣文化に感銘を受けたことをきっかけに企画された作品。作品内にもゴジラ作品へのオマージュが随所に見られ、作中唯一使われている音楽であるエンドクレジット「ROAR!」は伊福部昭へのリスペクトに満ち満ちている。また、作中の特定のシーンに『原子怪獣現る』『放射能X』『キングコング』といった米製怪獣映画のモンスターが1コマだけ挿入されているというお遊びがなされているが、当初はゴジラも入れられる予定だった(版権の関係で断念された)。ちなみに、ハリウッド版ゴジラの評価がコケたことはハリウッドの怪獣映画敬遠を招き、本作の制作にも影響を及ぼしていた模様。
ゴジラが核や戦争のメタファーであったように、今作で9.11を思い出す人も多いが、エイブラムスは「それが目的ではない」と語っている。ただし、「原爆の恐怖から生まれたゴジラのように、現代人が抱く不安をテーマにした」と監督のマット・リーヴスがコメンタリーで語っており、劇中にもテロを想起させるシーンや「またテロ?」というセリフなどもある。
怪獣
今作の事件は、ゴジラとかエイリアンとかカマドウマとか、怪物だったり気味の悪いものをいろいろ足して5乗根をとったような奇っ怪な生物が犯人。ちなみに作中少なくとも2体は登場している。
ゴジラに感銘を受けただけに特性は非常に日本的で、デザインこそ上記のようにアメリカナイズなものであるが、米産モンスターとしては異例の無敵さを誇り、米軍の攻撃をものともせずビルをなぎ倒したり突き破ったりしながら、マンハッタン島を蹂躙した。
ちなみに、ハリウッド版ゴジラが息絶えた場所であるブルックリン橋を尻尾の一撃で叩き割るという、皮肉めいたことをやってのけている。
体には小さな(それでも人間大はある)寄生虫が無数に張り付いており、皮膚から剥がれ落ちた後は独自に人間を襲っていた。寄生虫の牙には毒なり細菌なり体によろしくないものが含まれているらしく、噛まれた者は劇的に体調が悪化し、目や鼻から出血した後、腹部が膨張・破裂し死亡してしまう。
10 クローバーフィールド・レーン
HAKAISHA公開の後、続編の話は度々出ていたものの結局実現せず、立ち消えになっていたと誰もが思っていた2016年1月に突如として公開が発表された第2作。前作と同じくJ・J・エイブラムスがプロデューサーを務める。
しかしながら直接的続編ではなく、「血縁関係」「魂の継承者」であり、前作の登場人物や怪獣は登場せず、それゆえ「クローバーフィールド2」と呼んでいないということがエイブラムス自身によって公表されている。監督はダン・トラクテンバーグ。米国では3月11日、日本では6月17日に公開された。
あらすじ
主人公のミシェルは都会を離れ、ドライブへと出発する。しかし夜道で事故に遭い、気を失ってしまう。
気が付いたミシェルは謎の地下室に監禁されていた。そこに現れたハワードという男から、ここはシェルターであり、地上は何者かの攻撃により汚染されてしまったが、彼女はハワードによって助けられたと聞かされる。
ミシェルはハワードの言葉を疑いながらも、もう一人の同居人エメットを含めた3人でシェルター内での共同生活を始めるが…。
概要
前作とは打って変わって密室でのサスペンスが作品の主な要素となっている。PVや予告などでもモンスター等のパニック要素が多くピックアップされているため、ある意味では前作を視聴している者ほど実際に視聴すると事前のイメージとの違いに戸惑うかもしれない。モンスター自体はしっかり登場する。
また今作はモキュメンタリー形式ではなくなったため、前作で酔ってしまいまともに見られなかった人には安心。
エイリアン
今作に登場するのは、謎のエイリアンシップ。複数存在し、各地を襲っているらしい。
地表に有毒のガスを撒くことで生物を死滅させるほか、地表の物を掴むアーム、口などを有している。
また小型のぷよぷよ金属兵器も登場し、こちらは歯らしきもので人に襲い掛かる。
ミシェルの反撃でシップが撃退されたほか、人類側の攻撃が成功している地域もあるため、HAKAISHAほどの強敵ではない…はず。
クローバーフィールド・パラドックス
2018年2月4日に事前予告無しで突如公開された第3作。
Netflix独占配信。
関連動画
クローバーフィールド/HAKAISHA
10 クローバーフィールド・レーン
何らかの関係あり?
大体あってる
※本編の映像はありませんが作品イメージは大体あってる為、一応ネタバレ注意
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関連項目
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