グスタフ・カールとは、小説「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」に登場するモビルスーツ。
一般機はドーラ・カールと呼称されている(後述)。この設定は一時期忘れられていたが、映画「閃光のハサウェイ」の関連資料で正式に拾われた。
概要
GUSTAV KARL グスタフ・カール |
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型番 | FD-03 |
全高 | 22.0m |
重量 | 29.0t(本体) 60.0t(全備) |
出力 | 3,425kw |
推力 | 79,500kg |
装甲 | ガンダリウム合金 |
武装 |
活躍時期は宇宙世紀105年。
かつてのGMやジェガンの延長線上にある機体で、重装型と軽装型が存在する。
地球連邦軍キルケー部隊に主力機として配備されている。宇宙世紀96年のアニメ『機動戦士ガンダムUC』では、先行配備機が稼動試験を行っていた。
主に地上の治安部隊などが使用しており、作中でマフティー動乱での投入が確認されている。
『UC計画』に組み込まれていたジェスタとは別ラインで開発が進められていた為、機体スペックはジェガンよりも高く、センサー半径はνガンダムにも匹敵する性能のよさである。
しかし宇宙世紀105年のΞガンダムは恐竜化した第1期モビルスーツ(1~5世代MS)の終着点であるため、まともにぶつかっても力負けは必至である。
重力下における汎用性を突き詰めた機体だが、従来の機体と同じく単独飛行は不可能のためサブ・フライト・システム「ケッサリア」との連携運用で飛行を行う。
また、原作小説と他媒体でデザインが異なる。
これは閃ハサ出身MSは全て当て嵌まるのだが、中でもグスタフ・カールは違いが顕著なのである。
デザインの変更
小説『閃光のハサウェイ』に登場する機体はゲーム『GジェネレーションF』に参戦する際にデザインが変更された。
リニューアル後のグスタフ・カールは重MSに寄ったフォルムへ変更され、頭部V字アンテナも消えて全体から受ける印象が一変。ガンダムみたいなGMではなく紛れもないGM系統の外観に変わっている。
さらに『機動戦士ガンダムUC』ではGジェネFよりも暗いジェスタに近い配色となっている。
重装型と軽装型
サンライズ監修の『ガンダムMSグラフィカ』にもグスタフ・カールが登場。U.C.0097年を舞台にしたグラフィカの収録エピソードの一つで、『GUNDAM EVOLVE』の後日談的な話である。
イボルブでΖガンダム3号機P2型に乗る筈だった「ジョニー(コードネーム:ライトニング)」のΖガンダムが、地球回復を掲げる反地球連邦組織「EARM」に所属する3機のグスタフ・カールと交戦し、これを撃破している。
MSグラフィカだとグスタフ・カールは軽装型と重装型が存在した事になっている。
『パーフェクトファイル(159号)』によると、軽装型が小説版デザインで、重装型がGジェネ版デザインにあたるらしい。UC版グスタフ・カールのキット解説書にも軽装型と重装型が存在するとだけ記載されているので、いずれ何らかの企画で掘り下げられるかもしれない。
本来この時点でグスタフ・カールの情報が流出するなどあり得ないのだが、アニメ版『機動戦士ガンダムUC』で稼働試験を名目とした先行運用が行われていたという設定が付け加えられた(つまりどこから漏れても不思議ではない)。
グラフィカは当時のUC原作発表と同時期に発売され、現在UC-MSVに組み込まれたカトキハジメのデルタガンダム等が載っている。同じように設定を取り入れたのかもしれない。
ドーラ・カール
参考書籍「GUNDAM WEAPONS "ニュージェネレーション"編」
厳密には同型機。指揮官機をグスタフ・カール、一般機をドーラ・カールと呼ぶ。
差異は頭部アンテナとその配置のみ。左側頭部にロッドアンテナを装備しているのがドーラである。デザインは後年のGジェネ版。
実は長らくGジェネに出演していたのはドーラの方であり、『Gジェネジェネシス』でようやくグスタフのデザインに変更された。
ガンダムエース2021年10月号で設定が拾われ、映画版閃ハサに登場した機体がドーラ・カールであると言及された。
グスタフ・カール13型
アニメ版『機動戦士ガンダムUC』に登場。13型の名称は映画版『閃光のハサウェイ』より。
RGMシリーズの直径にあたる強化型MSとして、『UC計画』に組み込まれていたジェスタとは別ラインで開発が進められている最新鋭の量産型汎用MS。ある地球連邦地上軍施設にて、稼動試験を名目とした本機の先行運用が行われていた。
グスタフ・カール00型
映画版『閃光のハサウェイ』に登場。13型の全面改良機。基本的には13型に準ずる。先述通り劇中に登場した機体はドーラ・カールである。
関連動画
関連静画
関連項目
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