クールジャパン(Cool Japan)とは、日本政府主導による日本文化の輸出プロジェクトみたいなものである。
概要
古くから日本固有の文化は海外の好事家から評価されてきたが、近年ではファッション・漫画などのポップカルチャー・サブカルチャーにも注目が集まっている。実際、海外の百貨店でコギャルファッションの展覧会があったり、外国人のコスプレイヤーも今や珍しくない。そういった新しい日本文化を積極的に海外に売り込もう、という目的で提唱されるようになったのが、このクールジャパンという言葉である。ここでいう「Cool」とは、「カッコイイ」という意味。
この「クールジャパン」の意味するものは徐々に拡大解釈され、近年のポップカルチャーのみならず、日本古来の伝統文化や日本の工業技術力など、日本が誇れるものを世界に輸出する概念となっている。
2010年6月、経済産業省が「クール・ジャパン室」を設立、さらにクール・ジャパン戦略担当大臣のポストを設置した。2013年には文化輸出に関わる事業へ投資を行うファンド「クールジャパン機構」を設立している。経済産業省の主導、および官製の投資機関設立などからわかるように、この政策の目的は文化の輸出を利益の出るもの、新たな産業とすることにある。
2022年3月、クールジャパン機構の累積赤字が309億円まで膨らんでいることが明らかとなり、財務省から秋を目処に改善が見込めない場合は統廃合するよう提言されている。
元ネタ
ちなみに、この「クール・ジャパン」という言葉には元ネタがある。
イギリスで1990年代後半に流行し、当時のイギリスのブレア首相が国家イメージ戦略のキーワードとして取り入れた言葉、「クール・ブリタニア」である。
電通
クールジャパンの社内横断プロジェクトを立ち上げた他、株式会社海外需要開拓支援機構(自称、クールジャパン機構)に出資するなどして全面的に関与している。
インドネシア・ジャカルタでAKBの姉妹チームであるJKT48の立ち上げ支援をしたのは電通である。
関連動画
オー、クレイジークールジャパン!
こういうのをクールと呼ばずして何と呼ぶ
関連項目
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