『グラディウス ジェネレーション』とは、ゲームボーイアドバンスで発売されたグラディウスシリーズのシューティングゲームであり、一部のグラディウスファンにネタ的な意味で深く愛される作品である。略称は『グラジェネ』。
発売はコナミ、開発はモバイル21で2002年1月7日に発売された。
※この記事は本作の一般的評価を覆すことを目的とした誇張表現が含まれている可能性があります。
概要
携帯機向けのグラディウスシリーズとしては『ネメシスII』以来12年ぶりの作品である。
全8面とボリュームはアーケード作品並み。『グラディウスII』のように自機の装備には4タイプ+バリア2種類が用意されている。
また、選択したタイプによって自機のカラーが変わったり、多くの装備に2段階パワーアップが搭載されているなど『グラディウス外伝』の影響も色濃い。
ほぼ完全にパターンゲーであり、さらに全体的に自機が強いがゆえに難易度はやや低め(ただし初見殺しはそこそこ多い)だが、ゲームバランスは非常によく取られている。
GBA最初期の作品にもかかわらず背景等のグラフィックのレベルは高く、GBAの狭い画面の中でありながらグラディウスの世界観が見事に表現されている。
本作の特徴としてはグラディウスシリーズ伝統の「復活パターン」があげられる。
まず、本作には「HINT」というモードが登場しており、全ての復活ポイントからの復活パターンのプレイが収録されている。
また、本編をコナミコマンドなし・ノーコンティニューで573,000点以上で1周クリアしてハイスコアを登録すると、 本作最大の目玉とも言えるモードの一つ「CHALLENGE-A」が登場する。
このモードは2周目相当の難易度の中で特定区間の復活プレイに挑戦できるもので、本編中全ての復活地点からのプレイが可能。次の復活地点まで無事到達すればクリアとなる。過去のグラディウスシリーズでも復活プレイというやりこみは存在したが、正式なやりこみゲームモードとして採用したのは本作がシリーズ初である。
なお、「A」と言ったからには勿論「CHALLENGE-B」も存在し、「A」の全ての復活地点をクリアすると解放される。こちらは3周目相当の難易度となっており、より難しくなっている。
さらに「B」も全てクリアするとスタッフからの挑戦状とも言える「FINAL CHALLENGE」が解放される。敵要塞脱出直後を舞台にした、このモード専用のファイナルステージに挑戦するのだが、シチュエーションやBGMとは裏腹にその難易度は常軌を逸しており隠しコマンド無しでクリアするのは極めて困難である。死ぬがよい。
また、過去のコナミゲーからのオマージュが多いことが特徴として挙げられる。グラディウスシリーズ(MSXやパロディウスシリーズを含む)からはもちろんのこと、そのご先祖様に当たる『スクランブル』、その他には『ゼクセクス』や『サンダークロス』、果てにはSTGですらない『モアイくん』など、メジャーどころからマニアックな作品まで幅広く取り揃えられている。
ゲームとしての完成度は、家庭用のグラディウスシリーズ作品としてはトップクラスといえるほどに高いと言える。
じゃあ、なんでネタゲー扱いされるの?
本作ほぼ唯一にして最大の欠点、それはBGMのクオリティの恐るべき低さである。ゲームはクソなのにBGMは良質、と言ったゲームは多く存在するが、ゲームは良質なのにBGMはクソというその真逆を行ったゲームというのはなかなか見かけない。
まず何処がおかしいか。 音の選択がおかしいのである。
GBAの音源はGBの音源+PCM×2となっているのだが、その2つのPCMを何を血迷ったか効果音とドラムに割り当てるという暴挙。 よってBGMのメロディ部分はGB音源と同様の音源で作られている。
ただこれだけなら、ちゃんと音源に合わせてBGMを作ればそこまでクオリティが落ちることはありえない。しかし、本作のBGMはどう考えても音源を無視して作成したとしか思えないのである。
最も有名なのは間違いなく3面のBGM(本作のファンには「グラジェネの例の曲」で通じる)。バックで鳴る「ピッピッピッピピピッピッピッピ」という音には脱力させられることうけ合い。
…なのだが、あくまでも音の選択が間違っているだけであるので、ファンによって別音源でアレンジされた結果「アレ?これ意外と良い曲じゃね?」という驚愕の事実が…。
また、本作には『グラディウス』1面BGM(Challenger 1985)とバブルシステムのモーニングミュージックがアレンジされて収録されているが、これらのアレンジはなかなか良質なアレンジとなっている。聴くための条件はなかなか厳しいが…。
なお、不評のBGMだが昔から盗作疑惑が噂されている。もしこれが真実なら音源や世界観を全く考慮していないのはなぜか、という疑問も納得がいく。ハードやジャンルの違うゲームからそのまま引っ張ってきたのなら当たり前である。
そして、これらの件を「お察し下さい」と言わんばかりに、グラディウスありとあらゆる機種・シリーズの楽曲が収録されてた「GRADIUS ULTIMATE COLLECTION」では、この作品の楽曲はどういうわけか一曲も収録されていない。ただし、I~IVまでの楽曲が収録された「GRADIUS ARCADE SOUND TRACK」にはオマケとしてこの作品のメドレーが収録されている。
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