クワガタアリ(Harpegnathos venator)とは、アリの一種である。
概要
体長20mmほどと大型のアリで、東南アジアに生息している。
「クワガタ」と名の付くことからわかるように、長く鋭い顎が特徴的。
眼も大きく視力が優れており、これで獲物の姿を捉え、至近距離に近づくと、ジャンプして獲物に襲いかかる。
そして、獲物を鋭い顎ではさみ、毒針で仕留めるのである。
オーストラリアに生息するブルドッグアリと見た目が似ているが、
「30カ所刺されたら、人間も死ぬ」と言われるほど強い毒を持っているブルドッグアリと比べると、
クワガタアリの毒性はだいぶ弱い。
それでも毒は毒だし、噛まれると当然痛いので、素手で触るのは避けたほうが賢明だろう。
飼育
最近では、巣の中での活動を見ることができる、専用の飼育ケースが販売されているなど、
ペットとしてのアリの需要は、少しずつではあるが高まりつつある。
クワガタアリもペットとして飼うことができるが、クロオオアリなどと比べると初心者向きとは言えない。
基本的に活き餌しか食べないので、コオロギやレッドローチなどの昆虫を与えなくてはならない。
また絶食に弱いので、3日以上餌を与えないと、飼育中の幼虫を食べてしまうこともあるという。
だが、獲物に狙いを定めるとお尻を左右に振ったり、上述したようにジャンプして獲物に襲いかかったりと、
狩りの様子は見ていてとてもおもしろく、飼いごたえのあるアリとは言えるだろう。
関連動画
関連項目
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