グフクラッシャー(ZGMF-X2000CQGB&S)とは、メカニックデザイン企画『DESTINY-MSV』に登場するMSである。
概要
モビルスーツ同士の戦闘で決定的兵器として用いられるのは、火器かビーム・サーベルだ。そのどれもが、多くの場合は激しい轟音や爆発を撒き散らす。
しかし、グフクラッシャーにより倒される機体が放つのは、文字通りの断末魔の悲鳴である。金属がへしゃげ、樹脂やセラミック、カーボンなどの素材がへし折れ、弾け飛ぶ音だ。
ザフトの次期主力量産機として期待された「グフイグナイテッド(X2000)」。戦場・役割に応じた機能を持たせた「四肢」を換装し、より多様な状況下に対応する事が出来た。が、その細かさが仇となり、コストや生産の複雑化が指摘されて結局コンペに落選。ザクウォーリアに量産機の座を一時譲っている。
コンペで「グフの汎用性」を推し出す為に開発されたクラッシャータイプは閉鎖空間でのCQB(近接戦闘)を専門とし、銃火器に頼らない制圧を遂行するという、何とも漢らしいグフである。その特徴は巨大な鉄球「破砕球」と、敵を拘束して圧壊させる外付けデバイス「インパクトバイス」、それらを扱う「腕」に集約されている。
ザフトの訓練用ステーション13-B02内のコンペで公開され、FAITHのアンリ・ユージェニーをテストパイロットにし、ジンとシグーの模擬戦で高評価を獲得するも、2000自体はコンペで敗れた。その後は有事に備えて整備ステータスを準即応にした状態で、ザフト第5デボーに保管された。
オペレーションラグナロクの際に凍結が解かれ、テストパイロットを担当したユージェニーと共に地球に降りた。ユージェニーが率いた部隊はロゴス幹部の捕縛を任務とし、ヘブンズゲート地下ドックから侵攻。結果的に言えばクラッシャーの真価とも言えるCQB、障害物の破砕は大きく貢献し、ロゴス幹部の逮捕に成功する。しかしジブリールを取り逃がしてしまい、ユージェニーは長らく自責の念にかられた。
- 破砕球
背部スタビライザーのラッチにマウントした巨大な鉄球。右腕のスレイヤーウィップ先端部に増設されたプラグに鉄球を接続して扱う。スラスターが内蔵されているため、宇宙でも自由に使用出来る。右腕は衝撃を緩和するために充分な強度と出力を備える。要するに破砕球ミョルニルと似たような物。 - インパクトバイス
左腕部に装備された大型の万力状兵装。炸薬カートリッジを用いたロケットモーターが叩きだす瞬間300万Gもの圧搾・加重で押しつぶす。フルオート点火モードではPS装甲を20~30発で破壊できる。肘から先の腕部とスイングスイッチして使い分ける。
グフクラッシャー改
公式外伝『DESTINY ASTRAY B』ではエルザ・ヴァイスの乗機としてグフクラッシャー改が登場する。
クラッシャー改はエルザのイグナイテッドを『一族』が改修した機体で、左脚にランサー、右脚にインパクトバイスが追加され、ソールはローラー型になっているのが特徴。一方でザフトの改修案かは不明である。
エルザのイグナイテッドは元々カラーリング的にはクラッシャーと同じ赤が基調となっているため、MSV版と比べても色彩的には全く違和感がない。その分、足の構造的な違和感が物凄いのだが。
関連動画
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関連項目
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